ヤンキーになりたくて Part1
先月ギリシャのサントリーニ島に訪れたときの事である。
ギリシャのミクノス島から高速フェリーで到着し、
断崖絶壁の頂上にあるホテルまでシャトルバスで迎えに来てもらった。
ホテルをチェックインする際に、フロントのお姉さんが、
“スクーターか車のレンタル必要ですよね?”とほぼ強制的にお勧めしてきたので、
友人のC男と50ccの原付バイクを一台借りる事にした。
サントリーニ島はエーゲ海に囲まれ火山が爆発して出来た島で、電車も無ければバスの時間表も無い、
夏限定の断崖絶壁島なので、移動は徒歩かレンタカーもしくは原付なのだ。
日本では原付と250ccのバイクを乗っていたし、シドニーでも150ccのベスパに
乗っている私にとっては50ccの原付なんてへっちゃらぴーである。
この瞬間私が小さな原付を運転し、C男が私の後ろにまたがって・・・という絵を
お互い黙認したのは言うまでも無い。
そうこうするうちにレンタルバイクのイカツイお兄ちゃんが私とC男の
原付をホテル前まで乗ってきて、“はい、これ鍵”と鍵を手渡してくれた。
イカツイ兄ちゃんは、連れてきた別の兄ちゃん二人を背中に、ノーヘル原付3人乗りで、
“ヒューッ!”とマイケルジャクソンの雄たけびを上げて去っていった。
“へっ・・・? の、ノーヘルっすか・・?”C男はそういった。
確かにヘルメットは見当たらない。
それも80年代に制したYAMAHAのJOGという原付のオリジナルバイクで、
最低でも20年は整備されていなさそうなオンボロバイクだった。
勿論ボタンではエンジンはかからず、キックでエンジンをかけることになったのだが、
これまたエンジンがなかなかかからないのである。
私とC男はヒーヒー言いながら、順番にキックをかけ、やっとの事でエンジンがかかったと思うと、
“バリバリバリバリィーーーーッ!”とまるでモトクロスバイクのような爆音を響かせ、ムラサキ色のライトビームがピカーッと光ったのである。
シドニー・クリエイティブフォトグラフィーでは、ウェディング撮影は勿論、
動画撮影も行っております。
またマリッジセレブラント(ウェディングセレブラント)のご紹介も無料でさせて頂いていますので、
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