恋のお悩み相談室 (アラフォーK子さん39歳)
“やっぱり、あぁいうものは若い時に済ませておくものね。歳いってからはキツイわ・・。”
まるで富士登山を無事に済ませた老婆のように語るのは、年中ラブハンティングをしているアラフォー友人のK子である。
“だって、この間なんて、22歳の学生よー、話しかけてきたのぉ!余裕でひとまわり以上違うものー。私がヤンキーだったら、息子にだってなりえるんだからぁー“
“22歳の学生に相手してもらえるだけでも、いいじゃーん。”
とテンプレート的な回答を用意していた私にK子はこう言った。
“あのねぇ、ちょっと暗いバーだと、日本人は皆若く見られるーのぉーっ。あんた私が一生自分の歳をごまかして男と付き合えってことぉーー?それも暗いところ限定でーっ?”
どうやら今回はテンプレート回答では対応しきれないようだ。
“あのねぇ、もし私が22歳だったら、相手が学生でも、ビザが無くても、お金が無くても、ちょっと浮気性でも、
なんとか若さとパワーと純な気持ちで乗り切れたけど、今更もう無理だものそんなのぉー。ある程度の完成品が欲しくなるわけよー。今から組み立て始めるわけにはいかないのーっ!”
とまるで、男をIKEAの家具のように例えるK子は、ピックアップとデリバリー位はまだ出来ても、
組み立てや交換は出来ない事、そして他の家具との協調性も考えないといけないという事、
そして可能であれば多少の雨風に強く、最後に保証書がついてくれば最高だと教えてくれた。
“そんなのいるわけなじゃーーーん!“
一瞬そういいかけた私だったが、IKEAのおかげで、K子が間違ったところで買い物している事に気づいた。
“あんた一丁前にIKEAなんかで買い物してるからダメなんじゃないのー? あるよー、もう既に出来てて保証書も付いて、かなり他の家具とも溶け込めるような所―!“
“えええええええええええええええーーっ!どこどこーーっ?教えてぇーーっ!”
“RSLクラブよー!! あそこなら、セコハンもアンティークも新古品もかなりのバラエティーある(いる)し、
組み立てないといけない事はないんじゃーないのー?”
こうしてK子は、私の冗談を真に受け、平日からシティのRSLクラブを徘徊する日々が続いたのだった。
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