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山口県幻の銘酒【獺祭】の試飲会が東京マートで開催

今一番旬の日本酒と言っても過言ではない、旭酒造の銘酒・獺祭の試飲会が、3月8日(日)、ノースブリッジの「東京マート」にて開催された。

 

 

 

 

ここ最近ではメディアに取り上げられることが多い獺祭は、安倍総理大臣がオバマ大統領にプレゼントした日本酒としても話題となり、今やネットでもなかなか手に入らないことで有名。他の酒米と比べ、デリケートで高度な生産技術を必要とする山田錦から造られた獺祭は、風味が豊かでなめらかな口当たりが特徴。「酔うため 売るための酒でなく 味わう酒を求めて」造られているそうだ。

   

試飲会には日本人だけではなく、オーストラリア人の日本酒ファンもたくさん集まり、旭酒造から駆けつけた斉藤明日美氏が、獺祭の魅力や酒造の工程について熱く語る姿が印象的だった。

日本酒業界の常識を破り、独自の酒造りを実践してきた旭酒造は、日本一の酒を造ろうと、手間も時間もかかる究極の磨きに挑み、「獺祭磨き二割三分」を生み出した。精米して本来の味を損なう雑味となるタンパク質などを取り除く「磨き」にこだわり、手間や時間、さらにはコストを惜しまず、いい酒を造りたいという熱意からこの獺祭が生まれることになった。

また、酒造りには本来、杜氏(とうじ)が蔵人の監督者、かつ酒蔵の最高製造責任者として置かれるのが伝統だが、旭酒造では杜氏を置かず、旭酒造の社員たちが力をあわせて酒を造っていることも特徴だ。

世界的な日本酒ブームにより、世界での酒米の需要が高まっている。戦後に作られた減反政策という足かせにより、原料米の生産が追いつかず、思うように海外進出できないという状況を改善するため旭酒造の社長・桜井氏が立ち上がり、安倍総理大臣に直接政策の見直しを懇願。その結果、昨年から減反政策から酒造好適米が外された。今後の海外輸出拡大に期待ができる。

左から、JUN PACIFIC CORPORATION MANAGING DIRECTOR 梅田 博司氏、同 オーナー 舟山 精二郎氏、旭酒造(株)斉藤明日美氏

【旭酒造株式会社 斉藤明日美氏からのメッセージ】

オーストラリアの酒市場は、アメリカと比べまだこれから伸びていくところだと思います。こちらのお客様にも、日本食には日本酒というように、定番のお酒のひとつとして楽しんでいただきたいと思っています。オーストラリアは酒税が高いため、必然的に日本酒の値段も高くなってしまいます。オーストラリア市場拡大に懸念を抱く声もありますが、獺祭のおいしさは世界に通じるレベルの最高峰の日本酒ですので、今後積極的にプロモーション活動をしていきたいと思っております。

左から、シドニー着物エンジョイ倶楽部のお二人、JUN PACIFIC CORPORATION オーナー 舟山 精二郎氏、日本食レストラン 将軍元オーナー 平田氏

シドニー着物エンジョイ倶楽部のお二人も日本酒プロモーションのお手伝いとして参加した。東日本復興支援のボランティアとして活動を始めたのがきっかけで、今ではメンバーが25人前後にも増えた。着物を通して、日本の伝統を少しでもたくさんの人に知ってもらいたい、そして、着物が世界文化遺産に登録されるよう出来る限りの活動をしたいと、展望を語った。

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