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「ACLの名門チームでいい経験を積みたい」ウェスタン・シドニー・ワンダラーズに移籍した楠神順平の今/サッカー選手


  • 17年03月10日

オーストラリアのプロサッカーリーグ、Aリーグの「ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(以下、ワンダラーズ)」に、日本人選手の楠神順平さんが昨年7月より移籍した。2010年にプロ選手として川崎フロンターレにてJリーグデビューし、これまでセレッソ大阪、サガン鳥栖に所属。ワンダラーズではミッドフィルダーとして活躍しており、メディアからも高い評価を受けている。

 

昨年10月のAリーグデビューから約半年が経ち、海外チームに所属するのも、海外生活を送るのも、初めての経験だという楠神さんに新しい環境でのサッカーや生活について聞いてみた。

約2週間でサガン鳥栖からワンダラーズへ移籍

じつはワンダラーズからは、セレッソ大阪にいたころに代理人を通じて「興味がある」と声をかけていただいたことがありました。そのときはタイミングが合わずに話が流れてしまいましたが、その後サガン鳥栖に移籍して、試合に出られなかった時期に再度声をかけてもらい、どうにか環境を変えないといけないと思っていたところだったので、すぐにオーストラリアに行くことを決めました。7月の頭に声をかけてもらって、7月中旬にはすでにシドニーに来ていましたね。

 

オーストラリアはACLで試合をしたくらいの関わりだったのでそんなに詳しいわけではなかったですが、ワンダラーズに関しては小野伸二さんや、川崎フロンターレとセレッソ大阪で一緒だった田中裕介も過去に所属していて、身近な人がいるチームでしたし、情報はそれなりにありました。日本人のことを分かってくれている印象があったので、来やすかったですね。

日本とオーストラリアのサッカーの違い

チームに合流したのは7月20日。海外のチームでプレーするのは初めてですが、セレッソ大阪でチームメイトだったミッチ(ミッチ・ニコルス)がうまいことチームのみんなの輪に入りやすいようにしてくれました。彼の存在はすごく大きかったですね。日本にいるときにちょいちょい彼とは絡んでましたし、知っている人が1人でもいると安心感が違います。だから、不安はあまりなかったです。

 

実際にプレーしてみての感想は、だいたいイメージ通り。激しいサッカーだろうと思ってましたし、練習からガツガツやっていて、やりがいのあるチームだなと思いました。技術的には日本のほうがちょっと高いかなって思いますけど、間際のところや戦う部分っていうのはこちらのほうが断然激しい。アタリも強いですし、体力やフィジカルの部分で違いが出てくる。そこの差は感じますね。

英語で冗談を言えるようになりたい

僕は英語がまだ全然スラスラ話せないので、片言の英語でどうにかしゃべっています。それなりにリスニングはできますし、ある程度のことはボディーランゲージや片言の会話でどうにかなっていますが、やはり細かい所はむずかしいですね。試合中やサッカーしているときは多分、ほぼ大丈夫だと思うんですけど。

 

日本人同士でも息が合う・合わないがあるじゃないですか。そういうのは多分こっちでも同じだと思うんですけど、まだそのレベルまで達してないのでわからないんですよね。僕が普段の会話でもっと冗談とか言えればまた違うのかもしれないんですけど。ある程度の日常会話がもっとスムースにできるようになりたいですし、冗談とか言えるようになれればと思ってます。

 

ミッチともコミュニケーションは英語です。あいつは日本語が話せないけど日本でプレーしてて、僕は今オーストラリアで英語が話せない中でプレーしている。すっかり逆の立場になりましたね(笑)。

初めての海外生活

こっちには妻と2人で来ているんですが、僕も妻も英語が全然話せないので、週2回シティの英語教室に通って勉強しています。週末は試合で、平日は練習と英語の勉強の日々ですね。

 

海外で生活するのは、今回のシドニーが初めてです。やっぱり刺激があって、買い物ひとつにしても最初はなかなかスムーズにいかなかったですね。今は慣れてきてずいぶん快適になりましたし、いまのところシドニーには違和感なく暮らしています。

 

ぜひスタジアムに来てほしい

昔はオーストラリアでサッカーはあまり人気がなかったと聞きましたが、今はすごく人気が出てきていると思います。ワンダラーズの試合には日本人のお客さんも来てくれますが、試合中は全然わからないんですよね。最後にグラウンドを回るときに「あ、日本人いたんだ」って気がついて日本語で話したりもしますが、試合中は集中してますし、ほとんどわからないです。でかい声で日本語話してくれないと(笑)

 

こっちに来てから日本人にあまり会えてないので、たくさんスタジアムに来ていただけるとありがたいです。ACLが始まりますし、試合に出続けて、いい経験が積めたらと思っています。ワンダラーズは2014年にACLでチャンピオンになったチームですし、ぜひ応援に来てほしいなって思います。

 

>>ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCの試合情報はこちらからチェック!

 

 

楠神順平(Junpei Kusukami)

1987年、滋賀県生まれ。Jリーグの開幕とともにカズに憧れ、5歳からボールを蹴り始める。滋賀県立野洲高等学校3年時に第84回全国高等学校サッカー選手権大会で滋賀県勢初の全国優勝を果たす。高校卒業後は同志社大学に進学。在学中の2009年に特別指定選手として川崎フロンターレに在籍し、その翌年にプロ選手として正式に入団。2013年にセレッソ大阪へ、2016年にサガン鳥栖に移籍。同年7月にオーストラリアAリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCへの移籍を打診され、これを快諾。現在はウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCにてMFとして活躍中。

 

取材:千葉征徳 文:天野夏海 撮影:坂本泉(一部楠神選手より提供)




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