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「今週の相場の焦点」by Joe Tsuda (津田 穣) 28 October 2024

28 October 2024

<ポイント>
―自公過半数割れで久々の「窓開け」153円台に―

・今週の予想レンジ:150-154
先週のレンジ:149.59-153.18 (先週の予想レンジ:147.00-152.00)
・先週はドル高・円安相場となり、ドルインデックスは104台に上昇。
・理由は①米大幅利下げ観測が後退し、年内利下げ幅は25bpに留まるとの見方が浮上②トランプ優勢による“トランプトレード”③石破首相など政府筋の日銀利上げけん制と、植田総裁の「見通し通り進展すれば緩和の度合い調整姿勢」から「(利上げ)時間に余裕ある」との姿勢転換④週末総選挙での自公過半数割れ観測など。
・ただ週末にかけて加藤財務相や青木官房副長官から円安けん制発言相次ぎ、一時151円台半ばに反落したが、結局152円台を回復して越週。
・週明けは予想通りの自公過半数割れを受けて「政治的混乱必死の政治ファンダメンタルズ悪化」を理由に153円前半に約1円円安の「窓開けスタート」。
その後152円台後半に急落するなど乱高下。
・今週は米国サイドではQ3GDP10月雇用統計が注目材料。nfprは前月の大幅増加の反動で低い数字(10万人増加)予想だが、GDP+3.0%と前回同様の強い数字予想。
・またトランプ優勢観測が続けば引き続きドルの押し上げ要因。
・一方日銀会合では政局不安定を理由にタカ派姿勢は鳴りを潜めるだろう。
・結局ドル円は155円に向けての続伸を予想する。

◎<豪ドル相場>

先週の相場レンジ―AUDUSD 0.6604-0.6723   AUDYEN  99.94-101.31
(先週の予想レンジ―AUDUSD 0.6600-0.6900  AUDYEN  98.50-102.50)
今週の予想レンジ―AUDUSD 0.6500
-0.6800    AUDYEN  100.00-104.00


先週の豪ドルは米ドル堅調地合(ドルインデックスは104台に続伸)を受けて66セント台前半まで続落。一方対円ではドル円が一時153円台に続伸したことが豪ドルの軟調を相殺して101円台まで上昇したが、その後100円台前半に反落するなどアップダウン。
・中国の景気刺激策を好感した豪ドル買いも一巡し、むしろドル高地合の中前週の強い雇用統計後の買いポジションを整理する動きが活発化した。
・対円では100円割れが徐々に堅くなるなど“Buy on Dips”が顕著となりつつある。
・今週は水曜日の9月及びQ3CPIが注目材料だが、予想値は9月が+2.3%(前回+2.7%)、Q3が+2.9%(前回+3.8%)とインフレ低下予想であり、予想通りであればRBAのタカ派姿勢にもかかわらず、利下げ観測が高まるだろう。
・引き続き対米ドル軟調、対円堅調な展開が予想される。


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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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