ストレスがあった時、ひとにはおおまかに分けて「落ち込むタイプ」と「不安症状が出るタイプ」があるような気がします。前者は心の中のつらさをそのまま感じてしまって、落ち込んでしまうタイプ。後者は、つらさをそのまま感じることが少ないのだけれども、ハアハア、ドキドキなどの身体症状になってしまいやすいタイプ。うつも不安も両方出る方も、中にはいらっしゃいますが。
ハアハア息苦しい、ドキドキ胸が痛いなどのパニック症状の方には、その程度によって薬物療法も併用した方が良い場合もあります。お薬はGPかPsychiatristのクリニックで見立てていただき、処方していただくことになります。お薬というのはどういうものであるのかという説明や、飲むことにあたってのお気持ちを話しあったりする、お薬に対する心理教育はカウンセリングの中でできます。
カウンセリングのやり方としては、まず「リラクゼーション法や呼吸コントロール法」をお教えし、体の緊張感のゆるめ方や、パニックになった時の呼吸法のコツを学んで行きます。そこには「不安やパニック対する心理教育」も入ります。ストレスな状況の「現実調整」がどのくらい可能か、じっくり話し合います。
考え方のクセが不安になりやすさに影響している場合には、「認知行動療法」を行って、不安にならないような考え方に修正していきます。「マインドフルネス、アクセプタンスアンドコミットメントセラピー」で自分の考え方との距離の取り方を学んだりもします。不安のために電車に乗れない、混んだ場所に行けないなどの方には、「行動療法、暴露療法」を行います。それにはリラクセーションを学んでイメージで不安を減じて行ったり、また実際にその場面に行ったりもします。
身近な人との人間関係がストレスな場合には「対人関係療法」を織り交ぜたりします。
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