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いたずら電話の2Day局、全宣伝自粛

【シドニー8日AAP】   シドニーを拠点とする2DayFMラジオ局のアナウンサーがかけたいたずら電話に関連してロンドンの看護師が自殺したとされる件で、同局は主要スポンサーらが撤退したことを受け、少なくても10日まですべての宣伝を自粛する決定を発表した。

同局アナウンサーのメル・グレイグ氏とマイケル・クリスチャン氏は4日、入院中のキャサリン妃の健康状態を聞き出すため、エリザベス女王とチャールズ皇太子の声を真似て、ロンドン市内のキングエドワード7世病院にいたずら電話をかけた。その電話に応対した当直の看護師、ジャシンタ・サルダナさん(46)が7日、自殺したとされている。

2DayFMを所有する「オステレオ」社は8日、広告主らの心情を尊重し、少なくても10日までは宣伝を一切放送しないと発表した。同局の主要スポンサーであるスーパー大手のコールスと通信大手のテルストラが8日、広告の打ち切りを発表したことを受けてのことだ。

放送規制監督機関のオーストラリア通信メディア庁(ACMA)は、「いたずら電話にまつわる一連の事実と問題」について、同局と協議する意向だと発表した。同庁は5月にも、同局アナウンサーのカイル・サンディランズ氏が女性ジャーナリストを「fat slag(デブのふしだら女)」と呼び、「追いつめてやる」と威嚇した件で、今後同じような不快な発言を放送すれば、放送ライセンスを剥奪すると警告している。

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