今回は参加者は9名、女性8名、男性1名、ほぼ全員、日本人永住者のリタイア組でした!
世話役から、紙とペンが配られて、「今日は、辞世の句を今の気持ちで良いので詠んでみてください」というワークの指示がありました。
以下が今回の参加者の辞世の句です!
⚫「充実感をどう埋めていくかが 私の人生である」
⚫「願わくば 春爛漫のシドニーで 子たちに囲まれ 我旅立つ」花は春の木蓮の花のイメージだそうです
⚫「己と戦う人生喜劇 感謝と気づきの舞台裏 信頼関係永遠なりけり」病気して大事なことに気づけた。<病気をしたりて、大事なことに気づけるようになることも本当にありますね。そのうちの大きなことはどんなことですか?>。生命の大切さ。生きていること、ひとと話して良い影響があり合うのも一つ一つすごいこと。<生きて体験する全てが奇跡>、そうそう。心配しすぎても仕方ない、<いつでも希望を持って前向きに生きることの意味>。いい加減に生きてはいけないと思い、感謝を感じられるようになった
⚫「ご自分を見つめ直し 他に愛と理解を示して 生きてください」子どもや周りの人へのメッセージです。人の痛みがわかって優しさを持って生きて欲しい。そのためにもまず自分を見つめられて、わかることがとても大事。<つい人の問題ばかりが見えるが、自分も含めて理解できることが本当に大事です>
⚫「リタイアしたら心や頭のゴチャゴチャを整理したい タイチ、木版画をしたい。物を整理したい」<物のゴチャゴチャを整理したいというのと、心のゴチャゴチャを整理したいというのと、つなげておっしゃっているようにお聴きしました。物の整理はこころの整理でもありますね>
⚫「人間いたるところ青山あり」じんかんいたるところ、せいざんあり。「青山」の意味はお墓、死ぬところ。覚悟を決めている。<あした死んでもいいように、今日を充実させて生きる、という意味ですか?> そうです
⚫「折角この時代に この地球に 人間として生まれてきたのですから 世界中の一人でも多くの人が 素晴らしい人生を送って欲しいと 心から願っています」世界中旅行をしたが、貧しい国の方が多い。本当にこころから、私はこのように願っています。
⚫️「辛いことも 楽しいことも 喜怒哀楽を楽しんで 大事に過ごす」
⚫️「私の人生これでよかったと思いつつ、終わりたい。それには毎日毎日の気持ちの持ち方が大事だと思います」感謝の気持ち、思いやりを持つことが何より大事だと思います。
⚫デスカフェ世話役の辞世の句「色とりどりの人生を やらせてありがとう やれることは みんなやった これで良い!!」そういう気持ちでやりきって生きないと、という意見や、あのレストランも行った、あれもこれも食べた、あそこに旅行も行った、み〜んなやったってことですか??と言われました!!
⚫そして圧巻は、この句です!!「️世の中の よすぎのさまの あけくれは ながれのふちの 花にこそあれ」江戸元禄時代の尼さん、貝慶尼の句。流れ去った水は返ってこない そのながれのふちに小さいながら精一杯咲く 花のように人生を生きて行きたい
この本の中に記述があるそうです。良い句だと思いませんか?私たちの人生は、本当にそのようなものですね。何回も何回も口ずさんでしまいます。手帳に書いておこうと思います。
また今日8月28日は世話役の69歳で亡くなった父の誕生日でもあり、それを言ったら、みなさんから「今日いくつになられたの?」と聴いていただけたのがうれしかったです。82歳の誕生日でした。父は余命を知って、彼らしいけじめのつけ方で日本で臓器移植に登録し、結局最期のコンディションによって念願の臓器ドナーにはなれなかったけれど、その気持ちを継いで世話役もオーストラリアで臓器ドナーに登録して、いつもお財布の中にこのカードを入れている話もさせていただきました。いつか事故にあっても、身元を確認しようとお財布を見られたらこのカードが出て来て、臓器ドナー登録をしていることを分かってもらえるのです。簡単に登録できます。
https://donatelife.gov.au/register-donor-today
医学検体をしたい、とおっしゃっている方も多かったです。
世話役はときどき、「うちの父がいたらきっとこういうだろうな〜」と思うことがあるのですが、ボランティアのデスカフェの毎月開催については「おまえ、よくやっている」と褒めてくれるだろうな〜と、故父の誕生日に、勝手におめでたく連想していました!!こういう、こころの中にいる亡くなった身近な人との会話ってあるものですね。それが苦なくできるようになると、対象喪失のグリーフの反応も良くなってくるようにも思います。
どなたでも、終活や生と死について日本語で考えたい方なら歓迎です!!