【キャンベラ7日AAP】 非常に大きな被害が出ているTAS州のブッシュファイヤー(森林火災)に関して、ギラード連邦首相は現地を視察、被害状況などについて説明を受けた。
ギラード首相は7日、1万9000ヘクタールが燃え、100戸以上の建物が全焼したタスマン半島を訪問。州都ホバートにある州消防局本部にて被害状況の説明を受けた。首相は、連邦・州の各政府は現在、被害状況を把握し何が必要であるかを検討しているとした。タスマン半島では、警察及び国防省スタッフが燃え跡となった家を一軒ずつ廻り、行方不明とされている約100人の発見に努めている。これまでのところ死者は確認されていない。
TAS州のブッシュファイヤーでは、7日午後の段階で25地域が引き続き燃えている。州東部沿岸部ビッチェノでは、落雷によって火災が発生し15戸が燃えた。
ここ数週間にわたりオーストラリア全土で猛暑となっているが、それに伴って各地でブッシュファイヤーが発生している。NSW州でも、シドニー南部のイラワラ・ショールヘーブン地方などおよそ90のブッシュファイヤー、また、VIC州やACT(首都特別地域)でも燃えている地域がある。SA州でもブッシュファイヤーが発生しやすい天候が予想されていて警戒が続いている。