【シドニー31日AAP】 オーストラリア史上最悪な児童性犯罪といわれる事件の犯人であるデニス・ファーガソン元受刑囚(64)が、シドニーのアパートで死亡しているのが発見された。
ファーガソン元受刑囚の遺体が発見されたのはサリー・ヒルズにあるアパートの一室で30日午後。警察と救急隊が駆けつけたが既に死亡していた。警察は、現在捜査中としているがこれまでの調べで特に不審なところはないとしている。
同受刑囚は1988年、児童3人(6~8歳)を誘拐した上、ブリスベンのホテルに連れ込み強姦。懲役15年9カ月の刑期を終え、QLD州で住まいを構えたものの、行く先々で周辺住民の猛反発を受けNSW州に移住。ここでも厳しい扱いを受け、2009年、シドニー郊外ライドに移住した際には、近所に住む人が偽の棺を住居の前に置き、「ここに住み続けるつもりなら、お前の次の居場所はこの棺だ」というメッセージを受けた。
住民らの反対を受け、政府も対応に追われた。NSW州政府は、児童性犯罪の経歴を持つ者に対する政府管轄住居の使用を禁止する法律を制定。これによってファーガソンはライドの住まいを追われた。その後の住所については公開されることはなかった。