サザンクロス・プロモーションズ – JAMS.TV https://www.jams.tv オーストラリア生活情報ウェブサイト Thu, 14 Nov 2024 05:00:22 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.2 豪州最大の日本酒イベントと商談会、メルボルンに続きシドニーで開催 https://www.jams.tv/japanese-community/259949 https://www.jams.tv/japanese-community/259949#respond Thu, 14 Nov 2024 05:00:22 +0000 https://www.jams.tv/archives/259949  JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメルボルンに続き、2024年9月28日(土)と29日(日) […]

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JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメルボルンに続き、2024年9月28日(土)と29日(日)の2日間にわたってシドニーのCarriageworksで開催された。

本フェスティバルは、年々拡大傾向にある「日本の酒・食・文化・観光」分野のオーストラリア人気において、ひとつの分野に特化した発信ではなく日本文化を総体的に伝えることで、オーストラリアに住む人々の日本への興味と知識を広げることを目的としている。

オンラインとオフラインの両面からオーストラリアの生活・観光情報や広告サービスを幅広く提供しているJAMS.TV Pty Ltdが主催し、日豪の架け橋として長年さまざまな分野で両国に貢献しているスポンサーや出演者・出展者とともに、年々規模を拡大してきた。

シドニーで「酒フェスティバル」を開催するのは今回で3回目。

2022年の初開催以降、日豪から多数の日本酒類の酒蔵・酒造メーカー、小売店、日本食店、日本の伝統工芸品の製作・販売店、文化芸能に関するパフォーマー、日本酒の専門家などを招き、多彩な切り口から参加者が日本文化を日常的に愉しむ機会を増やすことで、オーストラリア国内における日本産食品・製品市場、インバウンド観光市場、芸術分野や文化交流の拡大に寄与することが期待されてきた。

昨年からはシドニーに加えてメルボルンでも7月に開催され、来年3月にはブリスベンでも初開催となる。

日豪文化の架け橋へと成長する「酒フェスティバル」

今回も、全てのチケット(日本円でおよそ7,000円)は当日券を含めて完売。シドニー会場の出展ブース数は日本から来豪した酒蔵を含む日本酒専門業者38社のほか、日本食品卸・小売りや飲食店など総勢81団体に上り、2日間を通して昨年から約3割増となる約8,000人が来場した。

昨年からの改善点として、今年はセッションを分割したことで、開場直後のスムーズな入場を実現し、来場者にとってより快適により多くのブースを回れるスペースが生まれたことは大きい。規模も全体の雰囲気も昨年より確実に改善され、来場者と出展者へ、より豊かなイベント体験を提供することを可能にした。

来場者アンケートによると、今年も幅広い層が来場し、中でも20代から40代のアクティブな年齢層が多く訪れた。また、今回初めて「酒フェスティバル」に参加した来場者が約8割を占め、普段は日本酒を買わない来場者も2割ほどいたことから、本イベントが日本酒に触れる貴重な機会であったことが窺われる。また、大らかなオーストラリア人の国民性からか、会場内で同じ日本酒好きの仲間を見つけて一緒に楽しむ姿も多々見受けられた。

興味深いことに、日本を訪れたことのある来場者は全体の約7割にも上った。日本酒だけでなく、伝統文化の紹介や次回の訪日観光に役立つ情報を求める声も多く、メルボルン会場以上に、シドニー会場では「酒フェスティバル」を日本文化を楽しむイベントとして期待されていた面もあるのだろう。来場者のうち8割以上が「1年以内に日本を訪れることを検討している」と回答し、本イベントが観光アピールの場としても高い需要が見込めることを示した。

「酒フェスティバル」の柱は、日本酒を味わうことだけではない。日本における日本酒の文化的意義と、グローバルで現代的な環境において日本酒がどのように進化しているかを人々に伝えた上で、日豪の観光と経済協力の新たな可能性を探るものでもある。日本酒の伝統的な慣行と現代的なトレンドの壁を取り去って祝うことで、両国の絆を深める一助となるとともに、オーストラリア人が日本文化により深く触れる機会を提供している。

さらに、今年初企画となる抽選会では、能登半島地震の義援金として日本円でおよそ100万円を年間を通して集め、一日も早い被災地復興を祈ると共に全額が寄付された。こうした社会貢献への取り組みも、日豪の架け橋として忘れてはならない点だろう。

来場者に日本酒の世界だけでなく、日本文化や観光、特にオーストラリアと日本を結ぶ幅広い文脈に浸ってもらうことに重点を置き、日本酒が豊かな日本の文化遺産の一部であることを伝える本イベントは、オーストラリア国内における日本産食品・製品市場、インバウンド観光市場、芸術分野や文化交流の拡大にも寄与し、日本酒との新しい出会いや日本文化に親しむ機会を存分に創出したと言えるのではないか。

日本文化を体験できる包括的なイベント


向かって左から、遠藤氏、Maynard氏、千葉氏、大平氏、渡邉氏、後藤領事

初日のオープニングセレモニーでは、開会の挨拶後に主催のJAMS.TV Pty Ltdの遠藤代表取締役、酒サムライであり酒エデュケーターのSimone Maynard氏、同じく酒サムライであり「EUREKA!」オーナーの千葉麻里絵氏、新潟県酒造組合会長であり緑川酒造代表取締役社長大平俊治氏、JETROシドニー事務所の渡邉尚之所長、在シドニー日本国総領事館の後藤領事、6名による鏡開きが行われた。

2日間を通して、日本酒を中心としたさまざまなタイプの日本の酒類(リキュール・焼酎・ウイスキー・ジン、梅酒、果実酒など)500種以上もの試飲・販売があり、酒類関連ブースでは日本産酒類に加えて、日本食店、日本の伝統工芸品の製作・販売店が多数出展した。

お酒を飲まない人のためにノンアルコールドリンクも用意され、食品ブースでは地元のケータリング業者やレストランから日本の祭りに欠かせない日本食の数々が提供された。

今年のハイライトのひとつ、「EUREKA!」のブースでは、東京の日本酒バー「EUREKA!」のオーナー兼経営者であり、日本酒ソムリエと酒サムライの肩書きを持つ千葉麻里絵氏が、同店のメニューと日本酒の多様で美味しいペアリングの可能性を紹介した。

また、フードブースにJFCが出展したことにより幅広い種類の日本食料品が提供され、ステージでの日本伝統パフォーマンスと併せて、会場全体の日本的経験の没入感がさらに高められた。

そのステージでは、日本文化芸能に関するパフォーマンスをはじめ、日本酒とのフードペアリングセミナーなど、多彩な切り口から日本文化を紹介。和太鼓や和楽器などの日本の伝統的なパフォーマンス、ダンスショーやバンドなどの現代的なパフォーマンスで、会場は常に熱気に包まれていた。

日本とオーストラリア先住民の文化とのつながりも示すなど、文化的なショーケースと体験型アクティビティをバランスよく取り入れた結果、多くの観客でにぎわいを見せていた。

セミナーでは、メルボルンを拠点に活動する酒サムライのSimone Maynard氏と新潟県ブースが、初心者でも楽しく学べる日本酒セミナーを開き、日本酒や有名な酒造地域の酒蔵を紹介した。

多くのセミナーを通して、参加者は酒造りのプロセス、日本酒の種類、地域による違いが独特の風味にどのような役割を果たしているかなどについて理解を深めていた。個々のセッションは初心者にとっても日本酒愛好家にとっても示唆に富み、誰もに新しい発見があったことだろう。

酒造りそのものだけでなく、日本酒とのフードペアリング情報も好評だった。フードペアリングのセミナーやブースでは、日本酒が、日本食のみならずいかにオーストラリア料理とも相性が良いか、試食者にオーストラリアの食卓を豊かにできる可能性を見出させ、会場で実際に購入した日本酒を自宅で食事と合わせて試してみるためのアイデアを提供する良き場となった。

会場には品評会「オーストラリア酒アワード(Australian Sake Awards 2024)」の映えある受賞酒一覧も展示され、参加者からの注目を集めた。

先立って26日には、その祝賀会がシドニー市内のホテルで執り行われており、宇都宮酒造(栃木)や亀泉酒造(高知)、今西清兵衛商店(奈良)などの受賞を祝った。今年から新設されたフードマッチング部門では、オーストラリア現地の料理に合う日本酒の酒蔵として、壺坂酒造(兵庫)や加藤吉平商店(福井)などが選ばれた。

「オーストラリア酒アワード」も開催3回目となったが、オーストラリア市場にもたらした変化の一つには、現地の卸業者や小売店がオンラインショップを立ち上げ、アワードを受賞した商品が売れるようになったことが挙げられる。また、現地の試飲促進会などでも、首掛けPOPを付けた商品が売れやすくなり、オーストラリアの一般消費者が日本酒を選ぶ際の指標となるなど、日豪で相乗効果が生まれている。

来場者向けアンケートの「イベントでは何を楽しみましたか?」という項目では、「お酒の試飲」との回答が全体の約9割にも達した。オーストラリアでは、まだまだ飲み比べながら日本の酒を購入できる場所や機会が少ないため、本フェスティバルならではの楽しみ方であると言えよう。

そして、このような経験は日本の酒蔵にとっても、オーストラリア市場や日本酒がオーストラリアでどのように受け入れられているかを感じられる機会となるに違いない。

一方で、日本酒を飲むきっかけが「日本への旅行」だったと答える来場者も多い。実際に、今年1月から5月にかけての訪日オーストラリア人は40万200人にも上り、前年同期比72.2%増と好調を示している。

そのため、観光客数全国5位を誇る奈良県などはインバウンド需要を取り込むため、本フェスティバルでも酒と食を中心とした観光コンテンツをオーストラリア人にアピールした。

日本酒をはじめとする日本産の酒類や食品の取引に関心のあるオーストラリアの卸売業者や小売業者、飲食店などを対象としたBtoB商談会では、日本とのオンライン商談も含め、オーストラリアの日本産酒類のさらなる販路拡大に利用された。

近年、日本政府でも日本産酒類の一層の輸出拡大を図るため、海外における日本産酒類の認知度向上および販路拡大に向けて取り組んでいるため、対面とオンラインともに両国の間では熱心な商談が交わされた。

現在、オーストラリアには約1,400銘柄(注1)の日本酒が流通しており、オーストラリア国内で銘柄が増えたのはこの7、8年のことだ。日本酒はワインや他のアルコール飲料に比べると、依然として知名度は高くない。(注1:自社調べ)

しかしながら、シドニーやメルボルンなどの500万人都市を中心に、前年比170%で訪日観光客数が増加していることなど、人気の旅行先に日本が選ばれる背景やオーストラリアの多様性に寛容な多文化主義から、日本酒の分野が秘める可能性は大きい。

今回の出展者らからのオーストラリア日本酒市場に対する所感は、「年々回を追うごとに、⽇本酒への需要の⾼まりを感じる」「まだまだ初⼼者が多く、これからが期待できる」「オーストラリアの市場は⾮常に活発だと感じた。今後ポテンシャルは⾼いと思う」など好感触。⽇本酒だけではなく、リキュール、ジン、焼酎などさまざまな酒類の日本酒類を試飲する来場者も多く、特に甘味を好むオーストラリア人にとってリキュールへの関心が⾼かった。

日本酒造組合中央会によると、2023年の日本酒輸出の国別ランキングにおいて、オーストラリアは数量が10位、金額が8位を占めている。また、日本の財務省貿易統計によると、2023年のオーストラリア向け日本産酒類の輸出額は65億8,300万円で、前年比17.2%増。一方、日本酒造組合中央会が今年2月に発表したオーストラリア向け日本酒の輸出額は、同年に6億4,459万円と前年を30%下回った。

オーストラリアではコロナ禍のロックダウン期間を経て、酒類のテイクアウトやオンライン販売の需要が拡大し、日本酒専門のインポーター、日本酒を扱う酒販店や多国籍レストランなども年々数を増しているが、同年にオーストラリア向けに輸出された日本酒1リットル当たりの価格は1,212円と、前年比4.8%上昇し、一気にプレミア化が進んでいる。

オーストラリアの日本酒市場における今後の課題としては、現地の「売り手の育成」と「消費者の育成」がますます重要視される。オーストラリアの多くの消費者は、店員からの推薦がないと日本酒を選べない。日本酒をより買ってもらいやすくするためには、売り手と消費者の両方に対する教育が不可欠である。

「酒フェスティバル」では、日本酒という観点から姉妹プロジェクトである「酒アワード」と共に、日本酒の幅広い魅力と多様性を示すことで、日本酒、ひいては日本文化をより親しみやすい楽しみとしてオーストラリアの一般消費者に周知しているが、来場者の中には「出展者との交流」を楽しみとして挙げる声も多い。より多くの日本の酒蔵がフェスティバルに出展できるよう取り組み、オーストラリアの人々に独自の日本酒とその背景を伝えてもらうことが、今後の鍵となりそうだ。

「酒フェスティバル」は2025年もメルボルンとシドニーで開催予定。また2025年3月にはブリスベンでも初開催される。

日本酒を入口とした日本の食・文化へのPRおよび訪日意欲を促進するイベントとして、オーストラリア各都市への拡がりを見せ、今後ますますの期待が持たれる。

代表者らのコメント

JAMS.TV Pty Ltd 遠藤代表取締役


向かって右から、遠藤代表取締役、千葉氏、Maynard氏

「ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。無事に大きな事故もなく終えられたことは、準備から本番まで長い期間ご尽力いただいた関係者・スタッフの皆さまのお陰です。弊社が開催したイベントの中でも最大級の規模であり、イベントを通してたくさんの交流が生まれ、また、シドニーに在住する日本人を元気にするようなイベントができたのではと思っております。また来年も開催しますので、ぜひご協力のほどお願いいたします。皆で盛り上げましょう!」

セミナー講師 Simone Maynard氏

「イベントオーガナイザーの一人として、昨年のフェスティバルから多くのことを学び、今年は参加者により良い体験をしてもらうために多くの点を改善しました。その結果、快適な雰囲気が生まれ、来場者は多種多様なブースを昨年以上に楽しむことができたと思います。天候にも恵まれ、楽しくエキサイティングな日本酒フェスティバルを開催するのに最適なコンディションでしたね。私たちは、日本の豊かな文化的要素や魅力的な歴史と伝統の数々を味わっていただけるよう常に発展を模索しています。来年の酒フェスティバルもより良いものにするため、より多くの教育の機会やフードペアリングの可能性など、双方向的な体験を提供できるように努めます。メルボルンとシドニーで開催される次回の酒フェスティバルをお楽しみに。来年3月には先駆けて、ブリスベンでも日本酒フェスティバルの小規模版がデビューする予定です!」

ステージMC Ari Gorney氏

「日本文化に興味があるなら、あるいは日本酒についてもっと知りたいなら、シドニー日本酒フェスティバルは見逃せないもの。200種類以上の日本酒を味わうことができ、その背景にある伝統や文化の重要性について学ぶことができる素晴らしい機会ですから。日本のお酒の試飲だけでなく伝統的な和太鼓からモダンダンスまでさまざまなパフォーマンスが行われ、日本文化の新旧両方の側面を垣間見ることができます。ベテランの日本酒ファンも日本酒がまったく初めての人も、誰もが楽しめる内容で、素晴らしい日本食のセレクションや1日中楽しめるエンターテイメントなど、あらゆる年齢層が楽しめる没入型の文化体験が、あなたを待っています。オーストラリアにいながらにして、日本の一角に足を踏み入れたような気分になれるこの活気あふれるイベントを、来年もぜひお楽しみください!」

出展者の方々

商談会の様子

 

ステージ関係者の方々

来場者のみなさんの様子

全ての写真:Sayu Matsunaga

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名古屋代表ランナーらがシドニー市庁舎を表敬訪問 https://www.jams.tv/japanese-community/258597 https://www.jams.tv/japanese-community/258597#respond Thu, 03 Oct 2024 05:00:43 +0000 https://www.jams.tv/archives/258597 シドニーで9月15日、「シドニーマラソン2024大会」が開催された。名古屋市から派遣され、この日のマラソンに出場した市民ランナーの大山幸志郎さんと牧浩子さんが、マラソン大会の翌日16日にシドニー市庁舎を表敬訪問し、Rob […]

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シドニーで9月15日、「シドニーマラソン2024大会」が開催された。名古屋市から派遣され、この日のマラソンに出場した市民ランナーの大山幸志郎さんと牧浩子さんが、マラソン大会の翌日16日にシドニー市庁舎を表敬訪問し、Robert Kok副市長と面会した。

さまざまな距離のランニングとウォーキングのコースが用意されたイベントとして、国内外のランナーに親しまれている「シドニーマラソン」は、「名古屋シティマラソン」と姉妹マラソン関係を結んでおり、毎年相互に代表ランナーを派遣し、スポーツを通した両市の交流を図っている。

2012年に姉妹マラソンを提携して以来、名古屋市とシドニーはお互いの都市大会の成績優秀者をもう一方の大会へと派遣してきた。姉妹友好都市40周年の節目である2020年は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となったが、2023年までに毎年「シドニーマラソン」開催にあわせて9回の交流が続いている。2024年は10回目の派遣となった。

毎年恒例の「シドニーマラソン」は、ハーバー・ブリッジを筆頭にシドニーらしい景観をコースに取り入れ、180度のカーブを減らして流れをスムーズにするなど、誰もが楽しめるランニング体験とカジュアルでフレンドリーなサポート体制が特徴。マラソン、ハーフマラソン、10km、そして3.5kmのファンランコースが用意されている。世界6大マラソンシリーズ「アボット・ワールド・マラソン・メジャーズ(Abbott WMM)」の7つ目の候補レースとして選ばれていることもあり、シドニー市民から世界各国のランナーまで、幅広い層から好評を博している。

今年の3月に開催された「名古屋シティマラソン 2024」にて優秀な成績をおさめた大山さんと牧さんは、名古屋代表ランナーとして今回のフルマラソンにそれぞれ出場。今年は約40,000人以上のランナーが参加し、うち約680人が日本人の参加者だった。フィニッシュライン近くでは、2000年シドニーオリンピックにて日本陸上界戦後初の金メダルを獲得した高橋尚子さんが、大会アンバサダーとしてランナーらを笑顔で出迎えた。

「シドニーマラソン」完走の翌日、大山さんと牧さんはシドニー市庁舎を訪問し、名古屋市に縁の深いKok副市長から温かな歓迎を受けた。

大山幸志郎さん

高校生までマラソンを続け、就職後に社内のランナーに誘われたことでマラソンを再開。「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知 2024」男子ハーフマラソンの部で、1時間8分4秒のタイムを記録し、3位に入賞。「シドニーマラソン」ではフルマラソンの部に出場し、2時間28分41秒のタイムを記録。

「名古屋とシドニーは姉妹都市なので、名古屋シティマラソンのようにシドニーマラソンのコースももう少しフラットなコースだと思っていましたが、意外とアップダウンが多くて大変でした。景色がとてもきれいなところを走れたことや、風を感じながら走れたことが印象に残っています。また、沿道には観客の方がたくさんいらっしゃり、手を振ってくれたり声援を送ってくれたりして走行中の気持ちを盛り上げてくれました。その光栄に、日本とは違う雰囲気を感じました。

年内の国内のマラソン大会に3つほどエントリーしているので、今後はその準備に入ります。今の目標は、どこかで優勝すること。まだ優勝経験がないので、国内の大きな大会で優勝できるように頑張りたいです」

牧浩子さん

もともとスポーツジムやエアロビクスが好き。ランニングマシンを利用したところ走ることが楽しくなり、徐々に走行距離を伸ばしていった。「マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知 2024」女子10kmマラソンの部で、45分4秒のタイムを記録し、7位に入賞。「シドニーマラソン」ではフルマラソンの部に出場し、3時間47分のタイムを記録。

「初めてマラソンに参加した時に意外と良い成績だったので、もう少し頑張ってみようと思いました。ただ、最初はまったく走ることなんて想像もしていなかったので、自分でも驚いています。『シドニーマラソン』も、最初はすごく不安で無理かもしれないと思いましたが、『タイムを出さなくても良いし、ゆっくり走ればいい』と言われてエントリーしました。長くてきついコースでしたが、景色がとてもきれいで、楽しみながら走ることができました。

応援もたくさんあり、日本とは違って皆さんが声をかけてくれたり、励ましてくれたりしてとても嬉しかったです。おかげで辛さより楽しさが勝り、出場して本当に良かったなと思いました。

次は『名古屋ウィメンズマラソン』に出ようと思っています。今の私にとって、マラソンは『走らないと気持ち悪い』というくらい大切な存在。走ることでリフレッシュできます。生活に欠かせない趣味で、これからも続けていきたいと思っています。今日も天気が良いので、シドニー市内を走りたい気分ですね」

Robert Kok副市長によるスピーチ

「まずはランナーのみなさん、フルマラソン完走おめでとうございます。一昨日はNSW州の参議院選挙があり、私にとってもエキサイティングな一日でした。幸いなことに副市長に再選し、6期目を務めさせていただきます。

シドニー市と姉妹都市である名古屋市とは長い歴史を共有しており、来年はついに45周年を迎えることとなります。私は2010年の30周年に河村市長がシドニーを訪れた時から、名古屋市との交流に参入させていただきました。私の妻が稲沢出身ということもあり、名古屋を訪れる機会も多くあります。このように、名古屋との強い関係を維持することは、私にとって非常に重要なことと捉えています。

名古屋市と『シドニーマラソン』代表ランナーとの交流もまた、友好関係を継続するための重要な一歩です。またここシドニーでお会いできることを願っています。じつは、私も河村市長とともに『名古屋シティマラソン』に参列することを提案したことがあります。42kmは少し長いかもしれませんが、いつかゴールでお会いしましょう。

(最後に)どうぞ、ラミントンをお召し上がりください。ラミントンは、オーストラリアの伝統的なお菓子として地元で愛されているケーキです。あんなに走ったのですから、今日は少しでも糖分を摂ってくださいね」

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訪日オーストラリア人旅行者数は過去最高を記録!訪日観光セミナー「Japan Roadshow 2024」開催 https://www.jams.tv/japanese-community/257390 https://www.jams.tv/japanese-community/257390#respond Wed, 04 Sep 2024 05:00:16 +0000 https://www.jams.tv/archives/257390 JNTO(Japan National Tourism Organization/日本政府観光局)主催による訪日観光セミナー・商談会 「Japan Roadshow 2024」が、8月26日にシドニー、27日にブリスベン […]

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JNTO(Japan National Tourism Organization/日本政府観光局)主催による訪日観光セミナー・商談会
「Japan Roadshow 2024」が、8月26日にシドニー、27日にブリスベン、29日にオークランドで開催された。コロナ禍を経てじつに5年ぶりの開催だ。

ビジット・ジャパン(VJ)事業の定例施策として、オーストラリアとニュージーランドの現地旅行会社などを対象とした訪日旅行商談会は、日本から参加するインバウンド関係者(地方自治体、航空会社、宿泊施設、
DMC等)と現地旅行会社(リテーラー、ツアーオペレーター)が商談を行い、訪日旅行商品の企画や新規販売につなげることを目的としている。

今回の商談会には、シドニー会場に41団体125名、ブリスベン会場に41団体101名が参加し、新たなネットワーキングの構築を含めた密な商談会が開かれた他、空手の演舞や抽選会などの催しも実施された。

JNTOによると、2024年1月から7月までの訪日オーストラリア人旅行者数は51万600人と過去最高を記録した。オーストラリア人旅行者は、他のどの国よりも日本に長く滞在する傾向があり、滞在期間では世界第1位である。

およそ85万人の訪日オーストラリア人旅行者数を年末までの目標に掲げ、その実現のために今後ますますのインバウンド誘客が必要となる。今後の展望としては、2025年に日本で開催される一大イベントのひとつに大阪・関西万博があり、約160カ国が会場に集まり、約8,000のイベントが開催される予定だ。会期中の7カ月間で、2,820万人に上る来場者が見込まれている。

宿泊施設や旅行企業など観光業界にとって厳しいコロナ禍を経て、オーストラリア市場におけるインバウンドの状況は一体どのように変化したのか。JNTOシドニー事務所北澤直樹所長に話を伺った。

「オーストラリアの海外旅行者数の全体は、2019年と比較しても変わっていませんが、訪日旅行者数が増えています。2019年に比べて41%の増加しており、訪日ブームの影響によるものだと考えられます。

また、豪ドルが米ドルに対して弱い今、オーストラリア人がアメリカ旅行を避ける一方で、円安が続く日本旅行の人気が高まっています。現在、日本はオーストラリア全体で5番目の人気渡航先。ニュージーランド、インドネシア、米国、英国に次いでのランクインです。このままいけば、2024年の訪日オーストラリア人数は90万人に達するのではないかと期待しています」

インバウンド人気の高まりで、さまざまな観光地やコンテンツが注目を集めているが、では、どのようなコンテンツやアクティビティがオーストラリア人に響くのか。北澤所長によると、JNTOでは現在オーストラリア人旅行者が求める“付加価値”を意識した発信を進めていると言う。

「彼らは日本での体験に対して非常に高い期待を持っており、特に和食や手工芸品をはじめとした伝統文化や地元ならではの体験が求められています。インスタグラムやフェイスブックで反応が多いのも「お城+海」といった自然の美しさと日本独特の景観を掛け合わせたもの。このようにコンテンツを掛け合わせることで、さらに多くのオーストラリア人に響く魅力的な旅行先となれるのではと考えています。

現在オーストラリアにおける訪日インバウンド需要は非常に好調で、今年の訪日オーストラリア人数は90万人に達する可能性もある。ただ、オーストラリア人を惹きつける上での日本の課題は少なくない。

「今日本は円安で多くのオーストラリア人が訪れていますが、将来的に円高に戻った際にも彼らにとって魅力的な発信が必要です。また、中国がインバウンドを受け入れ始めると、日本へのフライトが減少する可能性も。そういった要因を踏まえ、引き続き日本のプロモーションを実施していくことと、加えて日本の伝統文化や体験、特に食文化の魅力をしっかりと伝えていくことが重要です。

最後に、もう一つの課題として、日本の旅行会社の多くがアメリカ市場を優先するあまりオーストラリア市場を軽視してしまう傾向があります。この点も今後改善が必要でしょう。オーバーツーリズムの問題も含めて、国内での課題をクリアにしていかなければなりません。

私たちの戦略は、オーストラリア人旅行者に対して地方誘客と高付加価値の体験を提供すること。彼らが興味を持つ日本の体験や景色を訴求していきたい。また、自治体や日本の旅行会社のアンケートによると、長期滞在で旅行支出額も高いオーストラリア市場への関心は高まっています。引き続き、皆さまのご協力をいただきながら、日本の魅力を発信していきたいと考えています」

強固な日豪関係を背景に、旅行を通じた人的交流は常に重要視されてきた。日本は国土面積の点では、オーストラリアと比較すると小さな国ではあるが、それぞれの地域に独自の文化、食事、景色、アクティビティなど数えきれないほど多様な特長がある。オーストラリアから日本への訪問者数は過去最高水準で増加しているもの、さらに多くのオーストラリア人が日本を訪れ、思い出に残る日本体験を通して日本への関心と理解を深めて帰国できるような旅行体験を提供するため、今回のイベントは各々の見識を共有し、地元の魅力を発信する貴重な場となったに違いない。

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シドニーと名古屋市の交換留学プログラム、今年も絆を深める https://www.jams.tv/japanese-community/257258 https://www.jams.tv/japanese-community/257258#respond Sat, 31 Aug 2024 05:00:23 +0000 https://www.jams.tv/archives/257258 シドニーと姉妹都市関係にある名古屋市の高校生たちが、交換留学プログラムの一環として8月20日、シドニー市庁舎を表敬訪問した。 名古屋市教育委員会では、未来を担うにふさわしい国際的視野を持った心豊かな人間の育成と国際理解教 […]

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シドニーと姉妹都市関係にある名古屋市の高校生たちが、交換留学プログラムの一環として8月20日、シドニー市庁舎を表敬訪問した。

名古屋市教育委員会では、未来を担うにふさわしい国際的視野を持った心豊かな人間の育成と国際理解教育の充実を図ることを目的として、市立高校に通う生徒を姉妹友好都市を中心とした海外都市に派遣している。なかでもシドニーとの交換留学プログラムは長きにわたる交流が続き、2020年には姉妹都市提携40周年を迎えた。同年以降のプログラムはコロナ禍の中止を経て昨年から再開された。

今年シドニーを訪れた名古屋市立高校の一行は、8月11日から8月22日までの12日間の日程で、昨年と同様にブルーマウンテンズでのホームステイと現地校入学を体験し、シドニー市内にあるウェノナ高校、ショア高校、ニューサウスウェールズ大学の3校を訪問。また、シドニーを代表する文化施設であるオペラハウスやオーストラリア博物館、歴史的なロックス地区、オーストラリア固有の動物も多いタロンガ動物園などを視察した。

歓迎レセプションでは今年もロバート・コック副市長が一行を出迎え、第二次世界大戦直後に両国の関係強化のために結ばれたシドニーと名古屋の姉妹都市関係について、シドニー市のハイド・パークにある日本庭園には名古屋市から寄贈された伝統的な石灯籠もあること、タロンガ動物園にいるコアラの主食となるユーカリが名古屋市でも栽培されていることなど、両国の深い絆について語った。続いて、新たにシドニー・名古屋姉妹都市委員会の委員長に就任したワーウィック・ミラー氏からの挨拶があった。

ロバート・コック副市長

名古屋姉妹都市委員会 委員長 ワーウィック・ミラー氏

名古屋市の高校の一行からは、引率の竹内愛子教員と学生代表の小川ジョイさんが英語で謝辞を述べた。小川さんは「パンデミックが始まって以来、国際交流の重要性をずっと考えてきました。その答えがこのプログラムにあったと思います」と語り、同プログラムの意義と機会について改めて周知した。

引率 竹内愛子教員

小川ジョイさん

学生たちによる日本語と英語での「カントリーロード」の合唱を披露した後は、記念品の交換記念撮影があり、名古屋市からシドニー市へは七宝焼の皿と名古屋城の柄が施されたタオルが贈られた。

 

参加者のコメント

ロバート・コック副市長

「名古屋の学生たちと会うたび、彼らが国際経験を積みながら英語力を向上していく姿やオーストラリアの新しい文化を受け入れている姿を見て、誇りに思うとともにやりがいを感じます。過去にシドニーを訪れた学生たちも再訪できるような機会をもっと増やせたらと思いますね。今後も名古屋市とはさまざまな分野で関係を強化していきたいと考えています。特に、食文化の面においてより緊密な文化的結びつきを育むべきです。名古屋には日本の他の地域とは異なるユニークな料理がありますから。シドニーでも名古屋の食文化を紹介することで、現地を訪れることへの興味を高めることができるでしょう」

引率 竹内愛子先生(緑高校)

「今回嬉しいことに、シドニーの生徒さんたちと触れ合う機会をたくさん作っていただくことができました。 日本語を勉強されている生徒さんも多くいらっしゃり、このような機会を通して日本語あるいは日本文化を知りたい・学びたいというモチベーションを上げることにつながればと思います。外国あるいはオーストラリアは遠い別の世界というふうに思っている子どもたちも多いかと思いますが、姉妹都市などのご縁を通してフレンドシップを育める機会をもっと日本でも作っていけたらと思います。 来られなかった生徒たちにもたくさんの学びを伝えて、より多くの子どもたちのフレンドシップが遠くまでつながっていけばと願っています」

学生代表 小林真奈さん

「ホストファミリーと一緒に時間を過ごせたことがとても楽しかったです。 ゲームや食事や観光など色々なことを一緒にしましたが、現地の人しか知らないこと、トラベルブックに載ってないようなことを教えてもらって。オーストラリアは多国籍で、 食事や服装、宗教の違いなど、何もかもが新しくて、一人ひとりの異なる個性を伸ばしているところがとてもいいなと思いました。私の夢は教師になることですが、英語を使って色々な国の人と交流できるような働き方もしてみたいです」

学生代表 満尾朋貴さん

「ホームステイ先のブルーマウンテンズの自然がとても心に残りました。僕はもともと自然が好きで日本でも色々なところに行くのですが、やっぱりオーストラリアは土地が広いだけあって、山が遠くまで広がっていたり、落差がすごい滝があったり、日本よりも自然のスケールが大きかったです。日本の学校との違いも印象に残りました。オーストラリアの学校は日本と違ってわりと時間に自由で、少人数だからか一人ひとりが発言しやすい環境に見えました。僕は将来、海洋関係の研究職に就きたいと思っているので、 グローバルな仕事だからもっと色々な国の人と英語を使って関わりながら、それぞれの国の価値観や感性などを知っていきたいです」

 

 

シドニー市内視察

シドニー市内での学校訪問

ブルーマウンテンズでの体験学習

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シドニーと姉妹都市関係にある名古屋市の高校生たちが、交換留学プログラムの一環として8月20日、シドニー市役所を表敬訪問した。

名古屋市教育委員会では、未来を担うにふさわしい国際的視野を持った心豊かな人間の育成と国際理解教育の充実を図ることを目的として、市立高校に通う生徒を姉妹友好都市を中心とした海外都市に派遣している。なかでもシドニーとの交換留学プログラムは長きにわたる交流が続き、2020年には姉妹都市提携40周年を迎えた。同年以降のプログラムはコロナ禍の中止を経て昨年から再開された。

今年シドニーを訪れた名古屋市立高校の一行は、8月11日から8月22日までの12日間の日程で、昨年と同様にブルーマウンテンズでのホームステイと現地校入学を体験し、シドニー市内にあるウェノナ高校、ショア高校、ニューサウスウェールズ大学の3校を訪問。また、シドニーを代表する文化施設であるオペラハウスやオーストラリア博物館、歴史的なロックス地区、オーストラリア固有の動物も多いタロンガ動物園などを視察した。

歓迎レセプションでは今年もロバート・コック副市長が一行を出迎え、第二次世界大戦直後に両国の関係強化のために結ばれたシドニーと名古屋の姉妹都市関係について、シドニー市のハイド・パークにある日本庭園には名古屋市から寄贈された伝統的な石灯籠もあること、タロンガ動物園にいるコアラの主食となるユーカリが名古屋市でも栽培されていることなど、両国の深い絆について語った。続いて、新たにシドニー・名古屋姉妹都市委員会の委員長に就任したワーウィック・ミラー氏からの挨拶があった。

ロバート・コック副市長

名古屋姉妹都市委員会 委員長 ワーウィック・ミラー氏

名古屋市の高校の一行からは、引率の竹内愛子教員と学生代表の小川ジョイさんが英語で謝辞を述べた。小川さんは「パンデミックが始まって以来、国際交流の重要性をずっと考えてきました。その答えがこのプログラムにあったと思います」と語り、同プログラムの意義と機会について改めて周知した。

引率 竹内愛子教員

小川ジョイさん(菊里高校)

学生たちによる日本語と英語での「カントリーロード」の合唱を披露した後は、記念品の交換記念撮影があり、名古屋市からシドニー市へは七宝焼の皿と名古屋城の柄が施されたタオルが贈られた。

 

参加者のコメント

ロバート・コック副市長

「名古屋の学生たちと会うたび、彼らが国際経験を積みながら英語力を向上していく姿やオーストラリアの新しい文化を受け入れている姿を見て、誇りに思うとともにやりがいを感じます。過去にシドニーを訪れた学生たちも再訪できるような機会をもっと増やせたらと思いますね。今後も名古屋市とはさまざまな分野で関係を強化していきたいと考えています。特に、食文化の面においてより緊密な文化的結びつきを育むべきです。名古屋には日本の他の地域とは異なるユニークな料理がありますから。シドニーでも名古屋の食文化を紹介することで、現地を訪れることへの興味を高めることができるでしょう」

引率 竹内愛子先生(緑高校)

「今回嬉しいことに、シドニーの生徒さんたちと触れ合う機会をたくさん作っていただくことができました。 日本語を勉強されている生徒さんも多くいらっしゃり、このような機会を通して日本語あるいは日本文化を知りたい・学びたいというモチベーションを上げることにつながればと思います。外国あるいはオーストラリアは遠い別の世界というふうに思っている子どもたちも多いかと思いますが、姉妹都市などのご縁を通してフレンドシップを育める機会をもっと日本でも作っていけたらと思います。 来られなかった生徒たちにもたくさんの学びを伝えて、より多くの子どもたちのフレンドシップが遠くまでつながっていけばと願っています」

学生代表 小林真奈さん

「ホストファミリーと一緒に時間を過ごせたことがとても楽しかったです。 ゲームや食事や観光など色々なことを一緒にしましたが、現地の人しか知らないこと、トラベルブックに載ってないようなことを教えてもらって。オーストラリアは多国籍で、 食事や服装、宗教の違いなど、何もかもが新しくて、一人ひとりの異なる個性を伸ばしているところがとてもいいなと思いました。私の夢は教師になることですが、英語を使って色々な国の人と交流できるような働き方もしてみたいです」

学生代表 満尾朋貴さん

「ホームステイ先のブルーマウンテンズの自然がとても心に残りました。僕はもともと自然が好きで日本でも色々なところに行くのですが、やっぱりオーストラリアは土地が広いだけあって、山が遠くまで広がっていたり、落差がすごい滝があったり、日本よりも自然のスケールが大きかったです。日本の学校との違いも印象に残りました。オーストラリアの学校は日本と違ってわりと時間に自由で、少人数だからか一人ひとりが発言しやすい環境に見えました。僕は将来、海洋関係の研究職に就きたいと思っているので、 グローバルな仕事だからもっと色々な国の人と英語を使って関わりながら、それぞれの国の価値観や感性などを知っていきたいです」

 

 

シドニー市内視察

シドニー市内での学校訪問

ブルーマウンテンズでの体験学習

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在シドニー総領事公邸でJETプログラム帰国者レセプションが開催 https://www.jams.tv/japanese-community/249799 https://www.jams.tv/japanese-community/249799#respond Thu, 21 Mar 2024 05:00:16 +0000 https://www.jams.tv/archives/249799 2024年3月12日、日本国内の外国語教育の充実と地域レベルでの国際交流を推進する「JETプログラム」の日本からの帰国者歓迎レセプションが、在シドニー日本国総領事公邸にて開催された。 「JETプログラム」の正式名称は「語 […]

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2024年3月12日、日本国内の外国語教育の充実と地域レベルでの国際交流を推進する「JETプログラム」の日本からの帰国者歓迎レセプションが、在シドニー日本国総領事公邸にて開催された。

「JETプログラム」の正式名称は「語学指導等を行う外国青年招致事業」 (The Japan Exchange and Teaching Programme) 。地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(以下:CLAIR)の協力の下に実施しており、外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の進展を図ることを通し、諸外国との相互理解の増進と日本の地域の国際化の推進に寄与することを目的としている。

今回のレセプションの冒頭では、德田修一在シドニー総領事が挨拶。プログラム参加者を労い、プログラムを通して育まれる日豪両国の相互理解と親善がいかにかけがえのないものであるかを語った。

引き続き、CLAIRシドニー事務所の小泉さよ子次長(名古屋市派遣)、JETプログラム経験者の会NSW州支部(The JET Alumni Association of New South Wales:以下AANSW)のAngelo Mendoza副会長、最後にH&H LawyersのTin-Lok Shea氏が、順に帰国者を労った。

Mendoza副会長はAANSWの活動内容を紹介し、JETプログラムとその卒業生を支援している旨を伝えると、帰国後に経験する“逆カルチャーショック”を例に出し、オーストラリアで日本生活に理解ある人たちとつながることができる選択肢を提供した。

JETプログラム経験者の会NSW州支部 Angelo Mendoza副会長

日本から帰国したオーストラリア人参加者から帰任の報告も行われた。毎年プログラム参加者は、日本全国の学校で外国語を教えたり、各地方公共団体における国際交流活動に携わることにより、地域の住民と様々な形で交流を深める。今回の帰任報告では、帰国者がそれぞれ日本での個人的な経験や培った財産、語学力の向上、今後の進路など充実したプログラムの成果を語った。

2021年度帰国者のThanh Phamさん
(現JETAANSWコミュニケーション管理ボランティアスタッフ)


「佐賀県唐津市に5年間滞在しましたが、一番の思い出は生徒に英語を教えたことです。みんな、私が挨拶すると毎回エネルギッシュに返事をしてくれました。小さな港町の唐津は陶芸が有名ですが、5年間ほど陶芸を楽しみ、出品した作品がコンクールで優勝したこともあります。

最初は通訳になりたくて日本に行くのが夢でした。今は日本語と英語、そしてベトナム語を使う仕事に就きたいです。語学が趣味なので、韓国語も勉強しています。

大学生の頃の僕はとてもシャイでしたが、JETプログラムでは教師としてクラスの前に出ないといけない。人前で話す方法を学びました。今はもう人前で話すのが怖くありません。未来プログラム参加者には、思いとどまってしまう前に応募すべきだと伝えたいです。僕は最終的には人生で最高の決断ができました」

2023年度帰国者のElizabeth Berthonさん

「私は東京に2017年12月から2023年4月まで約5年半、JETプログラム参加者として滞在しました。母国の高校・大学で日本語を専攻し、大学卒業時には交換留学も経験しています。その時に再び日本に行きたいと思っていたので、教職の学位は持っていませんでしたがプログラムへの参加を決めました。

数々の異文化交流があり、毎日新しいことを発見することができました。プログラムを通して、自分の強みが何なのか、どのような方法で自分が会社に貢献できるのかなど多くのスキルや知識を得ることができたと思います。柔軟性をもって土壇場でも計画を変更できること、それに対応していくことの重要さも学びました。

未来のプログラム参加者に伝えることがあるとすれば、JETプログラムは素晴らしい機会だということです。希望している配属地にはならないかもしれないけれど、それも冒険のうちだと思います」

帰国者にはプログラム卒業生として、これから諸外国との相互理解を増進するとともに、今後も日豪の架け橋の担い手となることが期待される。

最後に、德田総領事から乾杯の挨拶があり、会場ではJETプログラムの帰任者が滞在していた地域のご当地グルメも振舞われた。秋田のハムカツ丼、宮城の冷やし中華サラダ、東京の海老天、栃木の干ぴょう巻き、愛知の小倉トースト、兵庫のおでん、山口の鯛とごぼうの煮付け、ちらし寿司など日本各地のグルメが一堂に会し、参加者らの歓談に彩りを添えた。

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新たに図書交流を開始、名古屋市とシドニーの姉妹友好都市の未来 https://www.jams.tv/japanese-community/246702 https://www.jams.tv/japanese-community/246702#respond Fri, 05 Jan 2024 05:00:21 +0000 https://www.jams.tv/archives/246702 シドニー市と姉妹友好都市を結ぶ名古屋市から、副市長と市会議員団(今後、公式代表団と表記)が、2023年12月13日に来豪し、シドニー市庁舎を表敬訪問した。 1980年から姉妹都市提携をしているシドニー市と名古屋市は、名古 […]

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シドニー市と姉妹友好都市を結ぶ名古屋市から、副市長と市会議員団(今後、公式代表団と表記)が、2023年12月13日に来豪し、シドニー市庁舎を表敬訪問した。

1980年から姉妹都市提携をしているシドニー市と名古屋市は、名古屋市立高校の海外派遣事業、姉妹マラソン交流や姉妹動物園交流など幅広い分野において親交を深めている。今回の訪問は、2025年に姉妹友好都市締結45周年を迎える両市の良好な交流関係を祝し、今後の連携をさらに強化していくことが目的だ。

当日の懇談会は、2023年9月に就任したRobert Kok新副市長の就任挨拶から始まり、松雄俊憲名古屋市副市長、長谷川由美子名古屋市会副議長が続いて挨拶を述べた。名古屋市からは記念品の「家康の旅道具てぬぐいセット」が、シドニー市からは同市やオペラハウスの歴史と発展にちなんだ書籍がそれぞれ贈呈された。

Robert Kokシドニー市副市長と松雄俊憲名古屋市副市長

今回はコロナ禍後初の渡航であり、名古屋シドニー姉妹都市提携40周年にコロナ禍のため延期された名古屋ガーデンの馬酔木と椿の植樹記念プレートが改めて披露された。名古屋ガーデンの実際の植樹は、2022年12月に実施されている。

また、表敬訪問の前々日となる12月11日には、シドニー市のカスタムハウスにて両市の図書交流開始式典が開かれ、このたび両副市長が覚書に署名したことで、両市の図書交流提携も締結された。

左から近藤かずひろ議員、北野よしはる議員、長谷川由美子副議長、Kokシドニー市副市長、Heather Davis氏、松雄名古屋市副市長、山田昌弘議員、沢田ひとみ議員

カスタムハウス図書館の一画に鶴舞中央図書館から名古屋市に関する本などを寄贈し、名古屋市のキャラクターやシドニーで活動する名古屋市出身の折り紙作家の作品で装飾を施した「名古屋シドニー姉妹都市コーナー」を設置することで、図書の交換を通じて両市の文化を知る機会の拡大を図る。今後はカスタムハウス図書館と鶴舞中央図書館を通して、ますます盛んな文化交流が期待される。

左からエグゼクティブ・マネージャーのSasha Baroni氏、責任者のHeather Davis氏、松雄副市長

左から松雄副市長、名古屋市出身の折り紙作家ファーズみどり氏、Baroni氏、長谷川副議長

2024年は、タロンガ動物園から東山動植物園にコアラのマックスが贈られてから40周年を迎える年でもある。Kok副市長は「名古屋とシドニーは他の都市にはないさまざまな分野で交流があり、本市の活動において非常に重要な位置を占めている」と名古屋への熱い思いを語った。

Robert Kok副市長


「我々は名古屋市の姉妹都市提携を通して絆を強め、日豪関係をより強固なものにしているのです。パンデミックの影響により、40周年はオンライン交流となりましたが、今回の公式代表団の訪問は象徴的かつ不可欠なもの。両市の協力をさらに深めるために来豪してくださった彼らのため、今後も歴史的に豊かな名古屋という土地で、文化、歴史、言語を理解していく姿勢を大切にしたいと考えています」

松雄俊憲(まつお・としのり)副市長


「シドニーと名古屋は姉妹都市としてスポーツ、歴史、文化、学生交流と友好的な関係を築いてきました。シドニーはオーストラリアの中心都市であり、名古屋も東京・大阪に次ぐ都市として課題があります。特に、名古屋は観光や教育の分野に関して、シドニーとの姉妹都市交流を基盤として、そこからさらに都市問題を解決していけるような関係を構築していきたい。ひいては良好な日豪関係や国際平和に貢献することが主眼です。今回は、その第一歩を確実に達成することができたのではないかと思っています」

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茨城県ゴルフツアー誘客のためのBtoBゴルフイベントがメルボルンで開催 https://www.jams.tv/japanese-community/244969 https://www.jams.tv/japanese-community/244969#respond Sat, 18 Nov 2023 05:00:21 +0000 https://www.jams.tv/archives/244969 茨城県のゴルフイベント「IBARAKI GOLF DAY」 オーストラリアのゴルフ関係者に向けた茨城県のゴルフイベント「IBARAKI GOLF DAY」が、2023年10月3日にメルボルンのWoodlands Golf […]

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茨城県のゴルフイベント「IBARAKI GOLF DAY」

オーストラリアのゴルフ関係者に向けた茨城県のゴルフイベント「IBARAKI GOLF DAY」が、2023年10月3日にメルボルンのWoodlands Golf Clubにて開催された。本イベントは、オーストラリア国内の旅行会社やメディアをはじめ、ゴルファーを含めたさまざまなゴルフ業界関係者に直接茨城県をプロモーションすることで、茨城県の魅力を最大限にアピールし、今後の茨城ゴルフツアーへの誘客をより促進することが狙いだ。

茨城県は昨年11月にも、オーストラリアのゴルフ旅行会社の2社を招請し、県内ゴルフツアーの造成・販売を目的としたファムトリップを実施し、ファムトリップ後には招請した旅行会社2社による独自の情報発信に加え、オーストラリアのゴルフマガジン「Inside Golf」での茨城ゴルフツアーの露出や、茨城県のゴルフツアーが当たる懸賞キャンペーンなど、多角的にプロモーションを展開している。

上記のゴルフツアー造成やプロモーションは、JAMS.TVがの企画運営を担当し、今回の「IBARAKI GOLF DAY」では、ゴルフツーリズムの需要の高いオーストラリア市場において「訪日ゴルフ=茨城」のブランディングを強化するとともに、ひいては茨城ゴルフツアーの販路拡大が目的だ。

メルボルンのゴルフ関係者に茨城県の魅力をPR

「IBARAKI GOLF DAY」には、オーストラリア国内のゴルフメディア、ゴルフ場マネージャー、ゴルフツアー会社、マーケティング会社などのゴルフ業界関係者約20名が参加。残念ながら荒天のため、予定されていた9ホールのゴルフプレーは中止となったが、レセプションでは、茨城県産の⽇本酒や名産品などがふるまわれ、茨城県営業戦略部営業戦略統括官の橘川栄作氏が挨拶に立ち、茨城県における東京からのアクセスの良さとゴルフコースの質と高さを中心に、自然・食・観光をバランスよく楽しめる茨城県の魅力について熱く語った。
それに続き県の担当者からは、初心者でも楽しめるカジュアルなコースから首相が訪れるような名門コースまで、旅行者の幅広いニーズに対応可能な多様な県内ゴルフ場のほか、県が誇る名産品や観光地、人気の体験アクティビティなど茨城の魅力も余すことなく紹介された。
日本には2,000以上のゴルフ場があり、その多さはアメリカ、カナダに次いで世界第3位を誇る。その中でも、茨城県は「ゴルフの宝庫」と呼ばれるほど魅力にあふれ、ゴルファーの好みやレベルに合わせた多彩なコースが揃っている。ゴルフ場の数は全国で5番目に多く(114コース)、日本最高峰のゴルフトーナメントが開催されたことのあるゴルフ場は10カ所以上にも上る。関東平野に位置するため広くフラットなフェアウェイを生かした海を望むコースから、森の中の丘陵コースまで、さまざまなプレイを堪能できるのも、大きなアピールポイントだろう。
また、東京の北東部にあり、空の玄関口である成田空港・羽田空港や首都圏からのアクセスの良さから、国内外から多くのゴルファーが訪れる。県南部のつくばや県の中心である水戸市であれば、日本到着のその日にプレイすることも可能だ。多くのコースで日本の主要トーナメントや米国 LPGAが開催されており、女子プロの畑岡奈紗選手や男子プロの星野陸也選手などプロゴルファーを数多く輩出していることでも知られる。
オーストラリア現地で茨城県のゴルフツアーの販売を手がけるCGE Golf社とGimme Golf社は、昨年訪日した際に視察した茨城ゴルフのさまざまな魅力をオーストラリア人ならではの視点から紹介した。特に、オーストラリアでは珍しいキャディとカートの快適さ、日本独自の慣習でもある9ホール後の昼食・休憩、日本の遺産・史跡探索、地元の人々による世界クラスのおもてなしは、茨城でしか得られない価値であることを強調した。

CGE Golf社 Steven Baron氏

「日本で私たちが感心したのは、その清潔さ、整然さ、人々がとても礼儀正しいことです。ゴルフコースの宝庫、豊かな文化、美味しい料理。茨城に行けば、日本文化のあらゆる面でそういった文化を見つけることができるでしょう。訪日ゴルフの目的地として茨城県が優れている理由のひとつは、さまざまな場所へのアクセスが良くスムーズな旅行体験になるからに他なりません。アジアで多くの仕事をする中で、都市によってはホテルからゴルフコースまでの移動に時間がかかりますが、茨城では車の渋滞もなくどのゴルフ場へも簡単に移動できます。茨城ゴルフツアーは人気のゴルフデスティネーションとなりつつあるでしょう」

Gimme Golf社 Steve Worner氏

「日本はアクセスが非常に容易で、 オーストラリアと同じタイムゾーンにある最適なデスティネーションです。そして、茨城では1.5時間のドライブのみでゴルフ場に到着でき、すぐにプレーを始められます。朝到着して数時間でティーグラウンドに着くことができる点は、多くのゴルファーが気に入るでしょう。オープンフェアウェイはプレイしやすく、難易度の高さに打ちのめされることはありません。メルボルン周辺の多くのゴルフコースだといつも良いラインばかりではありませんが、茨城のコースは信じられないほど素晴らしかったです。さらに、雑誌に載っていた写真では美しさが伝えきれないほどの景色。違う国にいるのでゴルフをしない日には他に体験できるものがあるべきですが、日本にはそれがあります。スコットランドや他のデスティネーションと比べて、同程度の市場価格でもゴルフコースのみならず全部が素晴らしい。将来的には日本がゴルフデスティネーションとして成功することを願っています」

くじ引き一等賞 茨城県産の日本酒を贈呈

オーストラリアでは男女を問わず幅広い年齢層にゴルフが人気で、これまで世界的に有名なプロゴルファーを何名も輩出している。本イベントでは、昨年から続く円安の動きもありゴルフ関係者からの訪日意欲の高さがうかがえた。訪日外国人を増やすインバウンド対策としても注目を集める訪日ゴルフで、茨城ゴルフツアーは、茨城県の地方創生やゴルフ関連事業・市場を持続的に成長させる鍵となり得るだろう。

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第2回日本酒コンクール授賞式がシドニー総領事公邸で開催 https://www.jams.tv/japanese-community/244481 https://www.jams.tv/japanese-community/244481#respond Thu, 09 Nov 2023 05:00:35 +0000 https://www.jams.tv/archives/244481 オーストラリア酒アワード協会主催による「第2回オーストラリア酒アワード(Australian Sake Awards 2023)」の授賞式が、2023年9月29日に、在シドニー総領事公邸にて執り行われた。 本アワードはオ […]

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オーストラリア酒アワード協会主催による「第2回オーストラリア酒アワード(Australian Sake Awards
2023)」の授賞式が、2023年9月29日に、在シドニー総領事公邸にて執り行われた。

本アワードはオーストラリア国内外から登録された日本酒を、事前に選出されたオーストラリア人審査員が試飲して審査し、オーストラリア市場で好まれる日本酒を選出するというもの。今年より主催がオーストラリア酒アワード協会に移り、昨年主催のJAMS.TV Pty Ltdはイベント運営を委託担当した。昨年に引き続き、日本酒の多様な魅力を伝え、現地の日本酒エキスパートを育成することで、オーストラリアの日本酒市場の長期的発展に寄与する。

授賞式当日は、シドニーの「Sakedokoro Namara」と「Daiwa Food」からウェルカムドリンクとしてスパークリング日本酒とラガービールが、「MASUYAグループ」から軽食が振る舞われ、参加者にくつろぎのひと時を与えた。


写真向かって右から、徳田修一総領事、オーストラリア酒アワード協会遠藤烈士代表、小寺博文シェフ


JETROシドニー渡邉尚之所長


酒アワード審査員代表のSimone Maynard氏

オープニングセレモニーでは、主催のオーストラリア酒アワード協会の遠藤烈士代表、在シドニー日本国領事館の徳田修一総領事、JETROシドニーの渡邊隆之代表、酒アワード審査員代表のSimone Maynard氏が登壇。オーストラリアと日本の両国を結ぶ架け橋の一つである日本酒文化発展に貢献する全てのアワード出品者を讃え、映えある受賞者に祝辞を述べた。

今回のアワードでは、全国52の酒蔵から104本の日本酒類が出品され、うち45本が入選した。授賞式当日は入選した酒蔵のうち8酒造が来場していたが、オンライン参加も可能で日本から多くの酒造が配信を見守った。会場で賞状を受け取る受賞者の表情はみな晴れやかで、周囲からは惜しみない拍手と喝采が贈られた。

授与式後には今しがたの受賞酒の数々が、参加者にその場で振る舞われた。今年の受賞酒は、授賞式の翌日9月30日と10月30日の2日間にわたって、シドニーのCarriageworksで開催された「酒フェスティバル & 江戸デジタルアート展(Australian Sake Festival 2023)」と、10月2日に同会場にて開催の「飲食・小売業者向け日本酒類商談会(Sake Trade – The Japanese Liquor and Beyond)」でも同様に展示され、来場者の注目を集めていた。

今年は在シドニー日本国総領事館の計らいから美しい邸宅での授賞式となり、徳田総領事の人柄もあり終始和やかな雰囲気に。参加者は軽食と共に個性豊かな各受賞酒の試飲を楽しみ、中秋の名月が輝く星空の下、涼やかなバルコニーで受賞酒のグラスを片手に歓談する参加者の笑顔も印象的だった。

また、在シドニー総領事専属シェフである小寺博文氏のもとには、味はもちろんのこと、その卓越した寿司や刺身の技術を一目見るため、次々と参加者がカウンターを囲んだ。

授賞式につづいて、翌日以降のフェスティバルと商談会に出席した酒造も多く、この日は誉ある受賞酒を携えて参加することができる喜びや、オーストラリアの消費者への期待、主催への今後の要望などについて熱く語る様子も見受けられた。

本アワードの運営をサポートしたJAMS.TV Pty Ltdは、オンラインとオフラインの両面からオーストラリアの生活・観光情報や広告サービスを幅広く提供している。昨年に続き、オーストラリアで2度目の「オーストラリア日本酒アワード(Australian Sake Awards)」を開催できたことを大変誇りに思うと、オーストラリア酒アワード協会の代表であり同社取締役社長の遠藤烈士氏は語った。

「今宵、私達はオーストラリアの中心で、日本の最高級の日本酒が日豪の人々を繋ぐ伝統文化と相互理解の架け橋にいます。オーストラリアは日本から遠く離れているかもしれませんが、何世紀にもわたって日本で受け継がれてきた酒造りの伝統の糸を、活気に満ちた多様なオーストラリア文化のタペストリーを彩る一部として色を添えられたら嬉しく思います。当協会主催の国際日本酒アワードは、日本の酒蔵の皆様の精巧な職人技を証明するだけでなく、個性豊かで洗練された日本酒に対するオーストラリアのからの評価と認識の高まりを祝うものでもあります」

今年で創業18周年を迎えたJAMS.TV Pty Ltdは、オーストラリアの在留邦人や当地事業者、政府機関・団体と共に、今後も日豪のより共感あふれる社会作りを目指していくという。

「第2回オーストラリア酒アワード(Australian Sake Awards 2023)」受賞酒一覧はこちら

審査会と審査カテゴリー

「第2回オーストラリア酒アワード(Australian Sake Awards 2023)」の審査会は、2023年7月22日にシドニーのCustoms Houseで実施された。昨年同様、各審査員はオーストラリアのソムリエ、日本酒の小売業者、飲食業界の専門家、日本酒の資格所持者、日本酒の輸入業者および卸売業者という「消費者に一番近い」プロフェッショナルで構成。51名の審査員は、事前に審査員向けの日本酒講義を受講した上、当日はワイングラスを用いたブラインドテイスティング方式で審査を行った。

本アワードに出品可能な日本酒は、国内外問わず、合法的に製造免許を受けて製造・販売している日本酒およびSAKEであり、オーストラリア国内において販売されている、または今年度中に販売開始予定であるものに限られた。当日の審査会場は、無風で直射日光が当たらないよう配慮され、温度は20度前後、酒の温度は12度~14度程度、生酒・生原酒は5度~7度に保たれた。

審査会当日は全51名を7名または8名ごとのグループに分け、それぞれのグループが45種類の異なる日本の酒を試飲した。全ての酒は日本全国の酒蔵から提供されている。

また、前回からの改善点として、今年は審査員がラウンドテーブルに揃うことでシーンごとのディスカッションを可能にする環境づくりや、審査員間の包括的なチームワークを向上させるなど、全ての審査員がより万全な状態で審査に臨むための工夫が見えた。審査員の半数以上は前回から継続しており、日本の酒類専門の国立研究機関である酒類総合研究所からの協賛を受け、同研究所の主任研究員である織田鍵氏をゲスト審査員に招いた上で、審査に先立ち、織田氏によるオンライン講座に出席している。

本審査会について、織田氏は「素晴らしいイベントで、日本全国の酒造りにとってオーストラリア市場への本当の入り口となっている」と今後への期待を示した。

審査カテゴリーは全部で8部門。

  • 本醸造・普通酒
  • 純米
  • 純米吟醸
  • 吟醸・大吟醸
  • 純米大吟醸
  • スパークリング
  • 生原酒
  • 古酒

各酒は香り、味、バランスに基づいて10点満点で評価され、さらに審査カテゴリの評価に基づいた総合得点も付けられる。また、審査員が各酒について書面でフィードバックを提供し、そこには食事のマッチング提案などを記入できるコメント欄も含まれていた。

  • プラチナ賞:カテゴリー別に最上位1種を選出
  • ゴールド賞:カテゴリー別に出品酒総数より上位20%を選出
  • ピープルズチョイス賞:各審査員の投票で出品酒総数より上位10%を選出

また、各出品銘柄に対する審査スコアおよび審査員によるフィードバックは、審査後にメールにて出品者全員に送られた。これにより、日本の酒蔵とオーストラリアの酒市場との絆がさらに強化され、日本の酒蔵がオーストラリアの酒市場をより深く理解するための一助になることが期待される。

メルボルン在住の酒サムライ*であり、本審査会のリーダーチームの一人であるSimone Maynard氏は、「日本の酒蔵にとってオーストラリアの消費者から貴重なフィードバックを得る絶好の機会。こうしたイベントを通じて、今後オーストラリアにもっと日本の酒が入ってきて、Australian Sake Awardsにもっと多くの日本の酒蔵が参加することを期待しています」と語った。

シドニーにある「Wine Knight Consulting」のオーナーで、同じく審査会リーダーチームの一員である
Dennis Han氏は、「これらの賞は、オーストラリアにおける日本酒の多様性と高品質を改めて教えてくれます」と感想を述べた。

*酒サムライ:全国の若手蔵元から組織される日本酒造青年協議会が、日本酒と日本文化を愛し、その素晴らしさを世界に広めようと尽力している人に与える称号。

第2回オーストラリア酒アワード受賞酒と受賞者のコメント

本アワードに入賞し、授賞式のため来豪した酒造の代表者に、率直な感想を伺った。

賀茂鶴酒造 代表取締役 藤原昭典氏

  • プラチナム賞 純米大吟醸部門
    「純米大吟醸 広島錦」
  • ピープルズチョイス賞 純米大吟醸部門
    「純米大吟醸 広島錦」

「広島県からオーストラリアへの輸出に本格的に乗り出した頃に、ちょうど新型コロナウイルスが感染拡大してしまい、海外に対しては身動きが取れない時期が長く続きました。ようやく取り組める状態になった今、このような賞を頂戴しましたこと大変光栄に思います。今後オーストラリアで我が社のお酒を広めていく際に、現地の消費者の方々も良き判断材料にしていただけるのではないかと期待しております。ありがとうございました」

秀鳳酒造場 代表取締役 武田秀和氏

  • プラチナム賞 純米酒部門
    「秀鳳 特別純米 無濾過 雄町」
  • ピープルズチョイス賞 純米酒部門
    「秀鳳 特別純米 無濾過 雄町」
  • ゴールド賞 純米吟醸部門
    「秀鳳 純米吟醸 出羽の里」

「地方にある酒蔵が世界を感じられる機会はなかなかないので、山形県の小規模な酒蔵のお酒をオーストラリアの方々にこのように喜んでいただけて、非常に嬉しく思います。日本でもオーストラリアでも弊社のお酒を飲んでいただく方々のために、新たな技術開発を進めており、既存の商品についても日々改善に取り組んでいきたいと考えております」

遠藤酒造場 代表取締役 遠藤秀三郎氏

  • ゴールド賞 純米大吟醸部門
    「直虎 番外品 純米大吟醸」
  • ゴールド賞 純米吟醸部門
    「直虎 純米吟醸 生原酒」
    「純米吟醸 生酒」
  • ピープルズチョイス賞 純米吟醸部門
    「直虎 純米吟醸 生原酒」

「3品もゴールド賞とピープルズチョイス賞を受賞することができ、大変光栄です。私共の酒蔵がある長野県の自然は、オーストラリアの方々からスノーアクティビティでも親しまれていて、我々のこともオーストラリアで温かく迎えていただきました。今後も日本酒を通じてそうした日豪間の架け橋となれるよう、オーストラリア酒アワードには期待しておりますし、次回もゴールド賞そしてプラチナム賞を受賞できるよう励んでまいりたいと思います」

古澤酒造 代表取締役 古澤康太郎氏

  • ゴールド賞 純米大吟醸部門
    「澤正宗 純米大吟醸 美田美酒」
  • ピープルズチョイス賞 純米大吟醸部門
    「澤正宗 純米大吟醸 美田美酒」

「今後もオーストラリアの人々にいろいろな日本酒を楽しんでいただきたいです。また、我々も明日の酒フェスティバルも非常に楽しみにしております。日本人だけでなく現地の方々に日本酒が広まっていくよう努力していければと思っております。居酒屋の形式や日本酒のみならず日本食など、日本の文化をそのまま現地にお届けすることで日本酒産業も世界に広がるのではないかと考えております」

菊正宗酒造 海外事業課 福井雅人氏

  • ゴールド賞 純米大吟醸部門
    「百黙 純米大吟醸」

「このように名誉な賞を受賞できたこと、大変嬉しく思っております。来年に向けて一からしっかりとお酒造りに向き合い、より美味しいお酒でプラチナム賞を目指して頑張っていきたいところです。今後とも兵庫は神戸の『菊正宗』そして『百黙』をよろしくお願いいたします」

森島酒造 田中静子氏

  • ゴールド賞 純米大吟醸部門
    「森嶋 雄町 純米大吟醸」

「昨年に引き続き今年も受賞できたことで、日本だけでなくオーストラリアの方々に評価していただけて、世界が広がっていく感じがします。弊社には先代から続く昔ながらのお酒と、現在の杜氏である兄の世代から始めたよりモダンなお酒があり、昔のオーソドックスな手法を続けながらも、現代の方々にも合うような味を追求しております。杜氏は本当にお酒造りが好きで、四六時中お酒のことを考えながら身を削って頑張っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします」

白瀧酒造 海外営業担当 保坂大二郎氏

  • ゴールド賞 純米大吟醸部門
    「白瀧 SEVEN 純米大吟醸 50%」

「昨年に引き続き、今年もゴールド賞を受賞することができましたが、昨年とは違うお酒が選ばれたことから、オーストラリアの人々は好みの幅の広さを感じております。異なる品で2度目の受賞は我々にとって自信になりましたし、オーストラリアは私が新潟の越後湯沢にある白瀧酒造に入社してから最初に来た国でもあり、代理店の方々と足掛け15年余りやってきましたので、来年もぜひ出品させていただきたく思います」

浦霞醸造元 海外営業担当 魚谷洋介氏

  • ゴールド賞 純米吟醸部門
    「純米吟醸 浦霞禅」
    「純米吟醸 浦霞 No.12」

「我々の宮城県の蔵から受賞した2品はどちらも特徴的なお酒で、『純米吟醸 浦霞禅』は今年で50周年を迎える歴史あるお酒、『純米吟醸 浦霞 No.12』は今年で4年目の新しいお酒と、味わいが異なりますので、ぜひそうした背景ストーリーと共に楽しんでいただければと思います。海外の中でもオーストラリアは我々にとって非常に大切なマーケットで力を入れております。今後とも変わらず、もっとみなさんに飲んでいただけるように頑張ろうと思っております」

王紋酒造(新潟県・オンライン出席)

  • ゴールド賞 純米大吟醸部門
    「夢 純米大吟醸」
  • ピープルズチョイス 純米大吟醸部門
    「夢 純米大吟醸」

白菊酒造(岡山県・オンライン出席)

  • ゴールド賞 純米大吟醸部門
    「大典白菊 純米大吟醸 雄町」

八鹿酒造(大分県・オンライン出席)

  • ゴールド賞 純米酒部門
    「八鹿特別純米(緑)」

幸姫酒造(佐賀県・オンライン出席)

  • ゴールド賞 純米酒部門
    「特別純米酒 幸姫」

「第2回オーストラリア酒アワード(Australian Sake Awards 2023)」受賞酒一覧はこちら

全ての写真:Sayu Matsunaga

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シドニーで飲食・小売業者向け日本産酒類の商談会が開催 https://www.jams.tv/japanese-community/244414 https://www.jams.tv/japanese-community/244414#respond Wed, 08 Nov 2023 05:00:19 +0000 https://www.jams.tv/archives/244414 シドニーで開催された「酒フェスティバル & 江戸デジタルアート展(Australian Sake Festival 2023)」に合わせて、飲食・小売業者向けのBtoB商談会「Sake Trade – The J […]

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シドニーで開催された「酒フェスティバル & 江戸デジタルアート展(Australian Sake Festival 2023)」に合わせて、飲食・小売業者向けのBtoB商談会「Sake Trade – The Japanese Liquor and Beyond」が、10月2日(月)、シドニーのCarriageworksで開催された。

また、対面商談会に先立って午前10時から、日本から参加できない酒蔵・酒造メーカーのためのオンライン商談会、午後12時から専門家を招いた飲食・小売業者向けのレストラン向け日本酒セミナーも同日開催された。

本イベントは日本政府の協力のもと、「酒フェスティバル」の主催者であるJAMS.TV Pty Ltdが主導して開催された。近年、日本政府では日本産酒類の一層の輸出拡大を図るため、海外における日本産酒類の認知度向上および販路拡大に向けて取り組んでいる。本イベントもその一環として企画され、日本酒をはじめとする日本産の酒類や食品の取引に関心のあるオーストラリアの卸売業者や小売業者、飲食店などを対象としたBtoB商談会を設けることで、オーストラリアにおける日本産酒類のさらなる販路拡大を狙う目的だ。

「酒フェスティバル」にも出展していた多数の日本の酒蔵や食品メーカーや現地輸入卸業者が参加し、200種類以上の日本酒や果実酒、ジンなどの日本酒類が展示された。そのすべてを試飲・試食することが可能で、日本各地の酒蔵・酒造メーカー、食品関連事業者、小売業者、地元の酒類・食品事業者と直接商談できるまたとない機会となった。

当日は、当地の飲食・小売事業者100名がレストラン向け日本酒セミナーに参加し、146名が対面商談会に参加、当地の輸入卸業者4社がオンライン商談会に参加。本セミナーを受講したオーストラリアの飲食・小売業者のほとんどが、午後1時からの対面商談会にバイヤーとして参加している。

会場には「酒アワード(Australian Sake Awards 2023)」の映えある受賞酒一覧も展示され、参加者からの注目を集めた。

オンライン商談会の様子

午前中に開催されたオンライン商談会は、3タームに分けて実施された。シドニー会場と日本の各酒蔵・酒造メーカーの担当者とをZOOM通話でつなぎ、あらかじめシドニー会場に搬入されていた酒蔵・酒造メーカーの商品を、当日オーストラリア現地のバイヤーが試飲し、その酒蔵・酒造メーカーの担当者と通訳を通してリアルタイムで商談を進める形式で行われた。

どのタームも終始和やかな雰囲気で進行し、オーストラリアのバイヤーからは、試飲した商品と日本食とのペアリングについての質問が多かったが、どの酒蔵・酒造メーカー担当者も一人ひとりに時間をとって回答し、どのような日本食と合うのか、どのような飲み方を希望するかなど、自慢の自社商品を丁寧に紹介。日本酒への熱意を通して現地バイヤーと良好な関係を築いていた。

レストラン向け日本酒セミナーの様子

正午から開催されたレストラン向け日本酒セミナーでは、各席に試飲用の日本酒5種とペアリングフードが置かれ、参加者は実際にペアリングを体験できた。

日本酒のエキスパートであるWayne Shennen氏とSimone Maynard氏は、日本酒のスタイル、サービスウェア、フードペアリング、販売のヒント、親しみやすい日本酒のPR方法など、さまざまな日本酒トピックについて解説し、Q&Aセッションの時間も設けられた。

東京を拠点とするWayne Shennen氏は、オーストラリア、ブラジル、日本、イギリスなど国際的に知られるソムリエ。『Wine Australia』の「50 Sommeliers of the World」プログラムに選出、「New Zealand
Sommelier of the Year competiton 2017」で2位に入選した認定ソムリエ(Court of Master Sommeliers)であり、日本の酒蔵で働いた後に著書『Demystifying Sakè』を出版した。ワインと日本酒関連のその幅広いネットワークと専門知識が高く評価され、コンクールの審査員や飲料専門家向けの教育イベントの講師として、食品・飲料業界で広く活躍している。

メルボルンを拠点とするSimone Maynard氏は、日本酒と日本文化に深い情熱を持ち、食品・飲料業界で20年以上の経験を持つ。日本酒とその豊かな歴史をオーストラリア国内外に広めることを目指し、日本酒のコンサルタント、プロモーター、教育者として活躍している。2020年からは「Taste with the Toji(杜氏と利き酒)」プロジェクトを創設・主催し、2022年には「酒サムライ(日本酒と日本文化を愛し、その素晴らしさを世界に広めようと尽力している人に与える称号)」を授与された。

オーストラリアの卸売業者や小売業者、飲食店関係者として、参加者はみな真剣な面持ちで2人の日本酒エキスパートの講義に聞き入り、今後日本酒を取り扱うための知識を仕入れていた。

今回のセミナーでテイスティングに選ばれた個性的な日本酒は以下の通り。

  1. 吉田酒造「月山 スパークリング」
  2. 桃川「桃川 ワイン酵母仕込み純米吟醸酒」
  3. 土田酒造「木もと仕込み 純米吟醸酒」
  4. 竹鶴酒造「竹鶴 純米吟醸 初しぼり 生」
  5. 木下酒造「玉川 Time Machine 2021BY」

Wayne Shennen氏からのコメント

「オーストラリアの人々も日本酒に対して多くの関心を持っていますが、それについて知識を得る機会はあまりありません。ですから、彼らが日常的に日本酒を味わったり、経営者としてメニューに取り入れたりするための方法を提供できる機会は、我々としてもありがたい限りです。飲食の中でも、お酒を飲むという体験は人々に心地良さを与えるものです。今回のセミナーで、日本酒を飲む心地良さを、参加者にも体験してもらえたかと思います。

10年前あるいは15年前、オーストラリアのシドニーで日本酒の知識を持ち日本酒を取り扱えるオーストラリア人はほとんど誰もいませんでした。メルボルンとブリスベンに1カ所ずつという程度で、日本酒を楽しむには日本まで行かなければいけなかった。それが今は国内に多くの日本食レストランがあり、日本酒を取り扱う店も増えたので、日本酒を広める活動を始めた甲斐があったというものです。私自身もより多くの人とより多くのものを手に入れることができ、5年前には日本にレストランをオープンする夢も叶いました。今後もオーストラリアでの日本酒の認知拡大に貢献していきたいですね」

Simone Maynard氏からのコメント

「今回のセミナーで、参加者のみなさんが何かしら手応えを感じてくれたことを期待しています。日本酒を理解していただくために、オーストラリアの食べ物とのフードペアリングをしたり、個性的な日本酒をピックアップして味の違いを感じてもらったり、日本酒をより楽しみより多くのことを学ぼうとするオーストラリアの人々が集まったこの機会に、さまざまな挑戦ができて良かったです。これを機に日本酒の存在が多くのオーストラリア人にもっと認知されることを願っています。そのために、今後も日本酒関連イベントのサポートをしていければと思います」

対面商談会の様子

対面商談会では、酒蔵・酒造メーカー40が一堂に会し、会場奥にはフードペアリング用の日本食も用意された。レストランセミナーが開かれたElston roomと対面商談会が開かれたBay 25は会場内で入場口を挟んで隣接しており、午後はセミナー会場で歓談や休憩を挟みながら商談会のブースをこまかく巡回するバイヤーの姿が見られた。

出展者からは「オーストラリアの場合、まだまだ日本酒が認知されていないため今後も継続的に出展を考える必要がある」、「各レストラン経営者の方々ともっと腰を据えて話してみたい」「さまざまな関係構築ができたが、次回があれば当日販売も取り入れ、さらに本気度の高い商談をしてみたい」といった積極的な意見が多かった。

4日間の日本酒関連イベントすべてに出展した酒蔵・酒造メーカーもあり、全体を通してみるとオーストラリアでは日本酒と日本食の食文化のみならず、来場者の興味が日本の伝統文化から、観光、歴史、そして現代文化まで多岐に渡っていることが窺える。そのため、飲食に限らない幅広く日本と繋がるフェスティバルおよび商談会の発展が今後大いに期待される。

対面商談会出展者の方々




全ての写真:Sayu Matsunaga

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