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ビジネス

「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣) 15 April 2024

8 April 2024

<ポイント>
4
月中にドル円は上放れか、、、は“当たり”


・詳しくは後程リリースされる本日のセントラル短資Fxの「マーケットビュー」ご参照!
・上放れの背景は色々書いたが、要は152円近辺に“異様に”積み上がった売りオーダー。市場にも巨大な“バリア”として知れ渡っていた。
・しかし過去の相場を見ても、係る「バリア」の存在は、それが相場の流れに“棹差すものであれば”ことごとくブレイクされてきたのだ。
自分はこのオーダーが“棹差すもの”と判断した次第。結果的には4/10の米3CPIがトリガーになったが。
・さて153円台、、ただユーロやポンドも下落しており、ドル円だけが強いわけではない。米利下げが遠のいたとの観測が背景だけに、日銀も介入しにくいだろう。
押し下げ介入は「為替はファンダメンタルズに沿うべき」という植田総裁の自己否定となるためだ。
・ただこのまますんなり154155というのも無理がありそう。
・市場のドル円ロングは見え見え。したがって調整反落はあるだろうが、現在のドル円ロングキープしつつ、下がったところは再度買いの戦略で行く所存。

◎<豪ドル相場>――米ドル高を受けて66セント台から64セント台に下落。対円でも100円台から99円割れに反落


先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6456-0.6644   AUDYEN  98.73-100.81
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6400-0.6600    AUDYEN  98.00-101.00

・先週豪ドルは原油高など商品相場の上昇(CRB Indexは345台まで上昇)にサポートされて一時66セント台まで上昇したが、米3月CPIの強い数字で米ドルが全面高となる中、64セント台まで反落した。
・対円では豪ドル堅調の週前半に、ドル円の153円台への上昇との相乗効果で100円台後半(2014年12月以来の高値)まで上昇したが、週末に向けては対ドルで豪ドルが欧州通貨安に連れて下落する中、99円割れまで値を下げた。
・今週は木曜日の3月雇用統計が重要であるが、前月の強い内容(11.65万人の就業者増加、3.7%への失業率改善)の反動も予想される。
・ただ暫くは“豪ドルは米ドルの受け皿”であり、米ドル動向が鍵となるであろう。
・対円ではまだ100円上を諦めたわけではないだろうが、ドル円の続伸が必要条件となるであろう。

 

―読者各位―
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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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