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ビルの屋上からロープ1本で窓掃除をするアブセーラー/山口晃平さん(29歳)


  • 17年03月20日
ワーホリお仕事図鑑
「ワーホリだから、限られた業種でしか働けないだろう」なんとなくそう思っていませんか? どんな仕事でもできるのが ワーキングホリデービザのいいところ。オーストラリアでさまざまな 仕事をしているワーキングホリデーメーカーたちに注目してみましょう!

――現在の仕事をはじめるまでの経緯を教えてください。

ビルの上からロープで降りて窓を拭いたり、ビルのひび割れを修理したりしています。「ロープで降りる人」という意味の「Abseiler(アブセーラー)」という職種で、アブセーラーには僕みたいにビルで働いている人もいれば、ブルーマウンテンズなんかのレジャーの仕事をしている人もいます。

日本では工場でエンジニアとして働いていたので何の関連もないですが、たまたま今の会社に何年もいる日本人の方がJAMSで求人を出していたのを見つけて、給料に惹かれてはじめました。1週間学校に行ってIRATAという国際資格を取らないといけないんですが、費用がだいたい1500ドルくらいかかります。初期費用が高くて諦めた人が多かったみたいですが、それでもやろうと思ったのは、やっぱり給料。はじめたときは時給29ドルで、今は32ドルです。そのぶん落ちたら死ぬんですけど(笑)。

 

――オーストラリアを渡航先に選んだ理由は何ですか?

気候が暖かいからですね。ビザも取りやすかったですし。カナダとニュージーランドとオーストラリアが候補に上がる人が多いと思うんですが、その中でオーストラリアが一番暖かいですから。

 

――仕事を始めてみての感想を教えてください。

肉体労働なので大変だろうとは思っていましたが、思っていたほどではないですかね。上るときは自分の力を使わないといけないので少し大変ですが、ギアもあるし、慣れてしまえばむずかしくはないです。力仕事だけど、力も筋肉も全然ない僕でもできているくらいですし、前はワーホリの女の子もいましたよ。もともと山登りをしていて高いところは好きなので、高所の恐怖心もありません。高いぶん、屋上からの見晴らしは良くて、気持ちのいい景色がたくさん見れますよ。

屋上から降りるときのロープは自分で設置するので、自分が寝ぼけていなければ、安全面も大丈夫です。ただ、長くやっている日本人の先輩に聞いたところによると、日本ではギアにも基準があって、業務用の専門のギアがあるみたいなんですが、今僕が使ってるのはレジャーで使うやつで「業務用ではない」って説明書に書いてあるんですよね(笑)。こういうところはさすがオーストラリア、おおらかですよね。

ロープで降りる作業している最中は一人の作業で、ビル内も無人なことが多いんですが、たまにおばちゃんがチョコレートをくれたり、子供のリアクションがおもしろかったり、同僚の話ではトップレスの女性に「入る?」って誘われたこともあったみたいですよ(笑)。

 

――仕事をする上での苦労を、どのように乗り越えていますか?

オーバーハングという屋上のフチが出ているビルの場合、窓との距離が遠くなってしまうので、どうにかどこかにしがみついて窓を拭いたりとか、遠くからデッキブラシみたいなので拭いたりとか、そういうときはちょっと大変ですね。空中なので、デッキブラシで窓を押したらそのぶん自分が後ろにいっちゃうので、どう固定してバランスをとるかがむずかしいです。

あと作業中はロープに釣られてるだけなんで、強風にあおられて10メートルくらい横に流されちゃって、風が止むまで動けなくなったことがありました。風が止んだら今度は振り子の原理で反対側に振り戻されたり。高いビルだとそのぶんロープも長くなるので、振り幅も大きくなります。

他に大雨だと仕事は中断しますが、小雨の場合は続行で、雨でロープが濡れると、降りるときに10センチくらいガクッと落ちることがあります。ロープは金具との摩擦で固定しているだけなので、濡れると滑っちゃうんですよ。そのくらいは日常なので、もう驚かないですけどね。そもそも窓拭きの場合だと、拭いたそばから雨で濡れちゃうので、雨が降ってたらもういいんじゃないかなって気がしますし、もっと言うと窓の外側よりも内側の方が汚いことが多いですね(笑)。

 

――現在の仕事を通じてよかったこと、成長したと思うことはありますか?

成長っていうのはないですけど、まぁ、窓拭きはできるようになりました(笑)。

仕事をやっててよかったのは、給料と休みです。仕事の頻度はボスが案件を取ってこれるかどうか次第で、短いときは半日〜1日、1週間仕事がないこともありますが、大きなビルの現場に入ってしまえば、そのビルの作業が終わるまで3~4日、長くて1週間続くこともあります。

仕事は朝7時半~8時くらいに始まって2時~3時で終わることが多く、基本は8時間労働。昼休憩を1時間ゆっくり取って、実際は8時間働いていないこともあるけど、給料は8時間分もらっています。オージーのボスなんで、このへんは適当ですね(笑)。週20時間しか働けない学生ビザでも、週2回・16時間働けばタックスを引いてもレントと学費が払えるので、最近ワーホリから学生ビザに切り替えて滞在を延長しました。

不定期なので、仕事がない時はつらいですけど、逆に言えばその分遊べます。休みの日は友だちを誘って、日帰りで車でシドニー郊外に行くのが定番ですね。この間は一人で滝に行きました。せっかくオーストラリアに来ているんだから、本当はいろいろな人を遊びに連れて行ってあげたいなと思ってるんですけど、みんな仕事が忙しくて休みがあまり取れないみたいなんですよ。僕は仕事が少ないのに遊んでばっかりいるから徐々に貯金が目減りしてますけど、稼ぎにオーストラリアに来たわけじゃないし、もともと遊ぶ気満々で来ましたから、たまたまいい仕事に就けてラッキーでしたね。

 

――最後に、今後の目標を教えてください!

仕事上での目標は特にないですが、残りのオーストラリア生活も困らないだけ稼いで、あとはもうがっつり遊ぼうかなと思っています。

オーストラリアに来た当初はダーウィンの方にいて、もともとラウンドをしようと思っていたので、車を買いました。ダーウィンからシドニーに来るときに、エアーズ・ロックなんかを通りながら真ん中を横断して、その次にシドニーから北に向かってグルッと車でオーストラリアを一周したので、だいたいのところは行ったんですが、まだタスマニアだけ行ったことがないんですよ。なので、次はタスマニアに行きたいですね。

 

取材・文・撮影:天野夏海(編集部)

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