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清水健氏の著書「112日間のママ」を読んで、


  • 17年01月24日

 

 

 

 

 中学生時代に同じ倶楽部で大変お世話になった恩師の一人、清水健後輩について少し書かせていただきたいと思います。

 

 グーグルで ”清水健” と検索すると、”AV男優の清水健さん”がトップに上がってきますが、この立派な体躯をされた”清水健さん”ではなく、読売テレビでアナウンサーをされている清水健です。

 

 去年の年末、清水健、通称”シミケン”が、読売テレビのアナウンサーを辞めることにしたと、トあるインターネットの記事で知りました。その記事を読んでいて、中学生の頃から自分の決めたことは、どんなことがあっても成し遂げる、意志の固い清水後輩らしい決断だなと思いました。大人になっても何も変わっていないんだなと清水後輩のことを思い出していると、同じ陸上部で過ごした辛い練習の日々が頭の中に現れて、どこからか同じパートばかりを練習している吹奏楽部の管楽器の間の抜けた音色とともに、夕日を背中に浴びて髪の毛を茜色に染めた演劇部が、グランドへとつながる階段の中ほどで発声練習をしている姿がなぜか浮かんできました。

 

 その記事によると、アナウンサーを辞めることにした理由とは、

 

 妊娠中から乳がんを患っていた奥様が、息子さんを出産して生後まだ3カ月の時、これから3人で数多くの素晴らしい「瞬間」を作り上げていこうという矢先に、この世を先立たなければならなかったのです。 こんな奥様のような辛い思いをする人を、この世から一人でも減らしたいと考えたシミケンは、「一般社団法人清水健基金」を立ち上げました。平日はテレビのアナウンサーの仕事、週末は講演会などで多忙を極め、実際奥様が先立たれてから、体重が20キロも落ちたと聞いています。

 何事にも真剣に取り組まなければ気が済まない、いい意味で不器用な生き方しかできないシミケンなので、ここできっぱりとけじめをつけたのだと思います。

 それに何よりも大切にしたい時間が、シミケンにはあるのです。それは奥様と過ごした数え切れないほど多くの「瞬間」の結晶である息子さんと、これからのかけがえのない「瞬間」を共に大切に過ごしていくということです。

 

 フォックスは正月休みに、シミケンが2016年2月に執筆した「112日間のママ」という本を読んだのですが、シミケンの奥様への思いが率直に書かれていて、とても感動しました。このシミケンの思いを、少しでも多くのシドニーで生活されている方々と分かち合えればと思い、「112日間のママ」をシドニーの図書館へ置いてもらうために、シミケンが中学時代に所属していた陸上部の有志たちが中心となって立ち上げた、「シミケンサポーターズ」という団体の方に、費用はこちらですべて負担するので「112日間のママ」を3,4冊送ってもらえませんかと相談したところ、「社団法人清水健基金」様から5冊も送る手配をしていただきました。そのうちの一冊は、シミケンのサイン入りで。

 本代と送料を払うために、振込先をうかがうと、「振り込まれ詐欺の恐れがあるので、振込先は教えられません」との返事。「料金はすべてこちらで持つので心配するな」と言ってくださいました。

 しかし”振り込まれ詐欺”って、いったい何なんでしょうね。自分の口座に他人がお金を振り込んできたからといって、なんの問題があると云うんでしょうか。

 

 「”振り込まれ詐欺”にお金を振り込まれたせいで、食べる気もなかった焼き肉をたらふく食べてしまったじゃないか。おかげで体重が1キロも増えてしまった。振り込まれ詐欺は本当に恐ろしいな」とでもいうのでしょうか。

 

 きっとこういうのが、大阪人の歪んだ思いやりの形なんでしょうね。

 

 大阪人は優しさを素直に表現するのが苦手なので、つまらない冗談を言って茶化さないと、うまく相手に優しさを伝えられないんです。

 

 例えば、満員電車やバスで若者がお年寄りに座席を譲る時、大阪ではこんな会話をよく耳にします。

 

若者;「僕、いぼ痔がひどくて、長時間椅子に座っていられないんです。どうか僕の代わりに座ってやってください」

 

お年寄り;「若いのに、えらいな。ようじょうしいや。おおきにな」

(若いのに、大変だね。お大事にね。ありがとうね)

なんという、ほのぼのとした光景なのでしょうか。これもちょっと歪んだ思いやりの形ですね。

 

 

 そんなわざわざ日本から送っていただいた「112日間のママ」ですが、昨日無事にシドニーに届きました。なので、少しでも早くシドニーの皆様に読んでいただきたいと思い、早速図書館へ置いて頂くために出かけてきました。

2,3日中には図書館の本棚に並ぶと思うので、興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

 

 本を読んでいると、いろいろな場面で「1人反省会」的なシミケンの苦悩の跡が見受けられますが、それはこの本を書いている時、奥様が先立たれてからまだ間もない時期だったと思うので、シミケン自体心の整理ができていなかったからではないでしょうか。そんな中で、日記を掘り起こしながら文章を書いていくのは相当辛かっただろうと思います。実際、先にも書きましたが、奥様に先立たれてから、体重が20キロも落ちたぐらいですから。

 

 フォックスは中学時代の2年間を、先輩という立場でシミケンと同じクラブで過ごしました。

 当時のシミケンは、先輩の甘えには一切耳を貸さない非道なやつでしたが、後輩にはとても優しくて面倒見がよく、みんなが信頼してついていくような、カリスマ性を持った男でした。

 (そんな奴が、自分の一学年下にいた先輩の辛さを想像してみてください)

 

 この本を読んでいて、あの頃とまったく変わらない、真っ直ぐなシミケンの姿を垣間見ることができました。本当にシミケンは優しい人なんだなとつくづく思いました。

 

 今、僕の右手にはシミケンの書いた「112日間のママ」が握られています。もし僕の左手に奥様の書かれた「112日間のママ」があるとすれば、これはきっとシミケンに対する感謝の気持ちと、本からあふれ出る程の幸せに満ちた生涯がつづられていると思います。

 

 「112日間のママ」を置かせていただいた図書館ですが、今のところ、

 

サーキュラキーのカスタムハウスの中にある図書館と、チャッツウッド駅から徒歩10分のところにある、ウイロビー図書館です。

 

 

 サーキュラキーにあるカスタムハウスの図書館へは、サーキュラキー行きのバスで終点下車徒歩1分、マクドナルドからロフタスストリートを挟んで向かい側です。

 

 ウイロビーライブラリーへは、市内からだと、343番またはM40番のバスが便利です。

 

 




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