サザンクロス・プロモーションズ – JAMS.TV https://www.jams.tv オーストラリア生活情報ウェブサイト Sat, 15 Feb 2025 05:00:18 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.2 日本酒輸出額・量ともに前年超え! オーストラリア市場は? https://www.jams.tv/japanese-community/263286 https://www.jams.tv/japanese-community/263286#respond Sat, 15 Feb 2025 05:00:18 +0000 https://www.jams.tv/archives/263286 日本酒造組合中央会は2月7日、2024年の海外市場への日本酒輸出に関して、輸出額・輸出量ともに昨年を上回ったことを発表しました。同会・宇都宮理事によると、コロナ後の物流の混乱・在庫過剰などの影響が解消しつつあり、市場には […]

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日本酒造組合中央会は2月7日、2024年の海外市場への日本酒輸出に関して、輸出額・輸出量ともに昨年を上回ったことを発表しました。同会・宇都宮理事によると、コロナ後の物流の混乱・在庫過剰などの影響が解消しつつあり、市場には明るい兆しが見えているとのことです。またオーストラリアに関しては、輸出額が前年比21.4%増、輸出数量が27.4%増と大きく拡大していることがわかりました。日本酒輸出市場の動向や課題とともに、オーストラリアにおける日本酒市場の今後の展望について考えてみたいと思います。

日本酒造組合中央会 宇都宮理事

2024年度日本酒輸出市場の動向

輸出額・数量ともに昨年を上回り、輸出国数は80か国に!

経済不況のため中国・香港への輸出が減少したとは言え、世界全体で見ると、輸出額は昨年から5.8%増の434.7億円、輸出量は6.4%増の3.1万㎘と、ともに増加傾向にあります。アメリカが昨年、輸出量23.1%増となる8000㎘を記録したほか、カナダでも38.1%増と北米市場が拡大したことが要因となっています。

最大市場は中国・アメリカ

最大の市場は中国とアメリカで、香港も入れた3地域で輸出金額の65%を占めています。さらに4位以下の韓国、台湾、カナダ等を入れるとさらに金額は拡大し、アジアと北米だけで約9割に達することが明らかになりました。

これらの結果を踏まえ、日本酒造組合中央会は今後、輸出先国・地域を多角化し、安定的な輸出額増加を戦略的にはかることが重要だと述べました。オーストラリアは世界8位ではあるものの、輸出額は昨年から21.4%増えており、準重点国に策定されました。

輸出が伸びた背景

日本食ブーム

世界的な日本食ブームの影響で、日本酒の認知度は徐々に上がりつつあります。特にワイン文化が浸透しているドイツ・フランス・イタリアでは、過去最高の輸出額を記録。富裕層向けレストラン(ファンダイニング)で新たに日本酒を提供する機会や、コース料理とのペアリングとして日本酒が望まれることも増えているようです。この流れがより深く広く、拡大していくことが期待されています。

「伝統的酒づくり」がユネスコ無形文化遺産に!

(参考:国税庁

昨年12月、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。日本の気候風土に合わせて築き上げられてきた酒造りの技術が世界から評価されたことで、日本酒の国際的な注目度も上昇。今後の海外普及に向け、さらなる足掛かりにもなるでしょう。

オーストラリア市場の現状

オーストラリア人とアルコール

酒類別1人当たりアルコール消費量 (リットル )
(参考:AIHW 2024. Alcohol available for consumption in Australia

オーストラリア保健福祉研究所のデータによると、上記の図のように、これまでオーストラリアで最も多く飲まれていたのはビールでした。しかしここ数年、ワインが手軽に手に入るようになったことでワインの消費量がビールを上回り、2022年~2023年には全飲酒量の4割以上をワインが占めるようになりました。また、オーストラリアではワインをたしなむことが週末プランのひとつにもなっており、ファームのあるワイナリーで1日を過ごすという休日や旅行が好まれているほど。

日本酒はまだこれらと張り合えるほどの消費量はありませんが、今後流通が増えて身近になれば、より親しまれることが予想されます。

日本酒イベントが活発!

円安・インフレにより海外イベントが減少傾向の中、オーストラリアでは日本酒のイベントが活発に行われています。

昨年シドニーとメルボルンで開催された酒フェスには、合わせて約13000人が来場。日本酒を中心とした酒類売上は合計で約9700万円に達し、BtoB商談会も行われました。個人の来場者の中には、日本への旅行をきっかけに日本酒をたしなみ、愛飲しているという方も。また、日本酒だけでなく和食や日本文化に興味を持つ人々の姿も見られ、盛況を博しました。今年はメルボルン、シドニー、ブリスベンの3都市での開催が予定されており、合わせて18000人の来場が見込まれています。

※昨年シドニーで行われた酒フェスの詳しいレポートは、以前の記事をご覧ください。

オーストラリア経済は好調で、日本酒市場も成長中

現在オーストラリアでは、日本食レストランでの提供を中心に、日本酒の消費が拡大しています。酒類販売店でも扱いが増えており、徐々に認知度も上がりつつあります。

「オーストラリア経済は好調で、日本酒市場も成長を続けています。販売経路の多様化が進み、現地では日本酒イベントが活発に行われていると聞いています。今後も引き続き、日本食レストランや現地の流通業者、日本のメーカーなどが協力し、さらに市場を拡大していく形になるのではないでしょうか。現在は企業を中心としたプロモーションが主流ですが、今後はオーストラリアやニュージーランドを視野に入れた展開も検討できればと考えています」(宇都宮理事)

インバウンド消費に対する取り組み

日本の酒情報館 今田館長

訪日外国人観光客は2024年、年間3600万人を超えて過去最高となりました。インバウンド消費も8.1兆円に達し、外国人へ向けた日本国内での取り組みも重要視されています。日本の酒情報館・今田館長によると、観光客が日本で酒文化を体験することが母国での消費につながるとのこと。日本酒を知ってもらい、好きになってもらうことが持続的な拡大になるとし、「買ってもらう」「飲んでもらう」「体験してもらう」仕掛けが進められています。

買ってもらう仕掛け:日本酒の免税

酒税免税制度に登録された酒蔵では、外国人旅行者が免税で日本酒を買うことができるため、観光の立ち寄りでの気軽な購入が可能となっています。さらに成田、羽田、中部、関空の4つの空港の免税エリアで行われている「ニッポンを飲もう! 日本の酒キャンペーン」では、試飲ができるほか、日本酒の飲み方や製法などを紹介しており、帰国前の外国人観光客へアピールできる良い機会となっています。

飲んでもらう仕掛け:居酒屋文化の発信

日本人にとっては身近な居酒屋ですが、この文化自体、実は日本ならではのもの。お酒はバー、食事はレストラン、と区別されているのに慣れた外国人観光客にとっては、お酒と食事を同時に楽しめる居酒屋文化は新鮮に映るようです。居酒屋を海外にアピールすることで、日本酒を飲むきっかけが生まれることでしょう。

体験してもらう仕掛け:酒蔵ツーリズム

観光客の酒蔵訪問は、お土産としての消費行動だけでなく、日本酒をより身近に感じてもらうことにも有効です。酒造りの工程見学や体験を通して魅力を深く知ることができますし、歴史や伝統を知ってサステナブルな取り組みに感銘を受ける人もいるでしょう。

しかし、ただ酒蔵だけをアピールしても、観光スポットとしては吸引力に欠けると思われます。そこで訪日外国人を呼び込むための取り組みとして、酒蔵にほかの観光を組み合わせ、複合的な体験を企画する酒蔵も増えてきました。

<例>

★東京・澤乃井

1702年創業・小澤酒造の酒蔵。レストランや美術館を併設。きき酒体験をしたり、近隣のハイキングルートの中に酒蔵を組み込んだコースを紹介することで、足を運ぶ価値が感じられる仕組み。

★千葉県・飯沼本家

江戸時代・元禄年間から続く。キャンプ場を併設しているほか、季節に応じてブルーベリー狩りや田植え・稲刈り体験等を行っており、家族連れで楽しめる施設。

★長野・蔵人ステイ

佐久市にある創業300年以上をほこる橘倉酒蔵の一角に開業。数日間の蔵人体験ができる人気の宿泊型施設のほか、蕎麦打ち・寿司握りなど、地域で連携したPRを実施。

 

上記の酒蔵のほか、イチゴ狩りやガラス工房など、地場産業とセットにした呼び込みや、自然環境を生かして地域を観光ルートとして開発するなど、様々な取り組みが行われています。今後はこのような地域全体での観光資源活用や、酒蔵同士の連携がポイントになりそうです。

日本酒輸出の今後の展望

輸出拡大に向け、Sake/Nihonshuのブランディングのほか、正しい知識の普及と認知度の向上に取り組む必要があると、宇都宮理事は強調します。そのため世界のファンダイニング(高級レストラン)へのアプローチや、国際ソムリエ協会とのパートナーシップを生かした教育プログラムの参加など、日本酒を味わうムーブメントとその定着に向けた動きを続けていくとのことです。

まとめ

訪日オーストラリア人観光客数は今年100万人に達する見込みがあるほど増加し、日本への興味はますます高まっています。ナチュラルでサステナブル志向が強いオーストラリアの人々にとって、伝統ある日本酒文化は非常に興味深いもの。触れるきっかけと手に入れる手段さえあれば、すぐにその魅力に引き込まれることでしょう。またオーストラリア人は酒蔵ツーリズムや居酒屋文化との親和性も非常に高いため、インバウンドへの取り組みも有効です。オーストラリアにおける日本酒の輸出額・輸出量はまだ目立ったものがありませんが、今後の伸びしろは大きいと思われます。

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2025年は訪日オーストラリア人100万人達成へ!訪日観光セミナー「Japan Roadshow 2025」開催 https://www.jams.tv/japanese-community/263132 https://www.jams.tv/japanese-community/263132#respond Wed, 12 Feb 2025 05:00:15 +0000 https://www.jams.tv/archives/263132 JNTO(Japan National Tourism Organization/日本政府観光局)主催による訪日観光セミナー・商談会「Japan Roadshow 2025」が、2月3日にパース、5日にシドニーで開催され […]

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JNTO(Japan National Tourism Organization/日本政府観光局)主催による訪日観光セミナー・商談会「Japan Roadshow 2025」が、2月3日にパース、5日にシドニーで開催された。

ビジット・ジャパン(VJ)事業の定例施策として、オーストラリアとニュージーランドの現地旅行会社などを対象とした訪日旅行商談会は、日本から参加するインバウンド関係者(地方自治体、航空会社、宿泊施設、DMC等)と現地旅行会社(リテーラー、ツアーオペレーター)が商談を行い、訪日旅行商品の企画や新規販売につなげることを目的としている。

今回の商談会には、日本全国からパース会場にセラー38団体・バイヤー71名、シドニー会場にセラー39団体・バイヤー135名が参加し、新たなネットワーキングを構築する密な商談会が開かれた。

JNTOによると、昨今の日豪関係は文化交流や盛んな旅行産業を原動力にますます強固なものとなっている。昨年日本を訪れたオーストラリア人旅行者は過去最高の92万人を記録し、2019年と比較して48%増加した。2024年12月には単月で過去最高の112,500人の訪日オーストラリア人旅行者を記録し、2025年1月もこの数字を上回るだろう。他国からの旅行者と比べて日本に長く滞在する傾向があるオーストラリア人旅行者は、日本にとって潜在価値の高い顧客であり、今年は念願の100万人を達成することが期待される。

今年4月からは、いよいよ「Expo2025 大阪・関西万博」が開幕となる。大阪市の人工島「夢洲」にて、4月13日から10月13日までの長期にわたって開催される万博では、約160カ国が参加し、日本の多様性、文化、最先端技術が紹介される。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、会期中の7カ月間で8,000を超えるイベントが開催され、想定来場者数は2,820万人、そのうち1割強の350万人が海外からの来場と見込まれている。また、夢洲だけでなく大阪各地で、関西が誇る食や観光、歴史・伝統文化、産業・技術、アート・カルチャーなど関西エリアの魅力が盛り込まれた参加・体験型イベントも企画されている。

パース会場とシドニー会場では、その大阪・関西万博の魅力をオーストラリアに積極的にアピールするため、公式キャラクターの「ミャクミャク」もサプライズで登場した。ユニークなマスコットは参加者からの人気を集め、ミャクミャクと一緒に楽しげに記念写真を撮影する人々も多く見られた。

今年さらに多くのオーストラリア人が大阪・関西万博を機に日本を訪れ、その豊かな文化に触れることで自国への理解も深めることができれば、日豪関係はより信頼ある絆を結ぶことができるだろう。在シドニー日本国総領事館の山中修総領事は、その理由を以下のように語る。

「日本といえば、東京・京都・広島を思い浮かべる外国人旅行者が多いですが、日本はどの地域にも独自の文化や料理、体験があります。それらの歴史は150年以上続いた江戸時代にまで遡り、当時から約300の藩がそれぞれの地で伝統や習慣を発展させ、独自の遺産として今日まで受け継がれてきました。そこには、日本列島の多様な気候や景観が果たしてきた役割も大きいでしょう。

例えば、日本には1,200を超える酒蔵があり、各土地の水質や気候に合った独特の風味を持つ酒を造っていますが、そうした酒造りの技術は今やユネスコに認められ、昨年晴れて無形文化遺産にも登録されました。

本日の集いでは、日本全国から集まった多くの代表者がそれぞれの土地の魅力や見どころを語ってくれます。2025年が日本のインバウンド観光にとって画期的な年となり、訪日オーストラリア人旅行者数が100万人の大台を突破する一助となることを期待しています」

プレゼンテーションを披露したJNTOシドニー事務所のビジネス開発&マーケティング・シニアアシスタント・マネージャーのHarriett Bougher氏は、2024年にオーストラリア人が旅行した国のデータを踏まえ、注目すべき点を紹介した。

「日本は昨年、2023年から米国と中国を上回って2つ順位を上げ、オーストラリアにとってインドネシアとニュージーランドに次ぐ3番目に人気のある海外旅行先となりました。そして、オーストラリア人旅行者の新たなトレンドには今、“日本の地方部への関心の高まり”が浮上しています。日本の主要都市だけでなく、さまざまな県に長期滞在するオーストラリア人が増えているのです。

その中でも注目すべき県をいくつかご紹介します。

・四国にある愛媛県は、2019年から2024年にかけてオーストラリアからの訪問者数が倍増している。
・金沢市で知られる石川県も、オーストラリアからの訪問者数が飛躍的に伸びている。
・温泉で知られる大分県も、オーストラリアからの訪問者数が大幅に増加。2019年にラグビー・ワールドカップの影響で約1万泊分の観光客が訪れたこともあるが、それを除いても好調な伸びを維持しており、オーストラリア人が石川県に関心があることを示している。
・ビーチで有名な沖縄県も、引き続き多くのオーストラリア人観光客を惹きつけている。
・富士山を擁する静岡県も人気を集めており、オーストラリア人が定番の観光地からも足を伸ばして探索するようになった傾向を示している。

また、日本の重要な季節として“夏”を例に挙げたいと思います。日本は春の桜や冬のパウダースノーで知られていますが、6月から8月にかけての緑の季節にも、以下のような見どころが多くあります。

・鳥取県の大山や、大分県の由布岳といった標高の高い場所は快適なハイキングを楽しめる。
・沖縄県をはじめ、慶良間諸島、宮崎県では、シュノーケリング、スキューバダイビング、サーフィンなどのウォーターアクティビティが楽しめる。
・日本の夏は活気あふれる祭りのシーズン。青森県の「ねぶた祭り」や徳島県の「阿波おどり」などは夏にしか開催されないため、この季節に現地を訪れるだけの価値がある。

東京、京都、大阪のような大都市は、依然として絶大な人気を誇っています。その上で、JNTOは『サステナブル、アドベンチャー、ラグジュアリー・ツーリズム』に焦点を当て、日本各地の多様な観光資源を紹介しながら、特にリピーターの旅行者に向けて日本全国の穴場の観光地を勧めています」

最後に、シドニー会場で開会の挨拶を担ったJNTOシドニー事務所北澤直樹所長に、現在の日豪インバウンドについて話を伺った。

「2024年のオーストラリアの海外旅行者数自体は1,000万人と変わりませんが、日本への旅行者が約48%増加しました。そのため、日本の存在感がより高まっている状況です。要因としては、日本ブーム、日本食の人気、そして円安が挙げられます。日本の物価も上がってはいますが、それでも他国と比べると安価。ハイクオリティな商品や食事を楽しめる点が、オーストラリア人観光客が増加した主な要因になっていると考えられます。

日豪のフライト路線が復活し、航空券の価格も落ち着いてきたことも大きな要因かと思います。また、今日は地方自治体の方々が積極的にオーストラリアでプロモーションを実施し、B2B・B2Cの両面で認知が広がっている感覚があり、そうした点も非常に重要であると言えます。

統計によると、静岡県や愛知県、九州地方の訪問者数が大きく伸びています。九州はJNTOのプロモーションも功を奏したこともあり、ゴールデンルートをすでに回ったリピーター訪日旅行者から、九州の自然、温泉やサイクリングなどが注目されて選ばれるようになった結果かと思われます。

静岡県は、富士山ローソンの写真がSNSで話題になるなどして富士山の人気が高まり、山梨県側で宿泊施設の予約も難しくなるほどで、結果的に静岡県側にも滞在する観光客が増えました。また、ジャパン・レール・パスの値上がりから単券購入が増え、ゴールデンルートに集中する傾向が見られます。そうした影響から、静岡県は2023年よりも300%ほど観光客が大幅に増加しました。

一方で、インバウンド需要が増加する中で、オーバーツーリズムへの対処は世界的な課題です。日本政府としても、2030年までに6,000万人の訪日客を目指す上で、大都市への訪問を促しつつ、2〜3回目のリピーター訪日旅行者に対して日本人がよく訪れる地方を紹介することで、観光客の分散を図りたいと考えています。

オーストラリア人は日本の歴史や文化や食を求めて来日するので、例えば「スキーをした夜にスナック巡りをしたい」といった声を実際にツアー化し、現地の居酒屋で日本人と交流できる場を提供するなど、少しのアイデアでもより魅力的な体験になるでしょう。

また、日本の小学校では社会科見学で地元の施設などを訪問しますが、このような地域に密着した施設も深く掘り下げてご紹介していただきたいです。地元の方は「外国人はこんな場所には来ない」と思いがちですが、その土地を深く知りたいオーストラリアの旅行者は非常に多く、地方誘客の可能性が広がると考えています。

しかしながら、山形県の銀山温泉など地方によっては、すでにオーバーツーリズムが発生している地域もあります。適切な分散施策なしには地方の負担が集中してしまうため、自治体とも協力しながら持続可能なインバウンド戦略を進めていく必要があります。

同時に、オーストラリア市場においてキーワードとなる高付加価値消費(コト消費)は、まだまだPRが不足しているように思います。JNTOとしても、もう少し予算をかけて地域の魅力を発信する必要があると考えています。例えば、国の政策としてSDGsやAT(アドベンチャートラベルなど)を押しているので、サイクリングやハイキングといったアクティビティを健康志向の体験として打ち出したり、現地でお金を落とすことがその地域の文化の継承につながるのだとSDGsの観点から発信していただくと、オーストラリア人にとって魅力的かと思います。また、地域ごとに4〜5県ほどまとまってプロモーションを展開し、地方にいる方々が自信を持ってPRできるとより良いですね。

JNTOでは今年も例年通り、SNSを中心にBtoCイベントや本日のようなBtoBの相談会を組み合わせて実施しようと考えています。また、新たな試みとしてスポット的に民間企業が主催するBtoCイベントに参画したり、皆さんから提案された媒体を活用することも検討しています。

今年は必ず、訪日オーストラリア人旅行者100万人を達成する年になるだろうという確信があります。この大台は欧米の中では未だアメリカ以外達成していない数。その記念となるであろう年に、日本の皆さんと協力しながらプロモーション取り組んでいければと考えています。機会があれば、ぜひオーストラリアにお越しください」

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在シドニー総領事公邸でJETプログラム帰国者レセプションが開催(2024年度) https://www.jams.tv/japanese-community/262622 https://www.jams.tv/japanese-community/262622#respond Wed, 29 Jan 2025 05:00:21 +0000 https://www.jams.tv/archives/262622 2025年1月23日、日本国内の外国語教育の充実と地域レベルでの国際交流を推進する「JETプログラム」の日本からの帰国者歓迎レセプションが、在シドニー日本国総領事公邸にて開催された。 「JETプログラム」の正式名称は「語 […]

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2025年1月23日、日本国内の外国語教育の充実と地域レベルでの国際交流を推進する「JETプログラム」の日本からの帰国者歓迎レセプションが、在シドニー日本国総領事公邸にて開催された。

「JETプログラム」の正式名称は「語学指導等を行う外国青年招致事業」 (The Japan Exchange and Teaching Programme) 。地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(以下:CLAIR)の協力の下に実施しており、外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の進展を図ることを通し、諸外国との相互理解の増進と日本の地域の国際化の推進に寄与することを目的としている。

今回のレセプションは、昨年10月18日に着任した山中修在シドニー総領事が開会の挨拶からスタート。山中総領事自身、学生時代に外国人教師との出会いを経て国際交流を推進することの重要性と責任を感じて以来、それが心の拠り所となっているという。そのことを帰国者に伝えた上で献身に感謝の意を示し、彼らの将来にエールを送った。

続いて、JETプログラム経験者の会NSW州支部(The JET Alumni Association of New South Wales:以下JETAA NSW)のAngelo Mendoza会長によるスピーチでは、日豪の交流会や文化イベント、Australian-Japan Society of NSWとのランゲージ・エクスチェンジなど、さまざまな活動に力を入れているJETAA NSWについて紹介があり、帰国者に日本文化との絆を維持し、コミュニティのつながりを育む役割を担う場があることを伝えた。

その後、CLAIRシドニー事務所の平木万也所長による乾杯の挨拶があり、JETプログラム参加者はみな、滞在した日本の各地域に永続的な影響を残せていること、参加者自身にとっても日本とのつながりが人生の物語の大切な一部であり続けることを語った。

会場では恒例の日本のグルメが振舞われ、参加者はみな日本の味に舌鼓を打ちながら、有意義な歓談を楽しんでいた。鯖味噌煮、焼き鳥、唐揚げ、肉じゃが、出汁巻き玉子、ちらし寿司、茄子の揚げびたし、冷蕎麦など日本の食卓でも定番の和食が並んだ今年のメニューは、懐かしい日本の思い出を呼び起こさせるきっかけとなったことだろう。

最後に、日本から帰国したオーストラリア人参加者から帰任の報告が行われた。毎年プログラム参加者は、日本全国の学校で外国語を教えたり、各地方公共団体における国際交流活動に携わることにより、地域の住民と様々な形で交流を深める。今回の帰任報告から、帰国者2名に話を伺った。

Jessica Dempseyさん(福島県いわき市に5年滞在)


「小さい頃に日本アニメの『セーラームーン』を観てから、日本への好奇心に火が点きました。西洋アニメとは全く違っていたので。何度も日本を訪れるうち、やがてその興味が日本の歴史や食、ファッションへの憧れへと発展していき、最終的に『日本に住んでもっと日本の体験をしたい』と思うようになりました。

プログラム滞在先は福島県いわき市で、現地ではALT(外国語指導助手)を務めました。全員で27名のALTがいて、私は中学校5校を担当しました。多くの生徒と出会いましたが、一番大きな中学校には生徒が約500名もいて、一番小さな中学校には3名しかおらずとても対照的でした。温かく寛大なコミュニティで5年間、英語キャンプを企画するなどさまざまな経験をし、エリア・サポート・リーダーとしてより責任を持って多くの活動に関わることもできました。今後は、私が教えた日本の生徒達とのつながりを維持していきながら、オーストラリアで教師を目指したいです。

また、私自身の大きな変化として、人前で気楽に話すことができるようになったことがあります。福島県に来た当初は日本語があまり話せなかったので、英語を学ぶ生徒達の気持ちにはとても共感しました。他の言語で話すことは最初は気後れしますが、間違えて滑稽に見えても、大半の人はあなたのことを理解したいだけ。少し恥ずかしくてもチャンスを掴んでいいんだという自信を持てました。

JETプログラムに参加するなら、自国の文化を代表していることを忘れないことが大事だと思います。日本の風習や作法は、私達が慣れ親しんでいる方法とは違うかもしれませんが、それも文化交流の一部です。アプローチや視点が違っても、周囲の人々はあなたと同じように懸命に動いてくれているのだと信じること。特に小さな町では外国人は目立つ存在ですが、スーパーマーケットのおばあさんから公共交通機関にいる不特定多数の人まで、善意であることを前提にして友好的であり続けること。それがJETプログラムの根幹ではないでしょうか」

Zaki Yawaryさん(東京都の浅草に2年滞在)


「プログラムに参加した理由は、大学で世界文学を学び、日本の作家がとても好きになったことが始まりです。卒業後は1カ月間日本を訪問し、しまなみ海道をサイクリングしました。その時に『また日本に戻って仕事がしたい』と思ったんです。

プログラム滞在先である東京の浅草で、中高一貫校のALT(外国語指導助手)を務めました。シドニー大学で非常勤講師としての経験があり、リード・ティーチャーの役割を与えられ、主に海外で生活して日本に帰国した日本人の生徒達に英語を教えていました。

来日当初、僕は全く日本語を話せませんでしたが、プログラムを通して適応能力や協調性を身につけられたと思います。東京ではALTのアパートは家具も何もない空室から始まるので、最初の夜は着の身着のままで寝ることになりました(笑)今では良い思い出です。

将来は豪州外務貿易省で働きたいと考えています。今は豪州内務省で働いているので、その中の入国管理局に異動できればと。今後アジアや日本に駐在することになるかもしれません。そうして、日豪関係を強化できるような仕事を続けたいですね。

JETプログラムへの応募を検討しているなら、ぜひ応募してもらいたいです。異なる文化、言語、価値観を持つ人々と出会える素晴らしいプログラムなので。先入観を持たず、日本の人々、文化、経験に対してオープンであることが重要だと思います」

帰国者にはプログラム卒業生として、貴重な経験を通じて培った知識や地域とのつながりを今後も活かし、日豪関係を今後より一層深めてゆく架け橋として、諸外国との相互理解を増進する一助となることが期待される。

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豪州最大の日本酒イベントと商談会、メルボルンに続きシドニーで開催 https://www.jams.tv/japanese-community/259949 https://www.jams.tv/japanese-community/259949#respond Thu, 14 Nov 2024 05:00:22 +0000 https://www.jams.tv/archives/259949  JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメルボルンに続き、2024年9月28日(土)と29日(日) […]

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JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメルボルンに続き、2024年9月28日(土)と29日(日)の2日間にわたってシドニーのCarriageworksで開催された。

本フェスティバルは、年々拡大傾向にある「日本の酒・食・文化・観光」分野のオーストラリア人気において、ひとつの分野に特化した発信ではなく日本文化を総体的に伝えることで、オーストラリアに住む人々の日本への興味と知識を広げることを目的としている。

オンラインとオフラインの両面からオーストラリアの生活・観光情報や広告サービスを幅広く提供しているJAMS.TV Pty Ltdが主催し、日豪の架け橋として長年さまざまな分野で両国に貢献しているスポンサーや出演者・出展者とともに、年々規模を拡大してきた。

シドニーで「酒フェスティバル」を開催するのは今回で3回目。

2022年の初開催以降、日豪から多数の日本酒類の酒蔵・酒造メーカー、小売店、日本食店、日本の伝統工芸品の製作・販売店、文化芸能に関するパフォーマー、日本酒の専門家などを招き、多彩な切り口から参加者が日本文化を日常的に愉しむ機会を増やすことで、オーストラリア国内における日本産食品・製品市場、インバウンド観光市場、芸術分野や文化交流の拡大に寄与することが期待されてきた。

昨年からはシドニーに加えてメルボルンでも7月に開催され、来年3月にはブリスベンでも初開催となる。

日豪文化の架け橋へと成長する「酒フェスティバル」

今回も、全てのチケット(日本円でおよそ7,000円)は当日券を含めて完売。シドニー会場の出展ブース数は日本から来豪した酒蔵を含む日本酒専門業者38社のほか、日本食品卸・小売りや飲食店など総勢81団体に上り、2日間を通して昨年から約3割増となる約8,000人が来場した。

昨年からの改善点として、今年はセッションを分割したことで、開場直後のスムーズな入場を実現し、来場者にとってより快適により多くのブースを回れるスペースが生まれたことは大きい。規模も全体の雰囲気も昨年より確実に改善され、来場者と出展者へ、より豊かなイベント体験を提供することを可能にした。

来場者アンケートによると、今年も幅広い層が来場し、中でも20代から40代のアクティブな年齢層が多く訪れた。また、今回初めて「酒フェスティバル」に参加した来場者が約8割を占め、普段は日本酒を買わない来場者も2割ほどいたことから、本イベントが日本酒に触れる貴重な機会であったことが窺われる。また、大らかなオーストラリア人の国民性からか、会場内で同じ日本酒好きの仲間を見つけて一緒に楽しむ姿も多々見受けられた。

興味深いことに、日本を訪れたことのある来場者は全体の約7割にも上った。日本酒だけでなく、伝統文化の紹介や次回の訪日観光に役立つ情報を求める声も多く、メルボルン会場以上に、シドニー会場では「酒フェスティバル」を日本文化を楽しむイベントとして期待されていた面もあるのだろう。来場者のうち8割以上が「1年以内に日本を訪れることを検討している」と回答し、本イベントが観光アピールの場としても高い需要が見込めることを示した。

「酒フェスティバル」の柱は、日本酒を味わうことだけではない。日本における日本酒の文化的意義と、グローバルで現代的な環境において日本酒がどのように進化しているかを人々に伝えた上で、日豪の観光と経済協力の新たな可能性を探るものでもある。日本酒の伝統的な慣行と現代的なトレンドの壁を取り去って祝うことで、両国の絆を深める一助となるとともに、オーストラリア人が日本文化により深く触れる機会を提供している。

さらに、今年初企画となる抽選会では、能登半島地震の義援金として日本円でおよそ100万円を年間を通して集め、一日も早い被災地復興を祈ると共に全額が寄付された。こうした社会貢献への取り組みも、日豪の架け橋として忘れてはならない点だろう。

来場者に日本酒の世界だけでなく、日本文化や観光、特にオーストラリアと日本を結ぶ幅広い文脈に浸ってもらうことに重点を置き、日本酒が豊かな日本の文化遺産の一部であることを伝える本イベントは、オーストラリア国内における日本産食品・製品市場、インバウンド観光市場、芸術分野や文化交流の拡大にも寄与し、日本酒との新しい出会いや日本文化に親しむ機会を存分に創出したと言えるのではないか。

日本文化を体験できる包括的なイベント


向かって左から、遠藤氏、Maynard氏、千葉氏、大平氏、渡邉氏、後藤領事

初日のオープニングセレモニーでは、開会の挨拶後に主催のJAMS.TV Pty Ltdの遠藤代表取締役、酒サムライであり酒エデュケーターのSimone Maynard氏、同じく酒サムライであり「EUREKA!」オーナーの千葉麻里絵氏、新潟県酒造組合会長であり緑川酒造代表取締役社長大平俊治氏、JETROシドニー事務所の渡邉尚之所長、在シドニー日本国総領事館の後藤領事、6名による鏡開きが行われた。

2日間を通して、日本酒を中心としたさまざまなタイプの日本の酒類(リキュール・焼酎・ウイスキー・ジン、梅酒、果実酒など)500種以上もの試飲・販売があり、酒類関連ブースでは日本産酒類に加えて、日本食店、日本の伝統工芸品の製作・販売店が多数出展した。

お酒を飲まない人のためにノンアルコールドリンクも用意され、食品ブースでは地元のケータリング業者やレストランから日本の祭りに欠かせない日本食の数々が提供された。

今年のハイライトのひとつ、「EUREKA!」のブースでは、東京の日本酒バー「EUREKA!」のオーナー兼経営者であり、日本酒ソムリエと酒サムライの肩書きを持つ千葉麻里絵氏が、同店のメニューと日本酒の多様で美味しいペアリングの可能性を紹介した。

また、フードブースにJFCが出展したことにより幅広い種類の日本食料品が提供され、ステージでの日本伝統パフォーマンスと併せて、会場全体の日本的経験の没入感がさらに高められた。

そのステージでは、日本文化芸能に関するパフォーマンスをはじめ、日本酒とのフードペアリングセミナーなど、多彩な切り口から日本文化を紹介。和太鼓や和楽器などの日本の伝統的なパフォーマンス、ダンスショーやバンドなどの現代的なパフォーマンスで、会場は常に熱気に包まれていた。

日本とオーストラリア先住民の文化とのつながりも示すなど、文化的なショーケースと体験型アクティビティをバランスよく取り入れた結果、多くの観客でにぎわいを見せていた。

セミナーでは、メルボルンを拠点に活動する酒サムライのSimone Maynard氏と新潟県ブースが、初心者でも楽しく学べる日本酒セミナーを開き、日本酒や有名な酒造地域の酒蔵を紹介した。

多くのセミナーを通して、参加者は酒造りのプロセス、日本酒の種類、地域による違いが独特の風味にどのような役割を果たしているかなどについて理解を深めていた。個々のセッションは初心者にとっても日本酒愛好家にとっても示唆に富み、誰もに新しい発見があったことだろう。

酒造りそのものだけでなく、日本酒とのフードペアリング情報も好評だった。フードペアリングのセミナーやブースでは、日本酒が、日本食のみならずいかにオーストラリア料理とも相性が良いか、試食者にオーストラリアの食卓を豊かにできる可能性を見出させ、会場で実際に購入した日本酒を自宅で食事と合わせて試してみるためのアイデアを提供する良き場となった。

会場には品評会「オーストラリア酒アワード(Australian Sake Awards 2024)」の映えある受賞酒一覧も展示され、参加者からの注目を集めた。

先立って26日には、その祝賀会がシドニー市内のホテルで執り行われており、宇都宮酒造(栃木)や亀泉酒造(高知)、今西清兵衛商店(奈良)などの受賞を祝った。今年から新設されたフードマッチング部門では、オーストラリア現地の料理に合う日本酒の酒蔵として、壺坂酒造(兵庫)や加藤吉平商店(福井)などが選ばれた。

「オーストラリア酒アワード」も開催3回目となったが、オーストラリア市場にもたらした変化の一つには、現地の卸業者や小売店がオンラインショップを立ち上げ、アワードを受賞した商品が売れるようになったことが挙げられる。また、現地の試飲促進会などでも、首掛けPOPを付けた商品が売れやすくなり、オーストラリアの一般消費者が日本酒を選ぶ際の指標となるなど、日豪で相乗効果が生まれている。

来場者向けアンケートの「イベントでは何を楽しみましたか?」という項目では、「お酒の試飲」との回答が全体の約9割にも達した。オーストラリアでは、まだまだ飲み比べながら日本の酒を購入できる場所や機会が少ないため、本フェスティバルならではの楽しみ方であると言えよう。

そして、このような経験は日本の酒蔵にとっても、オーストラリア市場や日本酒がオーストラリアでどのように受け入れられているかを感じられる機会となるに違いない。

一方で、日本酒を飲むきっかけが「日本への旅行」だったと答える来場者も多い。実際に、今年1月から5月にかけての訪日オーストラリア人は40万200人にも上り、前年同期比72.2%増と好調を示している。

そのため、観光客数全国5位を誇る奈良県などはインバウンド需要を取り込むため、本フェスティバルでも酒と食を中心とした観光コンテンツをオーストラリア人にアピールした。

日本酒をはじめとする日本産の酒類や食品の取引に関心のあるオーストラリアの卸売業者や小売業者、飲食店などを対象としたBtoB商談会では、日本とのオンライン商談も含め、オーストラリアの日本産酒類のさらなる販路拡大に利用された。

近年、日本政府でも日本産酒類の一層の輸出拡大を図るため、海外における日本産酒類の認知度向上および販路拡大に向けて取り組んでいるため、対面とオンラインともに両国の間では熱心な商談が交わされた。

現在、オーストラリアには約1,400銘柄(注1)の日本酒が流通しており、オーストラリア国内で銘柄が増えたのはこの7、8年のことだ。日本酒はワインや他のアルコール飲料に比べると、依然として知名度は高くない。(注1:自社調べ)

しかしながら、シドニーやメルボルンなどの500万人都市を中心に、前年比170%で訪日観光客数が増加していることなど、人気の旅行先に日本が選ばれる背景やオーストラリアの多様性に寛容な多文化主義から、日本酒の分野が秘める可能性は大きい。

今回の出展者らからのオーストラリア日本酒市場に対する所感は、「年々回を追うごとに、⽇本酒への需要の⾼まりを感じる」「まだまだ初⼼者が多く、これからが期待できる」「オーストラリアの市場は⾮常に活発だと感じた。今後ポテンシャルは⾼いと思う」など好感触。⽇本酒だけではなく、リキュール、ジン、焼酎などさまざまな酒類の日本酒類を試飲する来場者も多く、特に甘味を好むオーストラリア人にとってリキュールへの関心が⾼かった。

日本酒造組合中央会によると、2023年の日本酒輸出の国別ランキングにおいて、オーストラリアは数量が10位、金額が8位を占めている。また、日本の財務省貿易統計によると、2023年のオーストラリア向け日本産酒類の輸出額は65億8,300万円で、前年比17.2%増。一方、日本酒造組合中央会が今年2月に発表したオーストラリア向け日本酒の輸出額は、同年に6億4,459万円と前年を30%下回った。

オーストラリアではコロナ禍のロックダウン期間を経て、酒類のテイクアウトやオンライン販売の需要が拡大し、日本酒専門のインポーター、日本酒を扱う酒販店や多国籍レストランなども年々数を増しているが、同年にオーストラリア向けに輸出された日本酒1リットル当たりの価格は1,212円と、前年比4.8%上昇し、一気にプレミア化が進んでいる。

オーストラリアの日本酒市場における今後の課題としては、現地の「売り手の育成」と「消費者の育成」がますます重要視される。オーストラリアの多くの消費者は、店員からの推薦がないと日本酒を選べない。日本酒をより買ってもらいやすくするためには、売り手と消費者の両方に対する教育が不可欠である。

「酒フェスティバル」では、日本酒という観点から姉妹プロジェクトである「酒アワード」と共に、日本酒の幅広い魅力と多様性を示すことで、日本酒、ひいては日本文化をより親しみやすい楽しみとしてオーストラリアの一般消費者に周知しているが、来場者の中には「出展者との交流」を楽しみとして挙げる声も多い。より多くの日本の酒蔵がフェスティバルに出展できるよう取り組み、オーストラリアの人々に独自の日本酒とその背景を伝えてもらうことが、今後の鍵となりそうだ。

「酒フェスティバル」は2025年もメルボルンとシドニーで開催予定。また2025年3月にはブリスベンでも初開催される。

日本酒を入口とした日本の食・文化へのPRおよび訪日意欲を促進するイベントとして、オーストラリア各都市への拡がりを見せ、今後ますますの期待が持たれる。

代表者らのコメント

JAMS.TV Pty Ltd 遠藤代表取締役


向かって右から、遠藤代表取締役、千葉氏、Maynard氏

「ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。無事に大きな事故もなく終えられたことは、準備から本番まで長い期間ご尽力いただいた関係者・スタッフの皆さまのお陰です。弊社が開催したイベントの中でも最大級の規模であり、イベントを通してたくさんの交流が生まれ、また、シドニーに在住する日本人を元気にするようなイベントができたのではと思っております。また来年も開催しますので、ぜひご協力のほどお願いいたします。皆で盛り上げましょう!」

セミナー講師 Simone Maynard氏

「イベントオーガナイザーの一人として、昨年のフェスティバルから多くのことを学び、今年は参加者により良い体験をしてもらうために多くの点を改善しました。その結果、快適な雰囲気が生まれ、来場者は多種多様なブースを昨年以上に楽しむことができたと思います。天候にも恵まれ、楽しくエキサイティングな日本酒フェスティバルを開催するのに最適なコンディションでしたね。私たちは、日本の豊かな文化的要素や魅力的な歴史と伝統の数々を味わっていただけるよう常に発展を模索しています。来年の酒フェスティバルもより良いものにするため、より多くの教育の機会やフードペアリングの可能性など、双方向的な体験を提供できるように努めます。メルボルンとシドニーで開催される次回の酒フェスティバルをお楽しみに。来年3月には先駆けて、ブリスベンでも日本酒フェスティバルの小規模版がデビューする予定です!」

ステージMC Ari Gorney氏

「日本文化に興味があるなら、あるいは日本酒についてもっと知りたいなら、シドニー日本酒フェスティバルは見逃せないもの。200種類以上の日本酒を味わうことができ、その背景にある伝統や文化の重要性について学ぶことができる素晴らしい機会ですから。日本のお酒の試飲だけでなく伝統的な和太鼓からモダンダンスまでさまざまなパフォーマンスが行われ、日本文化の新旧両方の側面を垣間見ることができます。ベテランの日本酒ファンも日本酒がまったく初めての人も、誰もが楽しめる内容で、素晴らしい日本食のセレクションや1日中楽しめるエンターテイメントなど、あらゆる年齢層が楽しめる没入型の文化体験が、あなたを待っています。オーストラリアにいながらにして、日本の一角に足を踏み入れたような気分になれるこの活気あふれるイベントを、来年もぜひお楽しみください!」

出展者の方々

商談会の様子

 

ステージ関係者の方々

来場者のみなさんの様子

全ての写真:Sayu Matsunaga

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名古屋代表ランナーらがシドニー市庁舎を表敬訪問 https://www.jams.tv/japanese-community/258597 https://www.jams.tv/japanese-community/258597#respond Thu, 03 Oct 2024 05:00:43 +0000 https://www.jams.tv/archives/258597 シドニーで9月15日、「シドニーマラソン2024大会」が開催された。名古屋市から派遣され、この日のマラソンに出場した市民ランナーの大山幸志郎さんと牧浩子さんが、マラソン大会の翌日16日にシドニー市庁舎を表敬訪問し、Rob […]

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シドニーで9月15日、「シドニーマラソン2024大会」が開催された。名古屋市から派遣され、この日のマラソンに出場した市民ランナーの大山幸志郎さんと牧浩子さんが、マラソン大会の翌日16日にシドニー市庁舎を表敬訪問し、Robert Kok副市長と面会した。

さまざまな距離のランニングとウォーキングのコースが用意されたイベントとして、国内外のランナーに親しまれている「シドニーマラソン」は、「名古屋シティマラソン」と姉妹マラソン関係を結んでおり、毎年相互に代表ランナーを派遣し、スポーツを通した両市の交流を図っている。

2012年に姉妹マラソンを提携して以来、名古屋市とシドニーはお互いの都市大会の成績優秀者をもう一方の大会へと派遣してきた。姉妹友好都市40周年の節目である2020年は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となったが、2023年までに毎年「シドニーマラソン」開催にあわせて9回の交流が続いている。2024年は10回目の派遣となった。

毎年恒例の「シドニーマラソン」は、ハーバー・ブリッジを筆頭にシドニーらしい景観をコースに取り入れ、180度のカーブを減らして流れをスムーズにするなど、誰もが楽しめるランニング体験とカジュアルでフレンドリーなサポート体制が特徴。マラソン、ハーフマラソン、10km、そして3.5kmのファンランコースが用意されている。世界6大マラソンシリーズ「アボット・ワールド・マラソン・メジャーズ(Abbott WMM)」の7つ目の候補レースとして選ばれていることもあり、シドニー市民から世界各国のランナーまで、幅広い層から好評を博している。

今年の3月に開催された「名古屋シティマラソン 2024」にて優秀な成績をおさめた大山さんと牧さんは、名古屋代表ランナーとして今回のフルマラソンにそれぞれ出場。今年は約40,000人以上のランナーが参加し、うち約680人が日本人の参加者だった。フィニッシュライン近くでは、2000年シドニーオリンピックにて日本陸上界戦後初の金メダルを獲得した高橋尚子さんが、大会アンバサダーとしてランナーらを笑顔で出迎えた。

「シドニーマラソン」完走の翌日、大山さんと牧さんはシドニー市庁舎を訪問し、名古屋市に縁の深いKok副市長から温かな歓迎を受けた。

大山幸志郎さん

高校生までマラソンを続け、就職後に社内のランナーに誘われたことでマラソンを再開。「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知 2024」男子ハーフマラソンの部で、1時間8分4秒のタイムを記録し、3位に入賞。「シドニーマラソン」ではフルマラソンの部に出場し、2時間28分41秒のタイムを記録。

「名古屋とシドニーは姉妹都市なので、名古屋シティマラソンのようにシドニーマラソンのコースももう少しフラットなコースだと思っていましたが、意外とアップダウンが多くて大変でした。景色がとてもきれいなところを走れたことや、風を感じながら走れたことが印象に残っています。また、沿道には観客の方がたくさんいらっしゃり、手を振ってくれたり声援を送ってくれたりして走行中の気持ちを盛り上げてくれました。その光栄に、日本とは違う雰囲気を感じました。

年内の国内のマラソン大会に3つほどエントリーしているので、今後はその準備に入ります。今の目標は、どこかで優勝すること。まだ優勝経験がないので、国内の大きな大会で優勝できるように頑張りたいです」

牧浩子さん

もともとスポーツジムやエアロビクスが好き。ランニングマシンを利用したところ走ることが楽しくなり、徐々に走行距離を伸ばしていった。「マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知 2024」女子10kmマラソンの部で、45分4秒のタイムを記録し、7位に入賞。「シドニーマラソン」ではフルマラソンの部に出場し、3時間47分のタイムを記録。

「初めてマラソンに参加した時に意外と良い成績だったので、もう少し頑張ってみようと思いました。ただ、最初はまったく走ることなんて想像もしていなかったので、自分でも驚いています。『シドニーマラソン』も、最初はすごく不安で無理かもしれないと思いましたが、『タイムを出さなくても良いし、ゆっくり走ればいい』と言われてエントリーしました。長くてきついコースでしたが、景色がとてもきれいで、楽しみながら走ることができました。

応援もたくさんあり、日本とは違って皆さんが声をかけてくれたり、励ましてくれたりしてとても嬉しかったです。おかげで辛さより楽しさが勝り、出場して本当に良かったなと思いました。

次は『名古屋ウィメンズマラソン』に出ようと思っています。今の私にとって、マラソンは『走らないと気持ち悪い』というくらい大切な存在。走ることでリフレッシュできます。生活に欠かせない趣味で、これからも続けていきたいと思っています。今日も天気が良いので、シドニー市内を走りたい気分ですね」

Robert Kok副市長によるスピーチ

「まずはランナーのみなさん、フルマラソン完走おめでとうございます。一昨日はNSW州の参議院選挙があり、私にとってもエキサイティングな一日でした。幸いなことに副市長に再選し、6期目を務めさせていただきます。

シドニー市と姉妹都市である名古屋市とは長い歴史を共有しており、来年はついに45周年を迎えることとなります。私は2010年の30周年に河村市長がシドニーを訪れた時から、名古屋市との交流に参入させていただきました。私の妻が稲沢出身ということもあり、名古屋を訪れる機会も多くあります。このように、名古屋との強い関係を維持することは、私にとって非常に重要なことと捉えています。

名古屋市と『シドニーマラソン』代表ランナーとの交流もまた、友好関係を継続するための重要な一歩です。またここシドニーでお会いできることを願っています。じつは、私も河村市長とともに『名古屋シティマラソン』に参列することを提案したことがあります。42kmは少し長いかもしれませんが、いつかゴールでお会いしましょう。

(最後に)どうぞ、ラミントンをお召し上がりください。ラミントンは、オーストラリアの伝統的なお菓子として地元で愛されているケーキです。あんなに走ったのですから、今日は少しでも糖分を摂ってくださいね」

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訪日オーストラリア人旅行者数は過去最高を記録!訪日観光セミナー「Japan Roadshow 2024」開催 https://www.jams.tv/japanese-community/257390 https://www.jams.tv/japanese-community/257390#comments Wed, 04 Sep 2024 05:00:16 +0000 https://www.jams.tv/archives/257390 JNTO(Japan National Tourism Organization/日本政府観光局)主催による訪日観光セミナー・商談会 「Japan Roadshow 2024」が、8月26日にシドニー、27日にブリスベン […]

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JNTO(Japan National Tourism Organization/日本政府観光局)主催による訪日観光セミナー・商談会
「Japan Roadshow 2024」が、8月26日にシドニー、27日にブリスベン、29日にオークランドで開催された。コロナ禍を経てじつに5年ぶりの開催だ。

ビジット・ジャパン(VJ)事業の定例施策として、オーストラリアとニュージーランドの現地旅行会社などを対象とした訪日旅行商談会は、日本から参加するインバウンド関係者(地方自治体、航空会社、宿泊施設、
DMC等)と現地旅行会社(リテーラー、ツアーオペレーター)が商談を行い、訪日旅行商品の企画や新規販売につなげることを目的としている。

今回の商談会には、シドニー会場に41団体125名、ブリスベン会場に41団体101名が参加し、新たなネットワーキングの構築を含めた密な商談会が開かれた他、空手の演舞や抽選会などの催しも実施された。

JNTOによると、2024年1月から7月までの訪日オーストラリア人旅行者数は51万600人と過去最高を記録した。オーストラリア人旅行者は、他のどの国よりも日本に長く滞在する傾向があり、滞在期間では世界第1位である。

およそ85万人の訪日オーストラリア人旅行者数を年末までの目標に掲げ、その実現のために今後ますますのインバウンド誘客が必要となる。今後の展望としては、2025年に日本で開催される一大イベントのひとつに大阪・関西万博があり、約160カ国が会場に集まり、約8,000のイベントが開催される予定だ。会期中の7カ月間で、2,820万人に上る来場者が見込まれている。

宿泊施設や旅行企業など観光業界にとって厳しいコロナ禍を経て、オーストラリア市場におけるインバウンドの状況は一体どのように変化したのか。JNTOシドニー事務所北澤直樹所長に話を伺った。

「オーストラリアの海外旅行者数の全体は、2019年と比較しても変わっていませんが、訪日旅行者数が増えています。2019年に比べて41%の増加しており、訪日ブームの影響によるものだと考えられます。

また、豪ドルが米ドルに対して弱い今、オーストラリア人がアメリカ旅行を避ける一方で、円安が続く日本旅行の人気が高まっています。現在、日本はオーストラリア全体で5番目の人気渡航先。ニュージーランド、インドネシア、米国、英国に次いでのランクインです。このままいけば、2024年の訪日オーストラリア人数は90万人に達するのではないかと期待しています」

インバウンド人気の高まりで、さまざまな観光地やコンテンツが注目を集めているが、では、どのようなコンテンツやアクティビティがオーストラリア人に響くのか。北澤所長によると、JNTOでは現在オーストラリア人旅行者が求める“付加価値”を意識した発信を進めていると言う。

「彼らは日本での体験に対して非常に高い期待を持っており、特に和食や手工芸品をはじめとした伝統文化や地元ならではの体験が求められています。インスタグラムやフェイスブックで反応が多いのも「お城+海」といった自然の美しさと日本独特の景観を掛け合わせたもの。このようにコンテンツを掛け合わせることで、さらに多くのオーストラリア人に響く魅力的な旅行先となれるのではと考えています。

現在オーストラリアにおける訪日インバウンド需要は非常に好調で、今年の訪日オーストラリア人数は90万人に達する可能性もある。ただ、オーストラリア人を惹きつける上での日本の課題は少なくない。

「今日本は円安で多くのオーストラリア人が訪れていますが、将来的に円高に戻った際にも彼らにとって魅力的な発信が必要です。また、中国がインバウンドを受け入れ始めると、日本へのフライトが減少する可能性も。そういった要因を踏まえ、引き続き日本のプロモーションを実施していくことと、加えて日本の伝統文化や体験、特に食文化の魅力をしっかりと伝えていくことが重要です。

最後に、もう一つの課題として、日本の旅行会社の多くがアメリカ市場を優先するあまりオーストラリア市場を軽視してしまう傾向があります。この点も今後改善が必要でしょう。オーバーツーリズムの問題も含めて、国内での課題をクリアにしていかなければなりません。

私たちの戦略は、オーストラリア人旅行者に対して地方誘客と高付加価値の体験を提供すること。彼らが興味を持つ日本の体験や景色を訴求していきたい。また、自治体や日本の旅行会社のアンケートによると、長期滞在で旅行支出額も高いオーストラリア市場への関心は高まっています。引き続き、皆さまのご協力をいただきながら、日本の魅力を発信していきたいと考えています」

強固な日豪関係を背景に、旅行を通じた人的交流は常に重要視されてきた。日本は国土面積の点では、オーストラリアと比較すると小さな国ではあるが、それぞれの地域に独自の文化、食事、景色、アクティビティなど数えきれないほど多様な特長がある。オーストラリアから日本への訪問者数は過去最高水準で増加しているもの、さらに多くのオーストラリア人が日本を訪れ、思い出に残る日本体験を通して日本への関心と理解を深めて帰国できるような旅行体験を提供するため、今回のイベントは各々の見識を共有し、地元の魅力を発信する貴重な場となったに違いない。

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シドニーと名古屋市の交換留学プログラム、今年も絆を深める https://www.jams.tv/japanese-community/257258 https://www.jams.tv/japanese-community/257258#respond Sat, 31 Aug 2024 05:00:23 +0000 https://www.jams.tv/archives/257258 シドニーと姉妹都市関係にある名古屋市の高校生たちが、交換留学プログラムの一環として8月20日、シドニー市庁舎を表敬訪問した。 名古屋市教育委員会では、未来を担うにふさわしい国際的視野を持った心豊かな人間の育成と国際理解教 […]

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シドニーと姉妹都市関係にある名古屋市の高校生たちが、交換留学プログラムの一環として8月20日、シドニー市庁舎を表敬訪問した。

名古屋市教育委員会では、未来を担うにふさわしい国際的視野を持った心豊かな人間の育成と国際理解教育の充実を図ることを目的として、市立高校に通う生徒を姉妹友好都市を中心とした海外都市に派遣している。なかでもシドニーとの交換留学プログラムは長きにわたる交流が続き、2020年には姉妹都市提携40周年を迎えた。同年以降のプログラムはコロナ禍の中止を経て昨年から再開された。

今年シドニーを訪れた名古屋市立高校の一行は、8月11日から8月22日までの12日間の日程で、昨年と同様にブルーマウンテンズでのホームステイと現地校入学を体験し、シドニー市内にあるウェノナ高校、ショア高校、ニューサウスウェールズ大学の3校を訪問。また、シドニーを代表する文化施設であるオペラハウスやオーストラリア博物館、歴史的なロックス地区、オーストラリア固有の動物も多いタロンガ動物園などを視察した。

歓迎レセプションでは今年もロバート・コック副市長が一行を出迎え、第二次世界大戦直後に両国の関係強化のために結ばれたシドニーと名古屋の姉妹都市関係について、シドニー市のハイド・パークにある日本庭園には名古屋市から寄贈された伝統的な石灯籠もあること、タロンガ動物園にいるコアラの主食となるユーカリが名古屋市でも栽培されていることなど、両国の深い絆について語った。続いて、新たにシドニー・名古屋姉妹都市委員会の委員長に就任したワーウィック・ミラー氏からの挨拶があった。

ロバート・コック副市長

名古屋姉妹都市委員会 委員長 ワーウィック・ミラー氏

名古屋市の高校の一行からは、引率の竹内愛子教員と学生代表の小川ジョイさんが英語で謝辞を述べた。小川さんは「パンデミックが始まって以来、国際交流の重要性をずっと考えてきました。その答えがこのプログラムにあったと思います」と語り、同プログラムの意義と機会について改めて周知した。

引率 竹内愛子教員

小川ジョイさん

学生たちによる日本語と英語での「カントリーロード」の合唱を披露した後は、記念品の交換記念撮影があり、名古屋市からシドニー市へは七宝焼の皿と名古屋城の柄が施されたタオルが贈られた。

 

参加者のコメント

ロバート・コック副市長

「名古屋の学生たちと会うたび、彼らが国際経験を積みながら英語力を向上していく姿やオーストラリアの新しい文化を受け入れている姿を見て、誇りに思うとともにやりがいを感じます。過去にシドニーを訪れた学生たちも再訪できるような機会をもっと増やせたらと思いますね。今後も名古屋市とはさまざまな分野で関係を強化していきたいと考えています。特に、食文化の面においてより緊密な文化的結びつきを育むべきです。名古屋には日本の他の地域とは異なるユニークな料理がありますから。シドニーでも名古屋の食文化を紹介することで、現地を訪れることへの興味を高めることができるでしょう」

引率 竹内愛子先生(緑高校)

「今回嬉しいことに、シドニーの生徒さんたちと触れ合う機会をたくさん作っていただくことができました。 日本語を勉強されている生徒さんも多くいらっしゃり、このような機会を通して日本語あるいは日本文化を知りたい・学びたいというモチベーションを上げることにつながればと思います。外国あるいはオーストラリアは遠い別の世界というふうに思っている子どもたちも多いかと思いますが、姉妹都市などのご縁を通してフレンドシップを育める機会をもっと日本でも作っていけたらと思います。 来られなかった生徒たちにもたくさんの学びを伝えて、より多くの子どもたちのフレンドシップが遠くまでつながっていけばと願っています」

学生代表 小林真奈さん

「ホストファミリーと一緒に時間を過ごせたことがとても楽しかったです。 ゲームや食事や観光など色々なことを一緒にしましたが、現地の人しか知らないこと、トラベルブックに載ってないようなことを教えてもらって。オーストラリアは多国籍で、 食事や服装、宗教の違いなど、何もかもが新しくて、一人ひとりの異なる個性を伸ばしているところがとてもいいなと思いました。私の夢は教師になることですが、英語を使って色々な国の人と交流できるような働き方もしてみたいです」

学生代表 満尾朋貴さん

「ホームステイ先のブルーマウンテンズの自然がとても心に残りました。僕はもともと自然が好きで日本でも色々なところに行くのですが、やっぱりオーストラリアは土地が広いだけあって、山が遠くまで広がっていたり、落差がすごい滝があったり、日本よりも自然のスケールが大きかったです。日本の学校との違いも印象に残りました。オーストラリアの学校は日本と違ってわりと時間に自由で、少人数だからか一人ひとりが発言しやすい環境に見えました。僕は将来、海洋関係の研究職に就きたいと思っているので、 グローバルな仕事だからもっと色々な国の人と英語を使って関わりながら、それぞれの国の価値観や感性などを知っていきたいです」

 

 

シドニー市内視察

シドニー市内での学校訪問

ブルーマウンテンズでの体験学習

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シドニーと名古屋市の交換留学プログラム、今年も絆を深める https://www.jams.tv/japanese-community/257191 https://www.jams.tv/japanese-community/257191#respond Fri, 30 Aug 2024 05:00:48 +0000 https://www.jams.tv/archives/257191 シドニーと姉妹都市関係にある名古屋市の高校生たちが、交換留学プログラムの一環として8月20日、シドニー市役所を表敬訪問した。 名古屋市教育委員会では、未来を担うにふさわしい国際的視野を持った心豊かな人間の育成と国際理解教 […]

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シドニーと姉妹都市関係にある名古屋市の高校生たちが、交換留学プログラムの一環として8月20日、シドニー市役所を表敬訪問した。

名古屋市教育委員会では、未来を担うにふさわしい国際的視野を持った心豊かな人間の育成と国際理解教育の充実を図ることを目的として、市立高校に通う生徒を姉妹友好都市を中心とした海外都市に派遣している。なかでもシドニーとの交換留学プログラムは長きにわたる交流が続き、2020年には姉妹都市提携40周年を迎えた。同年以降のプログラムはコロナ禍の中止を経て昨年から再開された。

今年シドニーを訪れた名古屋市立高校の一行は、8月11日から8月22日までの12日間の日程で、昨年と同様にブルーマウンテンズでのホームステイと現地校入学を体験し、シドニー市内にあるウェノナ高校、ショア高校、ニューサウスウェールズ大学の3校を訪問。また、シドニーを代表する文化施設であるオペラハウスやオーストラリア博物館、歴史的なロックス地区、オーストラリア固有の動物も多いタロンガ動物園などを視察した。

歓迎レセプションでは今年もロバート・コック副市長が一行を出迎え、第二次世界大戦直後に両国の関係強化のために結ばれたシドニーと名古屋の姉妹都市関係について、シドニー市のハイド・パークにある日本庭園には名古屋市から寄贈された伝統的な石灯籠もあること、タロンガ動物園にいるコアラの主食となるユーカリが名古屋市でも栽培されていることなど、両国の深い絆について語った。続いて、新たにシドニー・名古屋姉妹都市委員会の委員長に就任したワーウィック・ミラー氏からの挨拶があった。

ロバート・コック副市長

名古屋姉妹都市委員会 委員長 ワーウィック・ミラー氏

名古屋市の高校の一行からは、引率の竹内愛子教員と学生代表の小川ジョイさんが英語で謝辞を述べた。小川さんは「パンデミックが始まって以来、国際交流の重要性をずっと考えてきました。その答えがこのプログラムにあったと思います」と語り、同プログラムの意義と機会について改めて周知した。

引率 竹内愛子教員

小川ジョイさん(菊里高校)

学生たちによる日本語と英語での「カントリーロード」の合唱を披露した後は、記念品の交換記念撮影があり、名古屋市からシドニー市へは七宝焼の皿と名古屋城の柄が施されたタオルが贈られた。

 

参加者のコメント

ロバート・コック副市長

「名古屋の学生たちと会うたび、彼らが国際経験を積みながら英語力を向上していく姿やオーストラリアの新しい文化を受け入れている姿を見て、誇りに思うとともにやりがいを感じます。過去にシドニーを訪れた学生たちも再訪できるような機会をもっと増やせたらと思いますね。今後も名古屋市とはさまざまな分野で関係を強化していきたいと考えています。特に、食文化の面においてより緊密な文化的結びつきを育むべきです。名古屋には日本の他の地域とは異なるユニークな料理がありますから。シドニーでも名古屋の食文化を紹介することで、現地を訪れることへの興味を高めることができるでしょう」

引率 竹内愛子先生(緑高校)

「今回嬉しいことに、シドニーの生徒さんたちと触れ合う機会をたくさん作っていただくことができました。 日本語を勉強されている生徒さんも多くいらっしゃり、このような機会を通して日本語あるいは日本文化を知りたい・学びたいというモチベーションを上げることにつながればと思います。外国あるいはオーストラリアは遠い別の世界というふうに思っている子どもたちも多いかと思いますが、姉妹都市などのご縁を通してフレンドシップを育める機会をもっと日本でも作っていけたらと思います。 来られなかった生徒たちにもたくさんの学びを伝えて、より多くの子どもたちのフレンドシップが遠くまでつながっていけばと願っています」

学生代表 小林真奈さん

「ホストファミリーと一緒に時間を過ごせたことがとても楽しかったです。 ゲームや食事や観光など色々なことを一緒にしましたが、現地の人しか知らないこと、トラベルブックに載ってないようなことを教えてもらって。オーストラリアは多国籍で、 食事や服装、宗教の違いなど、何もかもが新しくて、一人ひとりの異なる個性を伸ばしているところがとてもいいなと思いました。私の夢は教師になることですが、英語を使って色々な国の人と交流できるような働き方もしてみたいです」

学生代表 満尾朋貴さん

「ホームステイ先のブルーマウンテンズの自然がとても心に残りました。僕はもともと自然が好きで日本でも色々なところに行くのですが、やっぱりオーストラリアは土地が広いだけあって、山が遠くまで広がっていたり、落差がすごい滝があったり、日本よりも自然のスケールが大きかったです。日本の学校との違いも印象に残りました。オーストラリアの学校は日本と違ってわりと時間に自由で、少人数だからか一人ひとりが発言しやすい環境に見えました。僕は将来、海洋関係の研究職に就きたいと思っているので、 グローバルな仕事だからもっと色々な国の人と英語を使って関わりながら、それぞれの国の価値観や感性などを知っていきたいです」

 

 

シドニー市内視察

シドニー市内での学校訪問

ブルーマウンテンズでの体験学習

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在シドニー総領事公邸でJETプログラム帰国者レセプションが開催 https://www.jams.tv/japanese-community/249799 https://www.jams.tv/japanese-community/249799#respond Thu, 21 Mar 2024 05:00:16 +0000 https://www.jams.tv/archives/249799 2024年3月12日、日本国内の外国語教育の充実と地域レベルでの国際交流を推進する「JETプログラム」の日本からの帰国者歓迎レセプションが、在シドニー日本国総領事公邸にて開催された。 「JETプログラム」の正式名称は「語 […]

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2024年3月12日、日本国内の外国語教育の充実と地域レベルでの国際交流を推進する「JETプログラム」の日本からの帰国者歓迎レセプションが、在シドニー日本国総領事公邸にて開催された。

「JETプログラム」の正式名称は「語学指導等を行う外国青年招致事業」 (The Japan Exchange and Teaching Programme) 。地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(以下:CLAIR)の協力の下に実施しており、外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の進展を図ることを通し、諸外国との相互理解の増進と日本の地域の国際化の推進に寄与することを目的としている。

今回のレセプションの冒頭では、德田修一在シドニー総領事が挨拶。プログラム参加者を労い、プログラムを通して育まれる日豪両国の相互理解と親善がいかにかけがえのないものであるかを語った。

引き続き、CLAIRシドニー事務所の小泉さよ子次長(名古屋市派遣)、JETプログラム経験者の会NSW州支部(The JET Alumni Association of New South Wales:以下AANSW)のAngelo Mendoza副会長、最後にH&H LawyersのTin-Lok Shea氏が、順に帰国者を労った。

Mendoza副会長はAANSWの活動内容を紹介し、JETプログラムとその卒業生を支援している旨を伝えると、帰国後に経験する“逆カルチャーショック”を例に出し、オーストラリアで日本生活に理解ある人たちとつながることができる選択肢を提供した。

JETプログラム経験者の会NSW州支部 Angelo Mendoza副会長

日本から帰国したオーストラリア人参加者から帰任の報告も行われた。毎年プログラム参加者は、日本全国の学校で外国語を教えたり、各地方公共団体における国際交流活動に携わることにより、地域の住民と様々な形で交流を深める。今回の帰任報告では、帰国者がそれぞれ日本での個人的な経験や培った財産、語学力の向上、今後の進路など充実したプログラムの成果を語った。

2021年度帰国者のThanh Phamさん
(現JETAANSWコミュニケーション管理ボランティアスタッフ)


「佐賀県唐津市に5年間滞在しましたが、一番の思い出は生徒に英語を教えたことです。みんな、私が挨拶すると毎回エネルギッシュに返事をしてくれました。小さな港町の唐津は陶芸が有名ですが、5年間ほど陶芸を楽しみ、出品した作品がコンクールで優勝したこともあります。

最初は通訳になりたくて日本に行くのが夢でした。今は日本語と英語、そしてベトナム語を使う仕事に就きたいです。語学が趣味なので、韓国語も勉強しています。

大学生の頃の僕はとてもシャイでしたが、JETプログラムでは教師としてクラスの前に出ないといけない。人前で話す方法を学びました。今はもう人前で話すのが怖くありません。未来プログラム参加者には、思いとどまってしまう前に応募すべきだと伝えたいです。僕は最終的には人生で最高の決断ができました」

2023年度帰国者のElizabeth Berthonさん

「私は東京に2017年12月から2023年4月まで約5年半、JETプログラム参加者として滞在しました。母国の高校・大学で日本語を専攻し、大学卒業時には交換留学も経験しています。その時に再び日本に行きたいと思っていたので、教職の学位は持っていませんでしたがプログラムへの参加を決めました。

数々の異文化交流があり、毎日新しいことを発見することができました。プログラムを通して、自分の強みが何なのか、どのような方法で自分が会社に貢献できるのかなど多くのスキルや知識を得ることができたと思います。柔軟性をもって土壇場でも計画を変更できること、それに対応していくことの重要さも学びました。

未来のプログラム参加者に伝えることがあるとすれば、JETプログラムは素晴らしい機会だということです。希望している配属地にはならないかもしれないけれど、それも冒険のうちだと思います」

帰国者にはプログラム卒業生として、これから諸外国との相互理解を増進するとともに、今後も日豪の架け橋の担い手となることが期待される。

最後に、德田総領事から乾杯の挨拶があり、会場ではJETプログラムの帰任者が滞在していた地域のご当地グルメも振舞われた。秋田のハムカツ丼、宮城の冷やし中華サラダ、東京の海老天、栃木の干ぴょう巻き、愛知の小倉トースト、兵庫のおでん、山口の鯛とごぼうの煮付け、ちらし寿司など日本各地のグルメが一堂に会し、参加者らの歓談に彩りを添えた。

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新たに図書交流を開始、名古屋市とシドニーの姉妹友好都市の未来 https://www.jams.tv/japanese-community/246702 https://www.jams.tv/japanese-community/246702#respond Fri, 05 Jan 2024 05:00:21 +0000 https://www.jams.tv/archives/246702 シドニー市と姉妹友好都市を結ぶ名古屋市から、副市長と市会議員団(今後、公式代表団と表記)が、2023年12月13日に来豪し、シドニー市庁舎を表敬訪問した。 1980年から姉妹都市提携をしているシドニー市と名古屋市は、名古 […]

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シドニー市と姉妹友好都市を結ぶ名古屋市から、副市長と市会議員団(今後、公式代表団と表記)が、2023年12月13日に来豪し、シドニー市庁舎を表敬訪問した。

1980年から姉妹都市提携をしているシドニー市と名古屋市は、名古屋市立高校の海外派遣事業、姉妹マラソン交流や姉妹動物園交流など幅広い分野において親交を深めている。今回の訪問は、2025年に姉妹友好都市締結45周年を迎える両市の良好な交流関係を祝し、今後の連携をさらに強化していくことが目的だ。

当日の懇談会は、2023年9月に就任したRobert Kok新副市長の就任挨拶から始まり、松雄俊憲名古屋市副市長、長谷川由美子名古屋市会副議長が続いて挨拶を述べた。名古屋市からは記念品の「家康の旅道具てぬぐいセット」が、シドニー市からは同市やオペラハウスの歴史と発展にちなんだ書籍がそれぞれ贈呈された。

Robert Kokシドニー市副市長と松雄俊憲名古屋市副市長

今回はコロナ禍後初の渡航であり、名古屋シドニー姉妹都市提携40周年にコロナ禍のため延期された名古屋ガーデンの馬酔木と椿の植樹記念プレートが改めて披露された。名古屋ガーデンの実際の植樹は、2022年12月に実施されている。

また、表敬訪問の前々日となる12月11日には、シドニー市のカスタムハウスにて両市の図書交流開始式典が開かれ、このたび両副市長が覚書に署名したことで、両市の図書交流提携も締結された。

左から近藤かずひろ議員、北野よしはる議員、長谷川由美子副議長、Kokシドニー市副市長、Heather Davis氏、松雄名古屋市副市長、山田昌弘議員、沢田ひとみ議員

カスタムハウス図書館の一画に鶴舞中央図書館から名古屋市に関する本などを寄贈し、名古屋市のキャラクターやシドニーで活動する名古屋市出身の折り紙作家の作品で装飾を施した「名古屋シドニー姉妹都市コーナー」を設置することで、図書の交換を通じて両市の文化を知る機会の拡大を図る。今後はカスタムハウス図書館と鶴舞中央図書館を通して、ますます盛んな文化交流が期待される。

左からエグゼクティブ・マネージャーのSasha Baroni氏、責任者のHeather Davis氏、松雄副市長

左から松雄副市長、名古屋市出身の折り紙作家ファーズみどり氏、Baroni氏、長谷川副議長

2024年は、タロンガ動物園から東山動植物園にコアラのマックスが贈られてから40周年を迎える年でもある。Kok副市長は「名古屋とシドニーは他の都市にはないさまざまな分野で交流があり、本市の活動において非常に重要な位置を占めている」と名古屋への熱い思いを語った。

Robert Kok副市長


「我々は名古屋市の姉妹都市提携を通して絆を強め、日豪関係をより強固なものにしているのです。パンデミックの影響により、40周年はオンライン交流となりましたが、今回の公式代表団の訪問は象徴的かつ不可欠なもの。両市の協力をさらに深めるために来豪してくださった彼らのため、今後も歴史的に豊かな名古屋という土地で、文化、歴史、言語を理解していく姿勢を大切にしたいと考えています」

松雄俊憲(まつお・としのり)副市長


「シドニーと名古屋は姉妹都市としてスポーツ、歴史、文化、学生交流と友好的な関係を築いてきました。シドニーはオーストラリアの中心都市であり、名古屋も東京・大阪に次ぐ都市として課題があります。特に、名古屋は観光や教育の分野に関して、シドニーとの姉妹都市交流を基盤として、そこからさらに都市問題を解決していけるような関係を構築していきたい。ひいては良好な日豪関係や国際平和に貢献することが主眼です。今回は、その第一歩を確実に達成することができたのではないかと思っています」

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