留学に必要な英語力はどれくらい?海外で通用する英語資格のレベ...
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シドニー総領事館主催のハーグ条約セミナーに行って来ました。ご存知でしたか?すでに施行されています。もう一方の親の同意なく子どもを連れて日本に永住帰国すれば、もう一方の親は子どもを元の国に取り戻すやり方があります。条約にサポートされて。
日本には、夫婦関係が悪くなれば、母親が子どもを連れて実家に戻る習慣があるので、当地の日本人親御さんも、最初は当然のようにそれを口にされます。しかし…日本国内でならともかく、ハーグ条約の加盟国である外国では通用しないのです。
今回学んだのは、現在までの一年半の施行期間中に、すでに日本から外国に取り戻されたケース、そして外国から日本に取り戻されたケースが複数あること。即ち、日本から外国に連れて行かれた子どもたちを日本に帰させるための制度でもあり、それは国同士で「お互いさま」の制度でなければフェアではない、ということです。
ついつい、国際結婚は「母親が日本人」であるケースが大多数であるため、日本の常識でははかり知れない、夫婦や家庭のトラブルに外国で巻き込まれた母親の、日本の実家を頼っての永住帰国を阻まれるやっかいな制度…という見方を私たちはしがちですが、上記の視点が得られました。
ちなみに外国に永住する日本人同士の両親でもハーグ条約は適応され、実際に適応されたケース中、「一割程度は二親とも日本人」とのことです。
オーストラリアを含めた西洋先進国を中心とした外国では当たり前の、別居や離婚後の二親とものアクセス、たとえ母親であっても離婚後に日本に永住帰国してしまい子どもを父親から切り離す権利はない・・・といった考え方やシステムに、国際離婚や別居、または海外永住日本人の離婚や別居という家族においては、日本も即さなければいけなくなったという面のあるこの制度。日本国内や、外国永住日本人の間でも抵抗感の強い実情のある中での施行となっていることも事実だと思います。
この制度にも刺激されて、日本国内の単独親権制度や、離婚や別居後のもう一方の親の面会交流圏やその頻度についても、欧米並みに整えられていかないものでしょうか?・・・何より子どもの健康な心理的成長のために。
外国人や外国永住の日本人と恋人として付き合おうか、という段階から、ハーグ条約については知っておいた方が良い、と思いました。
インターネットによる情報収集が一番強い時代なので、「外国人」「外国永住日本人」「彼」「彼女」「交際」「つきあう」などの検索ワードを入れたらハーグ条約についてのサイトも出てきてしまうといったSEO対策が啓蒙には有効ではないか?と思いました。
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