【メルボルン14日AAP】 オリンピックのメダリストらの寿命は一般人よりも平均で2.8年長いという研究結果が発表された。運動量が関係しているものとみられる。
メルボルン大学が14日に発表した研究では、1896~2010年にメダルを獲得した1万5174人のオリンピック選手の寿命を、一般人と比較している。調査対象の9か国のうち、8か国でメダリストの寿命のほうが一般人よりも大幅に長かった。オーストラリアでも各選手を出身国、年齢、性別、出生年などで比較した結果、同様の傾向がみられた。
一方、獲得したメダルの種類による違いはなかった。またスポーツ別では、体操やテニスなどいわゆるパワー・スポーツの選手は、一般人との寿命の格差が他のスポーツ選手ほどではなかったが、それでも長寿だということが明らかになった。
研究主任のフィリップ・クラーク教授は研究結果について、「遺伝的要素、身体的活動、健康的なライフスタイル、そしてスポーツで世界的栄光に輝いたことによる富とステータスなど、多くの説明が考えられる」と述べた。また、一般人にとって長生きするためにできることは、定期的な運動だろうと述べた。