【シドニー9日AAP】 シドニーのラジオ局が番組内でいたずら電話をかけた病院の看護師が自殺を図った件で、ラジオ局の親会社は緊急トップ会議を開いた。
ラジオ局「2Day FM」の親会社である「オーステレオ」社は9日午後、ムーア・ウィルトン会長を議長とするトップ会議を開いた。10日、この会議の内容が発表されるとみられている。同社は、ロンドンのキングエドワード7世病院から、「患者の容態を聞き出すためにうその電話をかけるとは非常識だ」といった内容の手紙を受け取った。
オーステレオのスポークスウーマンによると、いたずら電話をかけたDJ、メル・グレイグとマイケル・クリスチャンは精神的に非常に不安定な状態にありカウンセリングを受けているという。同社のウェブサイトでは、この2人がいつ番組に復帰するかは未定としている。
キングエドワード7世病院には、先頃妊娠を発表した英キャサリン妃が重度の悪阻(つわり)で入院していたが、その容態を聞き出そうとしてメル・グレイグとマイケル・クリスチャンは、エリザベス女王とチャールズ皇太子のふりをして電話をかけた。しかし、この電話を受け継いだジャシンタ・サルダナさん(46)が数日後に自殺を図った。この件に関して、ロンドン都市警察は連邦警察を通じNSW州警察に連絡を取り、電話の内容について質問などをしたという。