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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣)15 January 2024

15 January 2024

<ポイント>上げ下げ取った、、ここからどっちだ?
・年初の米雇用関連指数(ADP、求人件数、新規失業保険、そして12月雇用統計)が非常に強く、ドル円が上昇したのは、内容がリークしている!と“勘繰り”、またFRBのボウマン理事のタカ派発言は木曜日のCPIの内容が強いことを知っての上と”勘繰ぐって、年越えショートからドテンロングにして、なんとかprofit takeした。
・また146円台は「さすがに行き過ぎ」と考えてショートにして、これも144割れで取った。
・勘繰り正解で(笑)あるが、それよりも大きな事実「地震で日銀のマイナス金利解除が遠退いたこと」と「新NISA発足で日経平均がバブル後の高値を更新していた」事実を軽視した。特に新NISAについては「自分は株の門外漢」と信じ切っているので見向きもしなかった(お恥ずかしい限り)。
・故野村克也監督のいう「勝ちに不思議の勝ちあり」という奴だろう。
・しかしこのまま、地震により日銀のマイナス金利解除が遠退き、金利環境の良さから新NISAのリスク選好地合で株高・円安が続くのか?
・詳しくは本日アップされるセントラル短資FX社の“マーケットビュー”をご覧いただきたいが、自分としてはこのリスク選好ムードがそのまま、日本発の円売り材料(日本のファンダメンタルズ悪化)に繋がり170円と見るのか?悩むところ。
・なぜか、170円までの間に、ドカーンと「ドル円下げ」が来るような気がするのだが、、、
・依然ドルンショートのままだが、、、、、、

◎<豪ドル相場>――年初来66セント台の保合推移が続く――エネルギーが溜まってきた

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6647-0.6734  AUDYEN  96.14-97.80
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6550-0.6850  AUDYEN  95.00-98.00

・先週豪ドルは、米ドルが木曜日の米12月CPI発表を控えて神経質にフラクチュエートする中、レンジ取引となった。対円ではドル円が米CPI発表後に一時146円台まで上伸した折に97円台後半まで上昇後、小反落。
・RBAは3月までに再利上げの可能性もあるが、個人的には、CPIが低下傾向にある限りオフィシャル・キャッシュレートは4.35%で天井と見ている。
・今週は水曜日の中国のQ4GDP(予想5.2%、前回4.9%)が注目され、またUAEの原油増産が今月開始されることから、原油相場への影響も注視する必要がある。
・また木曜には12月雇用統計が発表になるが(予想+1.5万人、前回+6.15万人)、RBAは労働市場の過熱を警戒しており、結果が注目される。
・依然として「豪ドルは米ドルの受け皿」であり(特にユーロの動向にフォロー)米ドルと逆の動きをする傾向があるが、65セント~68セントレンジ、対円では95円~98円レンジでの攻防が暫く続きそうだ。
レンジの両端では逆張りをし、両端をブレイクした時点でその跳ね具合で、追いかけるか?逆張りかを考えるべきであろう。


―読者各位―
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月報(毎月第三月曜日にアップ)ですが斬新な相場観をご披露します!!

 

 

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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