ガソリンスタンドの話でもジムの話でも、書いていて思いましたが、私は自分のやった行動に対して他者からポジティブな反応をされたと感じて、それがとてもうれしい特別な体験になるのですね。
このような現象に、情緒的応答性という概念を思い出します。乳児と母親の相互コミュニケーションにおいて、この情緒的応答性に満ちている状況が、子供の豊かな心を育むと言われます。
小さな子供を育てていると、このような場面に頻繁に出くわします。子供が何より喜ぶのは、子供がやった何かに対して、こちらが面白がったり微笑んだり、何か 否定的ではない反応をした時です。その時子供は、他の時とは格段に違う喜び方をします。さらにその母親の反応を引き出そうと、ますます何かをやったりしま す。
子供は、他の何かに対する母親の反応にではなく、他でもない自分のやった行動に対する母親のポジティブな反応の中に、自分がいいものであるということや、自分が他者にポジティブな反応を引き起こせる力のあることを感じて、とても満たされ、うれしくなるのです。
こ のような現象を大事にしていくことは、乳児の心を育てる育児において、一番くらいに大事なことではないかと思います。また自閉的傾向や発達障害のあるお子 さんであるならなおさら、そのような情緒的コミュニケーションの成立のしにくさを持っているのならなおさら、情緒的応答性を伸ばすことに主眼をおいた関わ りの意味があるように思います。
かつて日本で教育相談室に勤務していた若かりし頃、子供たちのプレイ・セラピーをたくさんやりました。自 閉的傾向の子や発達障害を持つ子供たちにもたくさん会いました。さまざまな技法を用いましたが、プレイ・セラピーでの情緒的応答性の発達が力を持っている ことに確信を得る経験をたくさんしました。発達のタイミングでもあったのでしょうが、象徴遊びを通じてコミュニケーションを深めていった所、言葉のなかっ た障害児に言葉があふれるように出てきたり、という感動的な体験もしました。
カウンセリングの大事な要素でもあるように思います。またお母さん方、ぜひ子供さんへ情緒的応答性に満ちたやりとりをいっぱいいっぱいしてあげてくださいね。将来のメンタルヘルスの基礎を作れますように。
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