生活していくうえでかかせないもののひとつに「医療」があります。日本とは違った気候や環境に体調を崩す人も多く、病院に行くにしても、日本とは違った制度や治療法、そして言葉の壁に戸惑う人も多いのではないでしょうか。
そんな私たちにとって心強い医療センターがシドニーCBDにあるのをご存知ですか? なんと、日系には珍しく、ひとつの建物内で複数科の治療を受けることができるのです! 今回の「JAMSスタッフが行ってきました♪」では、JAMSスタッフSとTが、ワールドシティ日本語医療・歯科センターに初潜入してきました!
チャイナタウンのジョージストリートに面したスターバックス前にあり、とってもわかりやすい場所!
ワールドシティ日本語医療・歯科センターは、ジョージストリートに面したチャイナタウンの一画にあります。一般開業医GPをはじめ、一般歯科に矯正歯科、美容医療、また、鍼やカップリング・漢方処方する東洋医療、日本語心理カウンセリング、パソロジー検査機関、歯科技工所などがあり、「西洋医療と東洋医療」により「体と心」の総合的なケアを受けることができるのも特徴のひとつです。
一般開業医GP・美容医療のドクター・ジェシカ 一般歯科・審美歯科のドクター・マシュー
東洋医療のドクター・チョウ 日本語心理カウンセリングの やの心理士
院内には、歯科技工所やパソロジー検査施設「MEDLAB」もあります
各階にそれぞれ受付があり、日本人スタッフ、日本人ナースが常駐していて、希望すれば通訳として診察に同席してもらうことができます。ただでさえ症状や病気を抱えて不安になっている患者さんたちにとって、これほど心強い味方はいませんよね! また、問い合わせ電話番号には日本語専用ラインもあるので、最初の電話対応から保険請求まで、一連の手続きを日本語でできるのもうれしいポイントです!
日本人デンタル・ナースのKihoさんとレセプショニストのHirokoさん
さて、今回は数ある診療科から、一般歯科の体験レポートをお伝えしていきます!
一般歯科と審美歯科を担当するのは、ドクター・マシュー。矯正とインプラントの分野で特に評価が高く、他都市からもたびたび出張治療に呼ばれる腕利きの歯科医です。ちなみに、東京医科歯科大学や日本歯科医師会の海外研修会でも講師を務めているドクターです♪
診察台に身を任せ、ドキドキしながらいまかいまかと診察を待つスタッフSでしたが、ドクター・マシューが知っている日本語を交えながら気さくに話しかけてくれるので、思わず笑みがこぼれて、緊張もどこかへ行ってしまいました♪
そして、いよいよ診察開始! 当初は検診とクリーニングを体験する予定だったのですが、スタッフSの口内を一見するなり「これはひどい! レントゲンを撮って、詳しく診てみましょう!」というドクター・マシューの診断で、急遽予定を変更して、本格的な診察がはじまることに…。
というのもスタッフS、じつは5年前に神経治療をした奥歯(奥から2番目の歯)が、2年前に「パキっ!」と割れてしまっていたのです。あまりにもひどい状態のため補強処置をすることもできず、ただボロボロになっていくのを待って最終的にはインプラントにするしかないと言われ、歯科医の先生もさじを投げるほどの状態だったのです。(赤面するほど恥ずかしいスタッフSの口内事情です…)
案内された診察室横の一室に移動し、レントゲンを撮っていきます。ドクター・マシュー大絶賛の、日本の医療機器メーカー・モリタ製作所が手掛けた世界最先端のCTスキャン・X線を用いて、3Dでパノラマな頭部測定画像を撮影していきます。これにより、多角的な視点で診断を行なうことが可能になっていくんですね。
スキャン中はウィーンウィーンという機械音とともに「エリーゼのために」の音楽が流れます
1、2分ほどでスキャンが終わり、5分ほどでPCスクリーンに3D画像が映しだされます。上下左右から撮影した画像はもちろん、スクロールして歯の上層から深層部までを段階的に見ていくことができるので、どの程度深いところにまで症状が及んでいるのかを見ていくことができるのです。ここまで自分の頭蓋骨を他のスタッフも見ている前で丸裸にされることはなかなかありませんから、恥ずかしさこのうえないですね…(笑)。
スキャン画像をじっくりと見たドクター・マシューの診断は、「神経治療をした奥から2番目の歯が虫歯になっていて、その歯を最奥の斜めに倒れた親知らずが圧迫している」ということでした。
親知らずの話が出てきましたが、スタッフSは4本の親知らずがそれぞれ内側に向かって斜めに生えていて、接触部分が虫歯になりやすいながらも、この親知らずは残して置いたほうが良いという診断から親知らずを残している背景があります。そもそも5年前に虫歯を発症したのも、親知らずとの接触が関係してのことでした。
ドクター・マシューの診断を聞き、どんどんと悪くなる自分の奥歯事情を目の当たりにしながらも為す術がないことにショックを感じていると、ドクター・マシューから「まず割れてしまった歯をすこし上に持ち上げて虫歯の治療をしてクラウンを施し、斜めに倒れている親知らずをワイヤー矯正してまっすぐにすることできちんと治療できますね」という治療方法のアドバイスが。
ん?!?! 治療ができる?!?!
驚きと同時に「それって、自分の歯を残すことができるってことですか!?」と聞いてみると、「やってみる価値はあると思いますよ」と、ドクター・マシューからなんともうれしい言葉が返ってきたのです!!
先述のとおり、スタッフSの割れてしまった奥歯は、もうただそのまま放置するしかなく、最終手段は人口の歯であるインプラント移植と診断されていました。カナダと日本のドクターにかかったのですが、両ドクターから自分の歯を残すことはできないと言われていたのです。
そこに、ドクター・マシューは新たな可能性を示してくれたのです。スタッフSにしてみれば、まさしく闇に差した一筋の光です!! やはり、治療したうえで自分の歯を残すことができるのであれば、これ以上にうれしいことはありませんからね。ドクター・マシューは一般歯科と矯正歯科を組み合わせた卓越した技術で、それを可能にする方法を示唆してくれたのです! 治療できる可能性があり、それを選択することができるというだけでも、とても大きな意味があります。
ドクター・マシューは、時間や予算なども考慮しながら、患者さんにとってベストな治療法をいっしょに考えていくことをモットーにしています。より正確な診断を可能にする最新機器と、ドクター・マシューの豊富な知識と経験があるからこそ、患者さんにより多くの選択肢を提示することが可能になるのです。
また、オーストラリアは日本と比べて、矯正やインプラント治療がより安価にすみます。2016年3月末現在、ワールドシティ日本語歯科・医療センターでは一般歯科で水曜と金曜、審美歯科で全診療日に無料の初回診断(見積り含む)をしてくれます(※レントゲン代は別)。日本ではなかなか手が届かなかったという方も、一度治療を検討してみてはいかがでしょうか?
院内でインプラント手術中のマシュー先生 歯のホワイトニングも評判です
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取材の終盤には、一般開業医GPであり、美容医療の権威でもあるドクター・ジェシカにもお話をうかがうことができました。スタッフSの顔のしみのレーザー治療の可能性についてうかがったところ、ドクター・ジェシカが丁寧に説明しはじめたのは、日焼けとしみの関係について。親切にしみ防止のための詳しい医療情報をまずたくさん説明してくれたことで、ドクターが美容医療をするうえで「売ろう、売ろう」ではなく、患者さんの利益を第一に考える姿勢がよく伝わってきました。
ドクター・ジェシカ:アジア人の方が白人よりもシミができやすく、多くのアジア人がホワイトニングクリームでのトリートメントやレーザー治療をしています。ですが、気をつけなければいけないのは、レーザー治療で使うレーザーは強い光量があるため、処置を間違えるとレーザーがシミの原因になってしまうこともあるのです。当院では一般開業医GPでもある私が施術を担当しますので、医療面からも安全性を確保していますので、どうぞご安心ください。
レーザー治療の他、ヒアルロン酸やボトックスなども、ドクター・ジェシカが医療的観点もあわせて適量を注入していくので、より効果的で安全な施術が保障されています。とくに、小顔を目的とするボトックス注入に関しては、院内での歯科からのアプローチ(矯正)とあわせて施術することで大きな効果を狙うことができます。
このように、ワールドシティ日本語歯科・医療センターでは、複数の診療科を一つの医院で受診できるだけでなく、ひとつの症状に対して、複数の治療方法でアプローチができるメリットもあります(「美容医療と審美矯正歯科」「西洋医療と東洋医療」「身体医療と心理治療」の両面から、など)。なかなか症状が改善しない方も、新たな治療法を見いだすことができるかも知れないですよ♪
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ワールドシティ日本語医療・歯科センター
所在地:Level 1 & 2 / 722 George Street, Sydney
電話: (02) 9281-0348(日本語ライン)
診療:月~金9:00-18:00 土9:00-16:00
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