冠婚葬祭

オーストラリアの結婚式に出席してみて…

先日オーストラリアに来て初めて結婚式に出席しました。今まで私が日本で参加したことのある結婚式とは全然違っていたので、個人的に印象的だったところをご紹介します。

①公園で結婚式
もちろん教会で式を挙げるのが一般的ですが、新郎新婦二人の思い出の地である公園で結婚式を挙げたかったのだそうです。半年も前から公園の一角にある吹き抜けの建物を予約していたんだとか。専門の業者に依頼して、参列者の椅子やバージンロードなどを当日の朝に準備してもらったそうです。よく晴れた日曜日のお昼時だったので、公園にはピクニックをしている人たちでいっぱい。そんな人たちに見守られながら、式は執り行われました。

②参列者の服装がわりと自由
日本では結婚式というと、参列する人たちも髪型やらドレスやらそれなりの服装が求められるかと思います。しかし、こちらの人たちはわりと自由。もちろんフォーマルな格好をしている人もいましたが、ちょっとお出かけします程度の服装の人や、中にはジーパンとシャツで参加という人もいて、それを周りの人が気にしていないのも印象的でした。

③結婚執行者の存在
式は結婚執行人の資格を持つ立会人の主導のもと進められます。オーストラリアでは、牧師・神父、または結婚執行者の資格をもつ立会人のもと結婚証明書に署名をしないといけないんだとか。

④愛の言葉
誓いの言葉の中に新郎新婦がお互いの好きなところを伝えあう箇所がありました。英語だからかとてもストレートにお互いの愛する部分を伝えあっていて、とても素敵でした。

⑤お菓子の箱をその場で開封
式が終了して移動したレストランの各座席に、新婦側の両親から参列してくれた人たちへのプレゼントとして、箱に入ったお菓子が用意されていたのですが、何人かの参列者がすぐさま開けて食事を待たずに食べていました。スーパーマーケットで会計の前に開封している人たちとダブり、思わず笑ってしまいました。

⑥時間がとにかく長い
式のあとのレセプションは、新郎新婦の写真撮影が長引いたとかで30分以上遅れてスタート。さらに食事も前菜からメイン、デザートに至るまでのんびりサーブされるので、終了予定の15時を大幅に超え、結局終了したのは17時半。でも誰も気にせずのんびり近くの席の人たちとおしゃべりして過ごしていて、「これぞオーストラリア!」という感じでした。日本だったら次の予約が入っているので…というような具合になりそうですね。

⑦食べ終わったら自由解散
デザートまで食べ終わると、特に終了の挨拶などもなく帰りたい人から新郎新婦に挨拶をして帰る、という感じでした。

 

日本の結婚式とは違い、新郎新婦が自分たちで手配しないといけないことも多いと聞きました。突然プランナーさんがロングホリデーに入ってしまい、連絡が取れなくなってしまったり、レストランのメニューが変更になってしまったり、ドレスをレンタルではなく購入しなくてはいけなかったりと大変なことも多かったようですが、とてもアットホームで素敵な式でした。

また機会があったらこちらで結婚式に参加してみたいです。

 

文・写真:鈴木利衣子(編集部)

 

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