人間の脳は、自分の心を守る術を身につけていると言われています。
何かしらの被害に遭ったり辛い場面に遭遇して、年月が経ってもそのことがフラッシュバックしてしまい心身ともに疲弊した状況になったとして、どれだけの人が何にも頼ることなくそのトラウマを乗り切ることができるでしょうか。心が負荷に耐えられなくなった時、脳が自分を守るために依存できるものを求めることは不思議な反応ではありません。しかし、依存症になると心の回復どころか余計に自分を傷つけてしまうようになります。
また、トラウマとまではいかなくても、人は日々心の傷を負うことがあります。そうして傷ついた心は、どのように回復すればいいのでしょうか? 依存症から抜け出してトラウマから回復しようと思っても、何に頼ればいいのでしょうか?
今回は、シドニーにある心理カウンセリングルームの「こころクリニック」から、トラウマと依存からの回復についてご紹介します。
シドニーの心理カウンセリングルームを20年以上運営する同クリニックでは、日豪で心理カウンセリングの経験豊富なオーストラリア公認サイコロジストが一人一人の人生の物語に寄り添い、ストレスの多い状況下での現実調整の方法などをリラックスしながらじっくりと話し合います。
オーストラリアにおけるサイコロジストは医療資格であるため、「こころクリニック」ならオーストラリアでの心理カウンセリングに医療保険カバーが適用されます。メディケアをお持ちの方は対面も遠隔も、バルクビル(自己負担なし)で診察。先に一般医GPの紹介があれば、ワーホリや留学生の海外旅行保険やOSHC(学生保険)、メディケアなどほとんどの保険で心理カウンセリング費用がカバーされます。
ストレスを感じて辛い状況や不安、気持ちの落ち込みなど、ここオーストラリアで生活を送りながらも社会生活に支障がある方や、うつうつと感じてしまう方は、同クリニックへ気軽に相談してみましょう。
トラウマとは、主に心に深い傷を残す出来事や体験のことを指します。その出来事や体験は人によりさまざまで、自然災害や事故、虐待や暴力、戦争などの経験がトラウマになることは広く知られています。本人が苦痛と感じる出来事が非常に大きく、その心がそれらを受け入れることができなくなってしまうと、長期にわたってトラウマとして心に残ってしまいます。また、自身が体験することだけではなく他人が体験することを目撃したり、近親者や友人が体験したことを聞いたりすることでも生じます。
トラウマを負うと、過去の出来事や体験が今まさに起きているかのようにフラッシュバックして思い出されたり、忘れられない苦痛からうつ病や不安障害などの精神疾患が引き起こされることがあります。症状には以下のようなものがあります。
依存症とは、ある物質や行動に依存してしまい、そこから抜け出すことが困難になる状態を指します。身体的な症状だけでなく心理的な症状も現れる場合があり、ある特定の行為や物質使用を続けると重大な問題になると頭で理解しつつも、その行為や物質使用を自分の意思で止めることができなくなってしまいます。
依存先の主たるものには、アルコールや薬物などがあります。アルコールも薬物も、毎回同じ効果を得るためには使用量を増加させなければならなくなる耐性を含んでいます。ゲーム、インターネット、ギャンブル、買い物、恋愛、性行為、暴力、仕事、過食嘔吐も、依存症になり得ます。その行為による結果、大きな快楽を得るために何度もそうした行為を続けてしまいます。
依存症になるのも、依存症から抜け出すことができないのも、心が弱いからではありません。依存する物質や行為に強力な耐性が含みこまれているからです。そのため、時には隔離を含めた強力な措置が必要になります。
トラウマや依存症と向き合う時は、何が問題であるかをしっかり見据えなければなりません。
何かに依存するということ自体が悪いわけではないのです。何にも依存せずに生きるということは人間にとって不可能に近いこと。しかし、前述したようなアルコールや薬物、ギャンブルといった依存するものによっては、余計に自分を傷つけてしまう可能性が大いにあります。最初はトラウマから逃れるために手にしていても、悪化すればトラウマは放置され、それだけを求めるようになってしまいます。依存症の問題が深くなるほど、それはトラウマと共に命の脅威ともなるでしょう。
トラウマによって傷ついた心を修復させようとしていたのに、気づけばその傷をより深いものにしてしまっていたなら、これほど本人にとって辛いことはありません。それほどに、トラウマは「今を生きられない状況にある」傷です。過去の出来事が未来にもずっと付きまとい、今を生きる自分を苦しめている状態です。
トラウマから回復するということは、過去に脅かされず、未来に希望を持ち、今を安心して生きられるようになることと言い換えられるでしょう。何かに脅かされて逃げるために求めた依存から抜け出すためにも、今を生きることが目指すべき地点になります。トラウマや依存症は蓋をして閉じ込めるのではなく、それらが自分を脅かす存在でなくなるようにしてくことが理想です。
そのためには、まずアルコールや薬物、ギャンブルなどより健康的な依存先を見つけることが大切であると考えられます。多くの場合は、信頼のおける人間関係となります。なぜなら、依存するものが待つ一人の世界に戻らなくてもすむからです。
一緒に付き添ってくれる人と共にトラウマや依存からの回復に取り組むことが第一歩になります。そのように頼れる人がいないからこそトラウマを負って依存症になってしまったケースもありますが、信頼のおける人間関係は身内や友人以外にも存在します。自助グループ、専門の病院やクリニック、心理カウンセリングルームなど、きちんとした専門家は常にあなたの味方です。
トラウマや依存症の自覚がある方は、今一度、誰かとつながる第一歩を踏み出してみませんか?
心身の苦痛を軽くするのが医療機関の役目。医療機関に相談するだけでも、孤立しやすい立場の中での支えを得られるかもしれません。あなたが感じる「辛い」という本音を大事にして、その苦痛を少しずつ軽減することから始めましょう!
「こころクリニック」では、トラウマや依存症を改善するためのカウンセリングや、心理療法にも対応しています。
「こころクリニック」のサイコロジストのやの先生は、心理カウンセリングルームを20年以上運営し、30年以上の日本の臨床心理士経験を活かしたオーストラリアの登録サイコロジストとして活躍しています。
オーストラリアのクリニックで心理カウンセリングや心理療法が可能な職種には、サイコロジスト、サイコセラピスト、カウンセラー、ソーシャルワーカーがありますが、その中でもソーシャルワーカーと並ぶ「医療資格」であり、心理カウンセリングと心理療法を専門とする職種が、サイコロジスト。
オーストラリア人にとって、メンタライゼーションのトレーニングを含めた心理カウンセリングは身近な存在。カップルカウンセリングやアンガーマネージメントなどちょっとした暮らしづらさの改善や、「期待していたように物事が進まない」といった些細な行き詰まりからでも、悩みが深刻になる前に早めに相談するという習慣があります。
メンタルの健康維持のような位置づけとして機能しているわけですが、そこでは的確な技法やはもちろんのこと、サイコロジストがどのように関われるかといった信頼関係も重要になります。実績があり、相性の良いサイコロジストとの出会いは、心理カウンセリングの効果に欠かせないものとなります。
シドニー中心部のワールド・スクエアにあった「こころクリニック」が、お引越ししました!
新しいカウンセリングルームは、タウンホール駅から徒歩6分、ミュージアム駅から徒歩7分、チャイナタウン・ライトレール駅から徒歩4分のところにあるパシフィック・トレード・センターになります。
8階がカウンセリングルーム、3階がレセプションになり、最初に3階の待合エリアでお待ちになり、到着をサイコロジストまでテキストください。
クリニックの方の準備ができましたら、テキストでお呼びいたします。カウンセリングルームは個室でプライバシーが守られますのでご安心ください。
過去を恥じることなく、安心・安全の確保されたスペースである「こころクリニック」へ気軽に相談してみましょう。
臨床心理士・やのしおり
電話:0416-006-835(受付時間8:00-22:00 シドニー現地時間)
Email:sydney@cocoroclinic.com「こころクリニック」新カウンセリングルーム
所在地:Suite 805A, Level 8, Pacific Trade Centre, 368 Sussex Street, Sydney NSW 2000
心理カウンセリングのサイコロジストは、悩みを抱える人々が良い意思決定という形で行動できるようになることを援助してくれます。心理カウンセリングを受ける人は自分の状況や気持ちを話し、サイコロジストはそれを理解するために耳を傾けます。そのプロセスの中で、「わかってもらえた」「すっきりした」などの感覚と経験を得られること、そしてサイコロジストとの信頼関係の中で自分を客観視できるようになり、直面している問題に取り組めるようになることが心理カウンセリングの良いところ。
また、サイコロジストからの的確なサポートから自分の考え方や行動パターンを変えていったり、今後のストレスにどのように対処していくか、自分をどのようにマネジメントしていくか、といったことも習得していくことができます。このようなプロセスをサイコロジストと一緒に歩むことは、現状の問題の改善だけでなく、社会の中でその人があるがまま、美味しいものを食べた時のように楽しく明るい気持ちで、より良く生きることにもつながるでしょう。
このような心理カウンセリングの効果を生むためには、サイコロジストとの関係の質、用いる技法はとても重要なポイントです。
「こころクリニック」には、日本とオーストラリアの両国の臨床心理士の資格と経験がある、経験の長い日本人開業サイコロジストやのしおりさんが在籍。Australian Psychological Societyの正会員歴20年以上、臨床経験は30年以上、シドニーの心理カウンセリングルームも20年以上運営しています。
日本の「公認心理師試験」にも合格し、日豪両国で臨床心理士の資格取得後も心理臨床の専門家として研鑽を積んでいるサイコロジストです。
「公認心理師試験」について
公認心理師は、2017年に心理職初の国家資格として新設された試験に合格した人が名乗れる資格。心の問題を抱えた人に対して心理学の知識と技術を用いて援助する専門家の中でも、公認心理師は「唯一の日本国家資格」です。
主な役割は、心理的な問題を抱えた人に対してカウンセリングを実施、問題を分析し、助言や指導をし、問題解決まで導くこと。それに加えて、心の健康に関する知識を一般に広げるために、積極的に教育活動や情報提供をしていくことも大事な役割としてあります。
「こころクリニック」の心理療法は、共感的カウンセリングを基本としています。何より大切にしている治療の根本は常に「共感」であり、このサイコロジストの共感力が相談者の自己治癒力を高めることにも一役買います。何でも話せて、気持ちに共感してもらえる関係の中で、サイコロジストとプランニングした現実的なゴールに向かい、一人一人に合ったプロセスを進めていきます。
日豪両国の臨床心理士資格を持つ心理臨床の専門家として、自分と他者に対するメンタライゼーションについても相談することができます。他にもEMDR、認知行動療法、精神療法など、丁寧にカウンセリングをした上で本人の心の状態に合わせた適切な治療が用いられます。
心理カウンセリングの効果は、実証研究でも確認されています。例えば、うつの症状に関しては約50の厳密な研究を通して認知行動療法での明確な効果が示され、うつ症状の改善に寄与し、再発の予防にも寄与しています。
一回や数回のカウンセリングで終結するケースもあれば、さらに回数を重ねるケースもありますが、カウンセリングを必要としなくなった時が、ゴール達成の時。サイコロジストとのセッションは終結しても、「こころクリニック」のカウンセリングで得られたことを胸に、現実世界の中で存分に羽ばたきましょう。
上記以外にも相談者に合わせた心理カウンセリングに対応しています。
他にも子どものためのプレイセラピーや日本語の発達・知能検査を行った上での発達アセスメント、カップルまたは家族カウンセリングなども受付中。
「カウンセリングを受けてみたいけど、その前にサイコロジストと話して雰囲気を見てみたい」という方は、電話もしくはビデオ通話にて、5分〜10分程度の説明時間を設け、その際にやりとりしながらカウンセリングを検討していただくことは可能です。もちろん、その場合に料金は発生しません。
また、カウンセリングの費用を保険でカバーするためには、GPによる診断が必要になりますが、「自分の悩みをGPに英語で説明することに不安があり、サイコロジストからの紹介状がほしい」という方は、GPでプランを作られた後の本来の初回セッションをご予約いただける方には、サイコロジストからGPに紹介状を書くための45分無料セッションは設定できる可能性があります。同クリニックまで気軽に問い合わせてみましょう。
「こころクリニック」のカウンセリングの流れについてはこちら
新型コロナウイルスの感染流行が始まって以来、世界的に心理カウンセリングに対する需要が高まっています。これには新型コロナウイルスの直接の感染による身体的・心理的な影響に加えて、長期に及ぶロックダウンなどのパンデミック制限による精神衛生への影響も関係していると思われます。
全国1,400人以上のAustralian Public Service会員を対象とした独自の調査では、全体の88%にのぼるサイコロジストが、心理カウンセリングに対する需要が高まったと回答。また、サイコロジストの3人に2人は、パンデミック以後に新規の患者が増えたと言います。
オーストラリアのサイコロジストは、新型コロナウイルス治療後の患者を心理的にサポートし、長期的なLong COVID(Post COVID)の症状への適応と患者自身によるコントロールを、二人三脚で担ってくれる存在です。
新型コロナウイルスの治療後、その患者の心理的健康やウェルビーイングをモニタリングし、定期的なフォローアップをします。特に、うつ病、不安、社会的孤立、回復の過程に伴う神経的問題のリスク増加の要因を一緒に特定してゆき、認知行動療法、トラウマ焦点型認知行動療法、セルフモニタリングなど一人ひとりに合った対処を施すことになります。
【フォローアップできるLong COVID(Post COVID)の症状】
・抑うつ/不安症状
・恐怖
・PTSD
・疲労/不眠
・認知機能
・日常生活の乱れ
・新型コロナウイルスに感染したことによる社会的悪影響やスティグマ
オーストラリアの心理カウンセリングには医療保険カバーが適用されます。
医療資格がなく学会員メンバーシップのみで働くカウンセラーやサイコセラピストよりも、医療資格であるサイコロジストの修業年数はさらに長く、その信頼性と専門性は医療保険カバーの範囲にも現れます。
そのため、先に一般医GPの紹介があれば、ワーホリや留学生の海外旅行保険やOSHC(学生保険)などほとんどの保険で心理カウンセリング費用がカバーされます。永住者であればメディケア保険で診療費がカバーされます。
オーストラリアの国家資格を持つ「こころクリニック」なら、メディケアをお持ちの方は対面も遠隔もバルクビル(自己負担なし)で診察可能。また、テレヘルス心理カウンセリングを含めた遠隔医療サービスにも、メディケアや学生保険による保険カバーが常時適用。クリニックまで行けない方やシドニー以外にお住まいの方も、遠隔の心理カウンセリングを受けることができます。
メディケアの保険でカバーできる心理療法は以下の通りです。
現在は、テレヘルス心理カウンセリングを含めた遠隔医療サービスにもメディケアや学生保険による保険カバーが適用されています。
サイコロジストのテレヘルス・カウンセリングは、クリニックでの対面かテレヘルスか常時いずれかの方法を選べて、クリニックまで行けない方やシドニー以外にお住まいの方も、遠隔の心理カウンセリングを受けることができるようになりました。
臨床心理士・やのしおり
電話:0416-006-835(受付時間8:00-22:00 シドニー現地時間)
Email:sydney@cocoroclinic.com「こころクリニック」新カウンセリングルーム
所在地:Suite 805A, Level 8, Pacific Trade Centre, 368 Sussex Street, Sydney NSW 2000フェイスブックで心理情報も発信中!
新カウンセリングルームのあるパシフィック・トレード・センターの入口は、サセックス・ストリート上にある「興業地産」の青い看板のお隣です。
所在地:Suite 805A, Level 8, Pacific Trade Centre, 368 Sussex Street, Sydney NSW 2000
電話:0416 006 835(受付時間 8:00 – 22:00)
メール:sydney@cocoroclinic.com
営業時間:月~土 8:30 – 20:00(日祝要相談)※予約制
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