【シドニー29日AAP】 NSW州の男性警察官が、金銭目的で永住権取得補助のために偽装結婚をしたり、家宅捜索の情報を違法薬物ディーラーに漏えいしていたとして現在、警察規範委員会(PIC)が捜査を行っている。
PICによる特別捜査によると、シドニー西部フェアフィールド在住の巡査部長、ファン・チェン・ファム容疑者(31)は今年、義弟に対して、警察が複数の住宅を家宅捜索するという情報をテキスト・メッセージで伝え、友人らに違法薬物や現金を事前に隠すよう促した疑いがもたれている。
さらには、同巡査部長は2000年からパートナーのビッチ・チュエン・カー容疑者と事実婚状態にあるが、カー容疑者はこの間にベトナム国籍の男性2人と結婚している。最初の夫とは、この男性が永住権を取得した後の2008年に離婚。2番目の夫の叔父がファムに対して偽装結婚のミカエルとして3万ドル支払ったという。また、カーは2011年にファムの子を出産したが、出生届には2番目の夫の名前を書き男性の永住権申請に影響が出ないようにした。
ファム容疑者は、警察情報漏えいについては、テキストは自身の携帯電話から発信されたことを認めているが自分が送ったものではないと主張している。