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kintoneで業務を大幅改善!シドニーのセミナーに潜入取材

データベース型のビジネスアプリを簡単に作成・運営できることから、在豪日系企業をはじめ、アメリカや東南アジアなど世界的に導入する企業が増えている”メイド・イン・ジャパン”のウェブデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」。その「kintone」の活用方法についてのセミナーが8月28日(火)にシドニーのDexus Placeで開催された。

kintoneによる業務効率化がテーマの同セミナーには、kintoneの導入を検討する多くのオーストラリア駐在員が参加。セミナーでは主にkintoneでの情報管理や円滑にコミュニケーションする方法など、業務を効率化するための機能が幅広く紹介された。

セミナー1部に登壇したのは、サイボウズ株式会社グローバル事業本部の酒本健太郎氏。エクセルのように簡単にデータの入力や検索ができることや、交通費や勤務時間の申請などのワークフローの作成ができることなど、簡単に導入・開発ができることや業務を簡素化できることを説明。

アプリケーションを作成する場合にも、HTMLやJavaScript、CSSなどの専門的な知識が不必要で、サイボウズが開発した100を超えるテンプレートを使用できること、またエクセルから必要なデータを吸い出しすることができることを、デモンストレーションを交えながらし、3分程度で実際のアプリケーションを完成させ、セミナー参加者を驚かせた。

セミナー2部には、kintone Australiaの取締役営業・マーケティング本部長の遠藤烈士氏が登場。はじめに参加者の空気を和らげるための簡単なブレインストーミングを実施。参加者が複数のグループに分かれてオーストラリア駐在での業務上での問題点や特徴を話し合うことに。各テーブルで議論は活発におこなわれ、オーストラリアでは経済合理性が高いことや転職が多いなどの問題が挙げられた。

どちらの特性もkintoneとの相性は抜群。kintoneでデータをストックすることで、事実ベースでのミーティングや業務の引き継ぎを可能に。転職が多い問題には、プロセスや結果を全てkintoneに登録することで、引き継ぎがしやすくなるなど、kintoneによる対応策が提示された。

3部では質疑応答がおこなわれた。クラウド上で情報を管理することに対する安全性についての質問では、kintoneが持つハイレベルなセキュリティシステムと細かく条件を設定することができる拡張性について説明。その他にも、終了時刻いっぱいまで多くの質問が飛び交った。

日本からセミナーのために渡豪したサイボウズ株式会社 酒本氏は、今回のセミナーについて以下のように振り返った。

「オーストラリアならではのビジネスの成り立ちについて知ることができました。経済合理性の高さや、事実ベースでロジカルな思考を持つ人が多い点はアメリカの企業と似ていると感じました。kintoneをうまく活用すれば、データベースを蓄積していくことができるので、論理的に考えるオーストラリアのビジネスマンとは相性が良いと思います。今回は日系企業にターゲットを絞ってセミナーを開催しましたが、ゆくゆくはローカル企業にもkintoneの魅力を広めていきたいです。」

 

取材・文:​​村田悠夏

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