「今週の相場の見通し」by Joe Tsuda (津田 穣)...
4 November 2024 ◎<ポイント> ―日米政治イベント、日銀会合、米雇用統計で混とん― ・今週の予想レンジ:150-154円 先…
昨今ますます加熱する海外の日本食事情。
シドニーも例にもれず、多くの日本食レストランが軒を連ね、私たちの日本食を食べたいという欲求を満たしてくれています。
そんなシドニーの日本食を裏から支えている、大きな台所がアーターモンにあります。その名はMum’s Food。市場で買い付けした新鮮な野菜や食肉、魚をレストランへお届けするだけでなく、さまざまな食材を1ヵ所でまとめて調理して各レストランにお届けする、いわゆる食品加工工場の機能も備えている、シドニーの唯一無二の縁の下の力持ちです。
肝心のデリバリーは、地域によっても異なりますが、基本的に月曜から土曜までの週6日間も配達しているため、大変重宝されているとか…。
さらに驚くのは、ロングウィークエンドのような祝日も営業していて、定休日の日曜日とクリスマスの12月25日、元旦以外のすべての期間で配達してくれるんです! 祝日でもほぼ工場はフル稼働の状態のため、平日となんら変わりのない品質が維持されているそう。
現在の配達地域はCityはもちろんのこと、南はサザーランドから北はアバロンまで、シドニー近郊を広範囲にわたってカバーしています。
シドニーで有名なうどん屋さんやラーメン屋さんはもちろん、回転寿司からレストランまで、みなさんに満足していただくため、さまざまなオーダーに対応しているそうです!
「Mum's Foodを一言であらわすと?」と工場長に尋ねてみると、八百屋だったり肉屋だったり、食品加工工場だったりと、とても一つに形容することができないご様子。さまざまな顔を持つことが、Mum's Foodの特徴なのかもしれません。
基本的に一般の方の工場見学はお断りしているなか、JAMSは2012年以来、2回目の工場見学に成功! あらためてその魅力に迫ってきました!
それでは、工場見学のスタートです!
※前回のページは以下からご覧ください。
まず工場の入り口で迎えてくれたのは、たまねぎの山(棚の上・下段)!
1週間と待たずにこの山が消えるそう。
①食品の加工だけじゃない!
市場で仕入れた新鮮な野菜(食材)もお届け!
Mum’s Foodでは、食品の加工だけでなく、新鮮な野菜・食肉の卸も行っています。
加工(調理)してもらいたい方、市場で仕入れた新鮮な野菜がそのままほしい方、ともに対応しているのがうれしいですね!
とくに回転寿司で重宝されるアボカドの取扱量はシドニーNo.1! 価格も最安値!
食材を大量保管せず、毎日スタッフが市場で買い付けた野菜を当日・翌日中に使い切るため、まめに市場に行くという手間を惜しみません。そのおかげで食材は新鮮そのもの!
スーパーマーケットに陳列している食材が痛んでいる…なんていうことも日常茶飯事のシドニーですが、Mum's Foodではしっかりとプロの厳しい目利きが行われているので安心して購入することができます。しかも大量仕入れのため、値段が安定的に安いことも大きなポイントです!
もう一本の柱となっている食肉部門は、鶏肉、牛肉、豚肉に、ラーメンのスープに使われる豚骨や豚頭、もみじ(鶏の足)などを取り扱っています。
ラーメンのスープに使われる豚頭。 食肉の冷凍庫。
鶏肉は、皮付き・皮なし、部位のリクエストにもお応えしており、牛肉はステーキ用から焼き肉用、薄切りスライスまで対応。
シティのコンビニ8や姉川商店、夢屋などのスーパーマーケットで販売されている家庭用の食肉スライスも卸していて、ローカルのスーパーマーケットではなかなか手に入らない薄切り肉は、とくに日本人家庭で重宝されています。しかも、和牛種だから霜降り加減も日本人好み!
10月下旬、タウンホール駅近くのホットスポット、居酒屋エビスでおなじみのビル、リージェントプレイスにダイソーの新店舗がオープンする予定なのですが、目玉のひとつである生鮮食品コーナーの冷凍肉と野菜部門のすべてをMum's Foodが担当するそうなのです。 日本の味を手頃な価格で楽しめる機会が増えるだなんてうれしいですね♪ ダイソーでお買いものをしながら、「今夜の夕食はなににしようかな?」なんて考える日も近いですよ!
②野菜の下ごしらえから、煮卵やチャーシューの仕込みまで。
さまざまなレベルでの食品加工をお任せください!
手作業と機械作業を組み合わせ、お客さんのお好みに合わせて加工していく
野菜の加工で最近とくに引き合いがあるのは刻みネギの注文。ラーメン屋さんやうどん屋さんからの注文が殺到しているそうです。Mum's Foodでは、刻みネギやキャベツの千切りの厚さを、1ミリ、2ミリと、各お客さんの好みに合わせて切っていて、シドニー近郊でネギを刻んで売っているところはまずなく、まして厚さまで変えられるという業者はMum's Foodだけ! こういった細かい部分にまで心配りされていることに、やはり日本らしさを感じますね。
卵も、半熟・固茹で自由自在! リクエストにお応えします。
焼き鳥用に加工したナンコツ串。 シドニーでは珍しい春菊も取り扱っています。
③世界共通基準の食品衛生管理プログラム、HACCAPを保持!
Mum’s Foodは、世界共通基準の食品衛生管理プログラムであるHACCP (Hazard Analysis and Critical Control Point)を保持している工場です。HACCPは1年毎の更新制で、年に数回の監査が行われているため、常に安全基準が保たれています。HACCPを保有している、数少ない日系の食品工場なのです。
④保冷車4台をフル稼働させ、
お客さんの元へと迅速に食材をお届け!
配達用の保冷車を4台所持しており、その4台を朝から晩までフル稼働させながら、お客さんのもとへ食材や加工した食品を運んでいます。なかには、1店で車1台を占拠してしまうほどの大量配達をしているところも! Westfieldやホテルといった施設の一部では保冷車でないと食品を運べないルールがあるため、どこへでも配達できるというのもMum’s Foodの強みのひとつ。
週6日、さらに祝日も休まずに配送しているため、配送車両の経費はなかなかにかかるそう。ですが、「みなさまに安心してご注文いただくためには必要な経費です!」と言い切る工場長のお言葉に、なんともいえない頼もしさを感じます。
⑤レストランに必要な備品類も取り揃え、
ユニフォームの製作もスタート!
また、Mum's Foodでは食材だけでなく、酒類、さらには紙ナプキン類やどんぶり、フライパンなど、レストランで使用される備品類も数多く取り揃えており、最近はレストランなどのユニフォームの製作・販売も始めました。
酒類やフライパン、ペーパータオル類なども取り扱っており、需要もどんどん増えているそう。
安くて縫製の丁寧なマレーシア製のユニフォームは、ロゴのプリントだけでなく、シャツの型をもデザインすることができます。丈や色もカスタマイズすることができ、重宝されるサービスとなること間違いなし! 30枚~発注が可能なので、小規模のお店でも利用しやすいのがうれしいですね。TシャツやYシャツなどのデザインも、お気軽にお尋ねくださいとのこと!
食材の卸から食品加工、さらには必要な備品までを扱う、飲食業界の強~い味方のMum’s Food。少量からの注文も受け付けているそうですので、まずは気軽に問い合わせてみてください!
見学の最中、スタッフの方々が黙々とお仕事をしながらも、すれ違う度に気持ちよく挨拶してくださったことがとても印象的でした。こんなに気持ちのいい工場で作られた食品は、おいしいに違いありません!おいしい日本食を食べるたびに「これはもしやMum's Foodさんの…?」なんて考えが頭をよぎる日々が続きそうです。
Mum's Foodのみなさん、取材へのご協力ありがとうございました。
Mum's Food
●住所:Unit 4, 2-6 Waltham Street, Artarmon
●営業時間:平日 8:30-17:30(日曜定休)
●電話:(02) 9966-0880(工場直通)
●Email:info@mumsfood.com.au
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