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ウェディング講義とワークショップを終えて

 

 
 Sydney Creative Photography

♦ウェディング講義とワークショップを終えて♦

 

先日ひょんな事から、“ウェディング撮影の講義及びワークショップ “に招待される事となり、2日間の講師までさせて頂くこととなった。

 

シドニー大学と東京の某写真専門学校の提携プログラムの一環で、プロのウェディングカメラマンを目指していらっしゃる生徒さん60名が、海外研修の1つとしてゴールドコーストとシドニーを訪れ、その内の貴重な2日間を私の講義と実際の撮影ワークショップを体験して頂くというものだ。

 

1日目はスライドを使っての講義を行い、2日目は実際にモデルさん起用しての、出発シーン撮影、セレモニー撮影、ロケーション撮影、レセプション撮影、ナイトロケーション撮影のワークショップを施行する事となった。

 

3年制の専門学校で勉強されている生徒さんは、ウェディングカメラマン志望の生徒さんばかりで、

来年3月にめでたく卒業予定という事だけあり、皆さん知識も技術もしっかりされていた。

 

初日の講義では、全く堅苦しいものではなく、世界共通ともいえる“ウェディング撮影の心構え”からお話させて頂いた。

 

先ず、ウェディングフォトグラファーというお仕事は、大きな責任が課される事をお話させて頂いた。 

これは後にプロのウェディングカメラマンとしてお仕事をされる生徒さんが、クライアント様となるカップルを始め、ご両親、ゲストの皆様にとって、“一生に一度の大きなイベント”の重要な役割を任される事を認識して頂く事が目的だ。

 

人的ミス及び機械的なミス共に失敗は絶対に許されない事は勿論だが、生徒さんの撮影した写真、提供する事となるアルバム等は一生残るものである事をしっかり認識してもらう事だ。

殆どの人にとって、ウェディング当日ほど写真を多く撮ってもらう事はないだろうし、ウェディング当日の思い出が一生残るのは写真とビデオだけだからだ。

どんなシチュエーションでもコンスタントに確実な仕事が出来る人のみが、ウェディングフォトグラファーとして残っていける厳しい世界であると、 (この辺りは本人というよりは、お客様にご迷惑がかかってしまうので)

ちょっと厳しめにお話させて頂いた。

 

次に重要な事として、"高度な技術と判断力"必要性についてお話をさせて頂いた。

 

ウェディング撮影に関しては、例えばファッション撮影のように、何度もやり直しが聞くわけでもなく、カップルも常に静止しているわけではない。

またシャッターを切る度に、カメラ自体の設定は勿論、光の量や、影の方向や長さ、バックグラウンドやお客様の表情を計算した上で、素早くシャッターを切る必要がある。素早くシャッターを切っても、全体の構図、バックグラウンド、カップルの表情や目線等が全て合わないと、綺麗な写真を撮ることは不可能だ。 

 

勿論、ウェディング写真は、数百枚のうち数枚だけ綺麗な写真を撮ればいいというわけではないので、コンスタントに綺麗な写真、素敵な瞬間をとらえていく必要があるのだ。

人の表情は2秒ごとに変わると言われているが、2秒以内に上に記載した全ての事を計算した上で、お客さんのまばたきに注意しながらシャッターを下ろすのだ。 もっと言えば、以上の条件が揃った時点で、お客さんが微笑む瞬間、目を開ける瞬間、振り向きそうな瞬間を予想して、カメラを構えていないと2秒では厳しいということになる。

 

多くのウェディングカメラマンは、スピードとプレッシャーを習得する為に報道カメラマンを経験し、光の量や適正色、そして高度な撮影技術を習得するためにファッションフォトグラファーを経験し、人とのコミュニケーション能力と自然な人物撮影習得する為に、ポートレートカメラマンを経験するのはそのせいだ。 

よって生徒さんにもウェディングカメラマンになる過程で、色々なフィールドで活躍する事が大切である事をお話させて頂いた。

 

最後に”高度なカスタマーサービス能力と統率力”が必要となってくることをお話させて頂いた。

 

言うまでも無いが、ウェディングがほとんどのお客様にとって一生に一度の大イベントだ。 カップルの二人は勿論だが、

ご家族やゲストの皆様に失礼のないよう、周りに気を配りながら撮影することが要求される。

ウェディング当日に、“介添え(ウェディングプランナー)とカメラマンの兼務ですね・・・”とお客様に言われると、ほめ言葉だと思って良いのかもしれない。

 

披露宴ではゲストの皆さんとは協調性をもち、花嫁さんのブーケやネックレス、ヘアスタイルなどに気をかけ、特に仲がよさそうなゲストの方を察知し、“一緒にお写真撮りましょうか?”と気を利かせるのは基本的なカスタマーサービスと言える。

素敵な写真が撮れたら、その場でスクリーンをお見せし、安心して楽しいウェディング当日を過ごしてもらう事はもちろん、

大きなウェディングになると、500名以上のゲストを誘導するような機会もあるので、リーダーシップと素早い判断力も必要となってくる事をお話させて頂いた。

 

勿論これらは、挙式当日の話になるが、挙式前の打ち合わせやリハーサルや、挙式後のお写真の編集やアルバム作成なども迅速且つ不備の無いようお届けする事の大切さもお話させて頂き、初日を終了させて頂いた。

 

講義中は積極的に質問が飛び交い、2日目のワークショップでは、生徒さんの熱意と情熱を真近に感じる事が出来て、私にとっても大変良い刺激となった。知識や技術とはまた何か別のものを生徒さんから感じることができ、今回のような素晴らしい機会を与えて頂いた関係者の皆様に感謝しながら、本ブログを終えたいと思う。

シドニークリエイティブフォトグラフィーでは、ウェディング撮影をはじめ、ウェディングビデオ、ウェディングアルバム、各種撮影業務を請け賜っております。 詳細は以下よりお問い合わせ下さい。

 

シドニー・クリエイティブフォトグラフィー

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