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日本政府観光局主催の観光セミナーが豪史上最大規模で開催

日本政府観光局(JNTO)主催の訪日観光セミナー「Japan Information Night 2017 in Sydney」が12月7日(木)シドニー市内のRydges World Square Hotelにて開催された。

過去5年間で訪日オーストラリア人が倍増、2016年には45万人を記録したことに加え、インバウンド消費額も年々伸び続けていることから注目が集まるオーストラリア市場。今回は「Matsuri Japan Festival 2017」の直前ということもあり、日本各地から30を超える地方自治体、宿泊施設、旅行会社などの団体が参加。各ブースでは最新の観光情報や日本文化を発信・共有するビジネス・サロンの場として、いつにも増した賑わいをみせた。

プレゼンテーションにはJNTOシドニー事務所からサリー・マイルズ氏が登壇し、外国人観光客視点での日本を紹介。東京、京都、ニセコのようなオーストラリア人にとっての定番スポットだけでなく、もう1歩踏み込んだ地方における観光の多様性と魅力をアピール。日本人である我々もうなるような、マニアックで興味深い情報を多分に含んでおり、観光産業の振興による地方創生の可能性を感じさせられた。

続いて人気料理対決番組「MasterChef Australia 2017」で若干18歳でトップ9まで勝ち残った天才シェフ、カラン・スミス氏がゲストスピーカーとして登場。MC役のダリン・ハミルトン氏とのかけあいでは、テレビ番組の企画で日本を訪れた際にラーメンやお好み焼きが好物になったことや、日本の焼き鳥は皮やレバーなど様々な部位が食されることに触れた。

プレゼンテーションの後にはビジネスセッション(商談会)が行われ、各ブースは大盛況。来場者は、ブースを“はしご”するかたちで情報を集めるなど商談に臨んだ。イベントの最後には各出展者が持ち寄った豪華商品が当たるくじ引きが行われ、その盛り上がりのなかイベントは終了した。

今回の「Japan Information Night 2017 in Sydney」について、主催であるJNTOの若林香名所長は、以下のように語った。

「今回は2日後の”Matsuri Japan Festival”に合わせてシドニーとブリスベンの2都市でセミナーを開催しました。両イベントを合わせるとオーストラリア史上最大規模の観光セミナーとなり、オーストラリア市場が持つ潜在能力をサプライヤーの方に注目していただいてることがわかりました。それにはオーストラリア国内の経済が伸びていることや、平均滞在日数が長いことから、1人当たりの旅行支出額が中国を超えて世界1位になった事も関係しています。今後はゴールデン・ルートだけでなく、オーストラリアでは認知度がまだ低い都市の魅力もアピールしていきたいと思っています」

 

取材・写真・文:德田 直大(編集部)

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