♦ベストジョブインザワールドと私♦
先日ベストジョブインザワールドhttp://www.islandreefjob.com/ja/#/about-the-job の最終合格者が発表されたのは、読者の皆様の記憶にも新しいかと思う。
候補者の中には、日本人女性の方もいらっしゃったので、私個人としては、是非彼女あたりが選ばれて欲しかったのだけれど、最終的にイギリス人男性が選ばれたので、”なーんだ”と思ったのは、私だけではないのであろうか。
ちなみに、私がこの話を友人を通じて聞いた時、”おっ!写真が撮れて、ブログ書ける人??それ、わたしぃーー!”と、随分単純に応募意欲をむき出しにしたのは、何を隠そうこの私だ。
その上友人からも、フェイスブックやらメールなどで、”これあんたに作られたような話じゃーん!”などと、後を押されるようなコメントを頂いたものだから、私はあっさりと皆の意見を鵜呑みし、早速ベストジョブインザワールドの応募詳細に目を通した。
一応年齢制限も無いみたいだし、至って健康だし、海もオーストラリアも大好きだ。
基本的に風景写真はしないけども、その気になればカメラ機材はあるし、ブログも(というよりは、コメディエッセイだが)、かなり地味な作業だが、撮影の合間に更新するのも、割と楽しい。
プールの掃除に関しては唸りどころだが、イルカちゃんやトロピカルフィッシュが泳いでいるならば、それはそれで楽しいかもしれない。
もしかすると将来は、”掃除の出来る好印象男性アワード”などに選ばれて、私のイメージアップに貢献するかも知れないし、それに私が掃除している姿を世界中の皆さんに見られるのだ思うと、事前にコッソリとお掃除学校に通って、”お掃除のプロ”である事も是非披露したい気分になってきた。
発想力、想像力、そして行動力だけが自慢の私は、早速1分間の応募用ビデオ撮影の構成を考え始めた。
ちなみに宣伝がてらに案内させて頂くが、シドニー・クリエイティブフォトグラフィーでは、写真撮影以外にも、ビデオ撮影もさせて頂いているので、動画に素敵な音楽を入れたり、なかなか素敵な編集も可能なので、選考審査のビデオ紹介で目立つかもしれない。 そう思うと、私の気持ちはますます高鳴った。
JAMSでのブログでも、ミニミニではあるがファンの方もいてくださるので、ファンの方と友人や知り合いを入れても20票位は入るかもしれない。
風景写真は無いけどもウェディング写真は載せてあるし、今の所、私が苦手なのは掃除だけじゃないか。 でもこの際私の大好きなオーストラリアの為なら、プールでも船でも桟橋でも、ニッコリ笑ってゴシゴシやってやろうじゃないかと、オーストラリア政府の為に、ひと肌脱ぐ気にさえなってきた。
まるで宝くじでもあたったような気分になった私は、友人のK子に早速連絡をいれた。
”ちょっとー、私セレブになってしまうかもしれないけどさー、いつまでも友達でいてねぇー シドニーから半年程離れるけど、きっとテレビで毎日映るからさー”
私の想像図では、新聞の一面に私の顔写真がニッコリ掲載されていて、”数万人の応募者の中から、飛びぬけた日本人候補者発見!!!”
などと、ビックリマークが3つもついた記事を想像していた。
ひょっとしたら新聞だけでは収まらず、オバマ首相を抑えてNewsweekやTimesの表紙にさえなるかもしれないと思うと、顔がほんのりほてってきたのを感じた。
物事を始めるにあたって、結果を想像する事は大変重要であるが、今の私はそのものじゃないか。
それと同時に、”有名になったら、あそこのフードコートは変装して行ったほうがいいかもな” とセレブ対策を考えたり、 ”養子はアフリカの子供かカンボジアの子供かどっちにしようかな” と、余計な心配ばかりが続く日々が続いた。
そんな私をよそに、友人K子はビデオの構成に関して、何個かのアイデアを提案した。
一つ目の提案は、”私はオーストラリアに長いんだぞ” という事をアピールする為に、アウトバックでカンガルーの敷物に座り、”G’day!Buddy!ウェルカムトゥー オーストラリャー”と一声をあげながら親指を立て、VBを一気飲みしながら、ウインクするというのが、一番の候補だと語った時は愕然とした。
2番目の候補は、私がオペラハウス前でキティちゃんの浴衣を着てBBQをしながら、”1、2、3、しどにぃーー!”とシャッターを下ろし、そのまま口にバラマンディをくわえてシドニー湾に飛び込むというものらしい。
最初は冗談としか思えないK子の提案だったか、彼女の目はマジそのものだったので、丁重にお断りして電話を切った。
どの構成も私のスタイルには合わないとか、あまりにも品がないなど、ブーブー言っている間に、応募締め切り日だけが近づき、結局応募する事無く、締切日が過ぎてしまった。
こうして”企画倒れのお手本”とも言える、私の企画はあっさりと終了し、意味不明な変装セットとK子の構成デザインはタンスの奥に永遠にしまわれる事となった。
それと同時に私の悩みも解消され、早速いつものフードコートに到着した私は、”ここに変装してきてたかもなー、養子の子供連れてさ・・・。” と妙にセンチメンタルな気持ちなって、いつもの麻婆豆腐をすすったのであった。
シドニー・クリエイティブフォトグラフィーでは、ウェディング撮影を始め、ウェディングビデオ撮影(DVD)、ウェディングアルバム、ウェブサイト用写真、各種イベント、コーポレートイベント撮影等、幅広く請け賜わっております。 詳細は以下までお気軽にお問い合わせ下さい。
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