【シドニー30日AAP】 2007年に当時7歳の自閉症の娘を餓死させたとして現在服役中のNSW州の女が、終身刑を不服として控訴した。
「エボニー」という名前しか知らされていない被害者の少女は、同年11月、ホークスネストの自宅で餓死した。死亡当時、少女の身長はたった106センチ、体重は9キロしかなかったという。また、顔の皮膚は頭蓋骨にへばりつき、身体が汚物で悪臭を放っていたとされる。
2009年、母親に対して終身刑が下された。また、父親も故殺の罪で最低12年の禁固刑を受けた。だが、母親を弁護するデービッド・ドルトン弁護士は、泥酔などの多くの理由で、母親が娘の状況の深刻さについて気づいていなかったと主張。また、当時の判決では、娘が死亡することを知っていたために、母親は娘の健康状態について多くのうそをついたと断定されているが、「人が何かについてうそをついたからといって、必ずしも有罪の証拠とはならない」と主張している。
審問は今後も継続される。