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◎＜ポイント＞
結果的にはドル円156円台後半の高値圏で越週

・先週はECBによる利下げ観測や強い米雇用を理由に、少なくとも週前半はドル円上値テストを予想した。
・結果的にECBは利下げを行い、米雇用統計は強くてドル円は一時157円台まで上昇し、156円台後半の高値圏で越週したので自分の相場観はまあ、当たった。
・しかし収益は散々（汗）。
・まず週初から米ISMが弱くドルが下落。日本の4月実質賃金上昇率が前年比-0.7%と春闘大幅賃上げを受けて2022年以来のマイナス幅に縮小したことも日銀利上げ観測を助長した。関係筋情報として「早ければ今週金曜日の日銀金融政策会合で国債買い入れ減額を具体的に検討も」と報じられたことでドル円は154円台半ばまで下落。
・その後もドル円は154台～156台でアップダウン→上値で買っては下値で売るの繰り返しで大やられ→「相場観は当たっていても収益とは別」の典型（汗）。
・今週の焦点はFOMCと米5月CPIだ。
FOMCでは依然9月利下げ観測が高く、今回も据え置き予想。ただ今後のインフレ低下に対するメンバーの読みが前倒しになるか？注目。
・米5月CPIは前月比予想+0.1%(前回+0.3%)、前年比+3.4%(前回+3.4%)、コアは予想+0.3%(前回＋0.3%)、前年比+3.5%(前回+3.6%)で下げ渋り予想となっている。
・水曜日にまずCPIが発表され、その後FOMCとなるが、なかなかドル売りになりがたいと思われる。だからと言って157円台を上伸すると考えるのも時期尚早ではないか？
・中長期的には日本売り＝円売りで年内170円と考えるが、日米金利ネタでは無理がある。
・結局は上を見ながら156円台後半～157円台ではショートを作っている。もちろん下がったところ(155円台)はロングの仕込み所との認識は変えていない。

◎＜豪ドル相場＞――米雇用統計を受けた米ドル上昇で65セント台、一時102円台に下落

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6579-0.6698 　 AUDYEN  102.61-104.72
（先週の予想レンジ―AUDUSD 0.6500-0.6700    AUDYEN  103.00-106.00
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6500-0.6700    AUDYEN  102.00-105.00

・先週前半は対米ドルでは66セント台を維持したが、金曜日の米雇用統計後のドル上昇を受けて、週安値65セント台後半に下落。
・対円でも日銀利上げ観測と連動する円買戻しを受けて4日には104円台から102円台に下落。金曜日の米雇用統計を受けた対ドルでの下落とドル円反発が相殺し合いながらも103円台に値を落として越週。
・5日（水）にブロック総裁は「インフレ持続なら追加利上げに躊躇せず」と述べたのは従来からのスタンス踏襲だが、一方「経済が予想以上に弱く更にインフレを下押しするようであれば金融緩和を検討する」と追加発言しているのは、景気減速の可能性を従来より意識した発言であろう。
・引き続き米ドル主体の展開の中で、65セント割れがサポートされる展開を予想。一方対円では105円台トライがとん挫した形だが、引き続きドル円の振幅によりボラタイルな展開が予想される。

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