【メルボルン16日AAP】 自称「メルボルンのスキンヘッド」の男2人が、アジア人の学生を「イエロードッグ」と罵倒しながら、殴るけるの暴行を加えたあげく、れんがで頭部を打った。脳出血、頭がい骨骨折のほか数十か所に切傷や打撲傷を負った被害者の男性(21)は、瀕死の重体で病院に搬送された。
事件当日、シャノン・ハドソン容疑者(21)とウェイン・オブライエン容疑者(20)は、もう1人の青年(17)とともに飲酒した後、ハドソン容疑者の自宅に向かっていた。家の近くの路上で、携帯電話で音楽を聴いていた学生を発見し、3人は警告することなく学生の顔を突然殴り、フェンスにぶつけた。その後10分間にわたり、「イエロードッグ」(アジアの駄犬、腰抜けの意)と叫びながら70回以上殴り続けたという。学生は悲鳴を上げ、携帯電話を手渡して助命を請うたが、意識不明になるまで暴行を受けた。
この暴行事件で16日、ハドソン容疑者とオブライエン容疑者は罪状を認めた。悪質な人種差別事件であり、被害者が殺されていたかもしれないとして、検事は重刑を求めた。判決前の審問は現在も継続中。