【オーストラリア】10月6日よりデイライト・セービング開始!
オーストラリアでは、2024年10月6日(日)の午前2時より、「デイライトセービング」(夏時間)がスタートします。 「デ…
新型コロナウイルスの感染者数は全世界で1700万人を超え、オーストラリア国内だけでも15,500人以上に登っています。2020年3月27日の状況(【現状と対応まとめ】新型コロナウイルス感染症について )と比較すると、オーストラリア国内では5倍以上に、世界的には約30倍以上にまで感染者が膨れ上がっています。(2020年7月30日現在)
オーストラリアでは、ロックダウンを早めに施行したことで6月までは感染者数を最小限に抑えることができたかに見えましたが、7月1日の規制緩和(ステップ3:ナイトクラブ、フードコート、サウナの再開など)直後にビクトリア州で感染者が増加し、現在オーストラリア国内は再度緊迫した状態へと戻ってしまいました。
コロナ関連の情報が大量に飛び交う中、日々状況が変化し不安な気持ちになるのは、とても自然なことです。誰もが、今までの慣れ親しんできた生活を続けることができなくなり、社会のありかたも大きく変わってしまいました。今の状況を改めて把握し、私たちひとりひとりにできることを考え、冷静な対応をするよう心がけたいものです。
今回は現在のオーストラリア国内の新型コロナウイルスの状況として感染者数やワクチン開発の進行状況を踏まえながら、緊迫した社会状況の中でどのように心の健康(メンタルヘルス)をケアできるのかなどについてみていきましょう。
NSW | VIC | QLD | WA | SA | TAS | ACT | NT | 合計 | |
感染者数 | 3,718 | 9,304 | 1,082 | 661 | 448 | 229 | 113 | 31 | 15,586 |
回復者数 | 2,989 | 4,123 | 1,065 | 647 | 441 | 215 | 109 | 29 | 9,618 |
志望者数 | 49 | 92 | 6 | 9 | 4 | 13 | 3 | 0 | 179 |
※Wikipedia “COVID-19 pandemic in Australia” 参照
こちらの表を見ると、ビクトリア(VIC)州の感染者数が、群を抜いて増加していることがわかります。この流れを食い止めるため、ビクトリア州政府は7月22日(水)23:59よりメルボルン大都市圏(メルボルンの31自治体)とミッチェル・シャイア地域での外出時におけるマスクの着用を義務付けることを発表しました。マスクの着用に従わない場合は200ドルの罰金が科せられます。マスク着用の義務化はオーストラリア初の試みになります。またビクトリア州政府は、8月16日(日)23:59まで緊急事態宣言の延長を発表しています。(在メルボルン日本領事館より)
規制緩和前は感染者が一番多かったニューサウスウェールズ(NSW)州でも引き続き感染多発地域(
オーストラリア国内全体が規制緩和ムードだった6月から一転して、7月に入りビクトリア州でのコロナウイルス再流行に伴い、すべての州境は未だ封鎖されています。ビクトリア州からニューサウスウェールズ州へ移動する場合には、政府の許可が必要です。
また、必要不可欠なサービス(メンテナンス・セキュリティ・農業・工業・医療関係・運送・政府関連など)に関連した移動の場合は、「COVID-19 NSW border entry permit」という許可証が発行され、許可証には、2週間の自己隔離が必要かどうかなどの詳細が記されています。州境を越える際は、事前に確認、準備をしておき、交通ルールや警察の指示に従いましょう。
※許可申請はこちらから。
①ニューサウスウェールズ州の州境を別の州から越える際、2週間以内にビクトリア州を訪れた場合は、2週間の自己隔離が義務付けられています。
②ボーダーラインに指定されている区域に住んでいる場合に限り、子供が学校へ通う、親が子供をピックアップする、仕事へ行くなど日常生活の一部として州境を越えることは、特別に許可されています。
③生死に関わる事態や家庭内暴力から逃げるためなどの緊急の際は許可証なしでも入州できる例外ルールも設けられています。
④ボーダーラインを越える引越、親戚の訪問、ペットのピックアップなどは許可されていません。
以上のルールに万が一従わない場合は、6カ月の懲役か$11,000の罰金、またはその両方が科せられます。もしもその後も協力する意思が見られない場合は1日$5,500の罰金となります。※ニューサウスウェールズ州境の状況に関して、詳しくはこちら。
クイーンズランド(QLD)州は、ビクトリア州からの移動を完全に禁止する措置を取っています。さらに8月1日(土)午前1時より、ニューサウスウェールズ州のホットスポットに指定されているシドニー西部の3つの地域(キャンベルタウン市、
また、7月24日(金)よりニューサウスウェールズ州では、パブのみが対象だった規制強化が、レストラン・カフェ・バー・クラブにも適用されました。以下のルールが追加になります。
7月24日(金)よりニューサウスウェールズ州で変更されたルールの詳細はこちら
その他の州の規制状態についてはこちら
オーストラリア国立大学のMichael Kidd教授(オーストラリア保健省最高責任者)は7月15日(水)の9 Newsで、「今回のテストで、ワクチンを摂取した人たちの体内に抗体が確認された」と述べ、今後の課題として、抗体がどのくらいの期間存在し、最終的にコロナウイルスに対しての抵抗ができるのか、そしてワクチンをどのように大量生産をするのか、などが挙げられました。
さらに7月21日の7 Newsの速報では、「7月の終わりにはワクチンを摂取した人たちの状況が分かり、ワクチンの製造に着手することができる可能性が見えてきた」と、ポジティブな状況を語っています。
またNetflix のCoronavirus Explainedのドキュメンタリー最新シリーズによると、「世界の60%が抗体を持つことで群の免疫ができ、抗体を持たないほかの人たちも感染を防ぐことができる。これを実現するためには、世界中の国同士が協力し合って、なるべく安く、ワクチンを一斉に提供する必要がある。」と説明しています。
ワクチンの研究は、現在オーストラリアだけではなく世界中で行われており、数カ月後の完成を目指しすべての関連機関がワクチン開発に全力を尽くしています。
オーストラリアに住む日本人は、基本的に日本の家族や友達と離れて暮らしています。学生として、またはワーキングホリデーでオーストラリアに滞在している人も少なくありません。毎日増えていく感染者数、毎日変化する生活ルールを目の当たりにしながら、いつどこで感染者が見つかってもおかしくない緊迫した状況が続いています。
日本の家族の元に帰るべきか、ビジネスを盛り返すために何をやるべきか、今キャリアチェンジをトライするべきか……人それぞれが違う状況を抱え、様々な選択を迫られていることでしょう。大きな社会状況の変化により生活環境が変わり、その結果として不安や悩みを抱え込むことが増え、ここにきてコロナ鬱やコロナ離婚、コロナDVなどという問題も顕在化しています。
オーストラリアではこのような問題をサポートする「メンタルヘルスケア」の重要性が広く社会に認知されており、メンタルヘルス関連のサービスも充実しています。こちらにはオーストラリアに住む移民向けの日本語対応可能なメンタルヘルスサポートのサービスがまとめられています。個人で解決することが難しい場合などは、メンタルヘルスケアのサービスを利用し、専門家に相談することが推奨されています。
メンタルヘルスを健やかに保つために自分でできる方法として、セロトニン(幸せホルモン)を増やすことが挙げられます。セロトニンは私たちの心と体を健やかに保つ、とても重要な働きがあります。脳内のセロトニンが足りていないと、精神的に不安定な状態になります。この状態が続くと自律神経失調症として身体に異常が出たり、うつ病などになる可能性も。
以下に挙げるセロトニンを増やす生活習慣を身につけ、メンタルヘルスを健康に保ちましょう。
・太陽光を浴びる
・ジョギングやウォーキング、ダンス、スクワットなどのリズムのある運動をする
・腹式呼吸を心掛ける
・セロトニンの生成に必要な栄養素を摂る
┗トリプトファン:炭水化物魚・肉・大豆製品・卵・ナッツ(ひまわりの種など)・バナナ
┗ビタミンB6群:豚・鶏・魚・レバー・野菜
┗炭水化物:穀物・いも類・果物・砂糖
※これらをよく噛むことでセロトニンの生成をサポートできます。
咳、熱、のどの痛み、強い疲労感、息苦しさを感じるなどの症状があり、新型コロナウイルス感染の疑いがある場合、まずは専門の相談窓口に相談を。24時間体制で受け付けている相談窓口があります。すぐに病院を受診せず、まずはこちらで相談後、検査を実施している病院などを確認しましょう。
【Coronavirus Health Information Line】
相談窓口:1800 020 080
英語が不安な方は「日本語対応可能の病院」へご相談ください(以下参照)。
シドニーで日本語受診できる病院(GP)まとめ / 日本語サービスまとめ
一度は収束に向かったと思われたオーストラリアでの新型コロナウイルス問題。今後も外出の際にはマスクを着用し、手洗い、うがいの徹底、身の回りの消毒など細心の注意を払い、定められたルールを守って生活することが重要です。
JAMS.TV内では引き続き情報を発信していきます。
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