♦暴食の女神♦ 先日、私の友人M子が、女友達4人でイタリアンを食べに行ったときである。 M子はいつもの如く、“これでもか!“と言う程ピザやら
パスタを食べまくり、 アラカルトメニューなのに、バイキング並の食欲を見せ、まさに "暴食の女神”と化していた。こうして先ずM子の食欲は満たされ、次は彼女の睡眠欲を満たすために、
自宅方向へのバスに乗り込んだ時である。
金曜の夜という事もあり、車内は混雑していて、“ふぅーーっ、超お腹いっぱい・・・。もう立ってられないわ・・。”
そう思いながら、ピザとパスタとデザートではちきれそうなお腹をさすった時に事件は起こった。
“Oh, I am so sorry, 妊婦さんですね。 どうぞ、私の席に座って
下さい。” 初老の男性がM子のお腹を指差してこう言った。 “へっ? 妊娠?? だ、誰が??私・・・・? へっ・・・? っていうか、ピ、ピザ・・・・・。”
そんな事を言えるはずもなく、“あっ、どうも・・。ありがとう・・・。”
“今何ヶ月なの?男の子?女の子??楽しみだねぇーー”
フレンドリーな男性は、M子の降りるバス停まで
質問し続け、M子はピザとパスタでいっぱいの腹をさすり続けた。
“えっとぉ、今3ヶ月・・。あっ、4ヶ月かも・・・女の子だったと思う・・。あっ、でもわからない・・。”
とまるで、妊娠が発覚した女子高生のようにあやふやな返事をした所で、やっとM子のバス停に近づいてきた。
“席を譲ってくれてありがとう・・・”
M子はとり合えずお礼の言葉だけ残して、席を立ち上がった瞬間
彼は大きな声を上げて乗客にこう言った。
“みなさーん、妊婦さんが降りるからちょっと通してあげてくださーい!転んだら大変だからねーー!”
こうしてM子は、乗客の皆さんから“大丈夫?”とか“カバン持ってあげようか?”などと優しい言葉をかけて頂き、ただ食べ過ぎの腹をさすりながら、無事にバスを降りたのである。
そんなM子を不憫に思った私は、翌日M子とカフェで待ち合わせする事にした。
M子は登場するなり、“もうショックすぎて、昨日から食べ物も喉に通らないわー“ そう言ってまた腹をさすり、“でも液体は大丈夫なのぉー”と
特大ミルクシェーキをグイっと飲み干したのだった。 シドニー・クリエイティブフォトグラフィーでは、ウェディング撮影を始め、ウェディングビデオ、ウェディングアルバム、そして各種撮影業務を請け賜わっております。
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