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サブクラス457に関する変更 - 2009年4月1日

サブクラス457(Buisiness Long Stay)ビザに関し2009年4月1日、オーストラリア政府から次の様な変更が発表されました。

ざっと箇条書きにすると次のようになります。

1. 457ビザホルダーの最低賃金を2009年7月1日から4.1%引き上げ

2. 2009年9月中旬から457ビザにmarket based minimun salary を導入

3. Trade職及びChef職でのサブクラス457申請の際にはIELTSで5点の取得を義務化

4. Trade職及びChef職での457ビザ申請者について、2009年7月1日よりスキルアセスメントを暫時導入

5. 457ビザスポンサーシップを申請する事業者に対して、「オーストラリア市民及び永住権保有者の採用実績/及び計画 」を従来よりもさらに強く要求

6. 457ビザスポンサーに求められる「オーストラリア市民及び永住権保有者の訓練実績」に関する基準の明確化

7. Extension of the labour agreement pathway to all ASCO 5 – 7

詳しくはこちらのサイトで読むことができます。http://www.minister.immi.gov.au/media/media-releases/2009/ce09034.htm

今回の発表について下記コメントします。

1.新しい給与水準は新規ビザ申請者のみでなく、457ビザの既取得者にも適用される予定です。

2. 2009年2月24日に発表されたサブクラス457ビザ審査に関するガイドラインの変更以降、market based salaryの厳格な適用ではないものの、サブクラス457の最低給与基準よりも高い給与額を提示しなければスポンサーシップが認められないケースが増えているようです。なお9月から適用される職種ごとのmarket based salaryの水準がどのくらいになるのかは現時点では不明です。

4月1日の発表を読む限り、market based salaryは457ビザの既取得者にも適用されることになっていますが、例えば申請時の給与が(最低基準の)43440ドルで、9月になってmarket based salaryが7万ドルとされた場合、多くのスポンサー企業は対応できないと思われるため、これについては何らかの修正が行われると考えます。

3.IELTSの全科目5点が取れず苦労していたTRADE職の方にはこれまで457→856という方法がありましたが、今回の変更により457の申請も難しくなります。IELTS5点が「全科目とも」なのか、「平均」で良いのか現時点ではわかりませんが、いづれにしても調理師などTRADE職で457を申請されている方は申請を急がれることをお勧めします。(但しスポンサーシップ申請自体も難しくなっています。)

4.これは当面High Risk Countryのみに適用されるようですので日本人の場合は関係ありません。

5. オーストラリア市民/永住権保有者を積極的に採用せず、オーストラリア国民や永住者以外の労働力に依存している事業者は今後ますます457ビザのスポンサー資格申請が難しくなります。

6.これまでおよその数値のみで明確な基準がなかったため、「給与支払総額のX%」等のかたちで、基準が数値化、数量化されるのではないかと見ています。

7.Labour AgreementはこれまでもASCO5-7を含んでいたはずですが、経緯や詳細を調べる時間がないため今回この点についてはコメント省きます。

 

上記コメントには予測や個人的な見解も含みますのでご注意下さい。

 

高畠英明
 
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