13 May 2024

◎＜ポイント＞
徐々にドル安・円安に

・先週はNYダウが初めて4万ドル台に乗って越週するなど欧米の株価が史上高値圏に！
・発表された4月米CPIは+3.4%と予想と一致し、4月小売売上高は0.0%(予想0.4%)と厳しい数字になり米債利回りは低下し、ユーロは1.08台、ポンドは1.27台に上昇。
・つまりドルインデックスは104台で軟調だが、ドル円だけは155円台後半と堅調！
・先週発表された日本のQ1GDPが-2%(予想-1.4%、前回+0.4%)と2四半期ぶりにマイナスとなり、その原因がインフレ上昇と個人消費の低迷だとしても、政府日銀が本格的な円安阻止政策に転換するとは市場は考えていない。
・むしろ本音はある程度の円安容認であり、「介入は（米国とのすり合わせにより）ごくごく稀で、市場が制御困難になった時だけ」と市場が判断しているのだろう。
・したがって今後も介入が出るとすれば市場がパニックに陥るような円安地合だけ！
・とは言いつつも156円超えを目指して「みんなでロング、怖くない」と行きたくない自分がいる。
・156円を完全にブレイクするまでショートキープ！！―――昨年10月の151→127円下落で日銀は出ていないという―――円安地合でも、日銀なしでも、ポジションの重みで下がる時は下がる。

◎＜豪ドル相場＞――4月米CPIがやや弱く米ドルが軟調となる中、ユーロの上昇にフォローして67セント台まで上昇。対円ではドル円の155円台の堅調推移と67セント台の乗せの相乗効果で再び104円台まで上昇

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6579-0.6714 　 AUDYEN  102.60-104.30
（先週の予想レンジ―AUDUSD 0.6500-0.6700    AUDYEN  100.00-105.00）
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6600-0.6800    AUDYEN  100.00-105.00

・先週は4月米CPIの落ち着いた数字と小売売上の弱い数字を確認して、9月の米利下げ観測が高まり、米ドルは軟調地合いに。
・米CPI発表後ユーロは1.08台に、ポンドは1.27台に上昇し、豪ドルも従来の抵抗線レベル66セント台を上抜いて年初高値である67セント台に一時上昇した。
・対円ではこの豪ドルの上昇とドル円の155円台の相乗効果で4/29の日銀介入以前の高値に迫る104円台まで値を上げた。
・発表されたQ1賃金指数は前期比+0.8%(予想+0.9%、前回+1.0%)と落ち着いた数字となり、また4月雇用統計は就業者数が+3.85万人と予想を上回る一方、失業率は4.1%（予想3.9%）に悪化したのはちぐはぐであり不安材料。
・ただ今月のRBA理事会でのインフレ警戒的なタカ派姿勢の影響残り、少なくとも夏場まではRBAは引き締め姿勢堅持と市場は読んでいるようだ。
・ただ今週も「豪ドルは米ドルの受け皿」であり、米ドル動向が鍵となるが、流れとしては「ドル安・円安」が継続するものと考える。
・豪ドルは対ドル堅調で67セント台を再トライし、対円では節目である105円台乗せを予想する。豪ドル円100円超えが調整を交えながらも約1ヵ月続いており、100円台が固まったと判断する。

本日はセントラル短資Fx社の“マーケットビュー”が後程アップされますのでご覧ください！！

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