今世界で流行している新型コロナウイルスの影響で「スーパーに行っても野菜や乳製品などの生鮮食品以外がほとんど売り切れていている…」なんて状況、初めての方も多いはず。

今後もこのような状況がつづくと、生活をしていくだけでなく、感染予防のための対策グッズを揃えるのも困難。たとえばスーパーで売られていた除菌スプレーも、現在では見かけることが少なくなっています。今後の状況悪化も考えられる今、「備えあれば憂いなし」ということで、いざという時のために使える知識をつけておくことが大切。

ということで今回は、日本の厚生労働省からも推奨されている、とっても簡単な家庭用除菌液の作り方をご紹介！ スーパーで手に入る身近なもので作れるので、覚えておいて損はありません。先行きの見えない不安な時こそ、できることから始めてみましょう♪

「漂白剤」に除菌効果あり？！

スーパーに必ずある漂白剤、英語では”bleach”という名で売られているのですが、除菌効果があることをご存知でしたか？

そもそも漂白剤といえば、服の染み抜きや浴室や台所の黒ずみ除去などに使用するもの。色付きの服も色が抜けてしまったり、手に付けば荒れてしまうほど強力なもの。それ以外に除菌効果がある…なんて驚く方も多いはず。

また漂白剤のなかにもアルカリ性の塩素系や弱アルカリ性の酸素系などがあります。塩素系の物は比較的漂白力が高いと言われており、今回の消毒液にも一番適しているとされたものです。そんな強い力をもつ塩素系漂白剤ですが、正しく使うことで除菌の役割を果たすことができるのです。

手作り除菌液の作り方

では、さっそく作り方をみていきましょう。用意するものはたったのこれだけ！

・塩素系漂白剤 chlorine bleach
（オーストラリアであればWhite Kingというブランドが有名）
・水
・ペットボトル
・ぞうきん
・手袋（手荒れ防止用）

一般的に塩素濃度は約5％で売られていますが、これをうまく調整すれば簡単に除菌液が作れるんです。また用途に合わせて除菌液の濃度も調節できるのも手作りならでは。生活の中でこまめに使用できるものとしっかりと除菌が必要な時に使用できるもの、2種類の除菌液の作り方をご紹介します。

ドアノブや物の表面など手で触れる部分の消毒（濃度0.05％）

1. 水500mlのペットボトルを1本用意する。
2. ペットボトルのフタ1杯分（5mlほど）の漂白剤をいれ、フタを閉めてシェイクする。

トイレ床周り・体液で汚れた床等の消毒（濃度0.1％）

1. 水500mlのペットボトルを1本用意する。
2. ペットボトルのフタ2杯分（10mlほど）の漂白剤を入れ、フタを閉めてシェイクする。

※これら情報はノロウイルス対策として厚生労働省によって推奨されているものとなります。
食品安全委員会（https://www.fsc.go.jp/sonota/dokukesi-norovirus.html）

使用する時の注意点

使用の際はペーパータオルなどにこの混ぜた液を含ませ、その後に水拭きをしてください。アルコール剤や除菌剤は決して身体に良いものではありませんので、害のないようにビニール手袋やできればマスクもしっかり着用しましょう。それから窓を開けるなどの換気もお忘れなく。

漂白剤を使用しているので使用した部分が色落ちしないとは言い切れません。使用後はしっかりと水拭きをすることが必要です。また塩素系のものは日光に当たると効果を発揮しませんので、直射日光の当たらない場所に保管することを心掛けましょう。

この除菌液は、手の消毒に使うには刺激が強すぎるため残念ながら使用することができませんが、身の回りの消毒は特に今とても大切な事なので、是非1度試してみてはいかがでしょうか？