<サイコロジストが対応できる相談内容>
心のカウンセリングの対象となる範囲はとても幅広く、ほんの一時的な落ち込みから長期的な心のテーマまでなのですが、箇条書きであげてみます。「凹んでいる状態だから相談しに行く」のが通常ですが、それをきっかけによりポジティブな生き方や自分なりのよい所や前向きな生き方に到達するものであることを忘れないでくださいね!
*うつや落ち込み
*よりポジティブな考え方を身につけたい
*不安
*悩み事やストレス
*カップルや夫婦間の問題、家族のコミュニケーションの問題
*子育ての悩み
*不眠
*過去や現在の体験について気持ちの整理をしたい
*対人関係、対人緊張、職場や学校でのストレス
*ショックな経験の後で落ち込んでいる
*気分の波がある、イライラしやすい
*進路の問題、自分の方向性を明確にしたい
*セクシャリティ(LGBT)の悩み
などなど、きりがありませんが・・・。
お電話でお問い合わせいただければ、通常「本当に簡単に一言で結構ですが、相談されたいのはどんな問題ですか?」とお聞きし、サイコロジストが対応するのに適当な問題かどうかをその場で判断した上で、ご予約をお入れしています。
<カウンセリング・心理療法について>
カウンセリングって何をするのだろう・・・。イメージだけで、はっきりつかめていない方がほとんではないでしょうか?・・・どんな問題で、何をサイコロジストに期待しているのか?ということにもよって、その内容は異なってきます。
1.一般的、普遍的なところで言えば
「クライエントが、他の人に話されてしまという心配なく、また利害関係もないプロフェッショナルな治療関係の中で、日常の人間関係ではなかなか言えないような、ありのままの事態や気持ちを率直に表現でき、価値判断なくそのままを受けとめてもらい気持ちを理解・共感され、それによってクライエント自身が自分の気持ちを確認・整理し、方向性を見つけて行く」治療的なプロセスです。
2.私の治療態度
私の治療態度は基本的にヒューマニスティック・アプローチのカウンセリングである「来談者中心療法」を大事にしています。その中で何より大切にしている治療の根本的態度は、常に「共感」empathyです。「その方がその持ち味で、その状態にいたら、そう感じざるを得ないのは分かるなあ!」という理解の機能です。私がクライエントの話をかなり細かいところまで分かって聞いているのか、そうでもないのかは、私の反応からクライエントにはすぐ分かります。この「かなりのレベルで分かりながら聞いてもらっている」というのは、それだけでもクライエントの自己治癒力が進んでいくことが多いです。
同時に治療者自身のgenuiness(自己一致性)、つまり私自身がクライエントの話を聞いて私に起こってくる考えや感情に気づいており、それをむやみに丸出しにするわけではないが、治療的に役に立つであろうと思われることについてはクライエントにフィードバックすることも大切にしています。それがクライエントの治療的変化に役立つことが多いからです。
初回のセッションは、他のどのセッションよりもドラマチックな治療要因が隠されていることがあります。その方の問題や現在の状況などを聞くうちに、私にインプットされたデータが、そのセッションの中で、または数日を置いてプロセス処理され、何か大事なことが見えてくることがあります。二回目以降のセッションでも、勿論それは起こることがあります。それをクライエントにフィードバックして、それが本当そうに思えるかどうか聞いてあげることは、治療的に役に立つことが多いです。
3.具体的には
うつ傾向で悩まれる方には「うつに対する心理教育(運動療法の勧めを含む)、「認知行動療法」「対人関係療法」「マインドフルネス、アクセプタンス・コミットメント・セラピー」などの中から、その方にとって何が効果的かを考え、また話し合い、それらをおりまぜて行っていきます。
不安の方には、「不安に対する心理教育」「リラクセーション、呼吸法」「認知行動療法」「対人関係療法」などをおりまぜて。
また症状は何でも、養育環境の中でのトラウマ(いわゆるアダルト・チルドレン)の問題があると思われる方には、「精神力動学」や「交流分析」の徹底操作(work through) のプロセスを行なっていきます。ご自分がどんな養育環境で育ち、親は悪気はなかったにはせよどんな心理的な問題を持っていて、それによって自分がどんなに混乱しどんな影響を受けたのかに気づけるようになり、それに対するグリーフの作業を進めていきます。そこでは私は、「共感」スキルを多用します。
またグリーフそのものの問題の方(大事な人や対象を失って悲しみの状態にある方)には、グリーフ・カウンセリングを行います。何でも話せ、気持ちに共感してもらえる関係の中で、グリーフのプロセスを進めて行きます。
4.カウンセリングと心理療法
両者の違いは、「カウンセリング」は現実的なレベルでの問題に対する治療、「心理療法」psycho therapyはさら人格の深いところでの変容を行う治療です。
私はもちろん両方やります。それはそのクラインエントが相談されて来た問題が、どのレベルの問題かによります。また両方のレベルでやっていることも多いです。
5.メディケアで指定された療法
メディケアというタックス・ペイヤーの血税を使ってサイコロジストは仕事をさせていただくわけで、メディケアが短期的に諸症状に効果があると認め、指定している療法があります。それらをおりまぜなければなりません。以下です。
①心理教育(動機付け面接法)②認知行動療法 ③リラクゼーション(筋弛緩法や呼吸法) ④技能訓練(問題解決トレーニング、アンガー・マネージメント、社会技能訓練、コミュニケーション・トレーニング、ストレス・マネージメント、ペアレンティング・トレーニング)、⑤対人関係療法(特にうつのクライエントに)。
まあまずは難しく考えずに、基本は共感的カウンセリングの傾聴の中から、あなたの問題・課題とゴールにあったやり方を、ご一緒に相談しながら探していきましょう!
普通のあなたと、普通の私で。
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