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ひとはどんな時に幸せを感じるのか…
大金を手にしたとき?
愛する人と一緒になったとき?
子どもが元気に成長したとき?
…
人それぞれ幸せの感じ方は異なりますが、一般的に「十分なお金があれば」「愛のある結婚ができれば」「自分の望む仕事ができれば」「家族がみな諍いなく暮らせていれば」…幸せだと思うのでしょうね。
でも、それって自分の努力で達成できるものですか?
よく言われるのが、親の所得と子どもの学歴は比例するということ。
高所得者家庭に育つ子どもは、十分な学習機会が与えられるため、学校の成績も良くなり、有名大学への進学率も高いというものです。
つまい金持ちは2世、3世もお金持ちで、貧乏人は孫子の代まで貧乏ということに…。こうなると格差はどんどん広がる一方です。
子は親を選べません。たまたま生まれた家庭環境、育った社会環境で、人の人生は決まるのでしょうか?
ここに幸せを計る計算式があります。
それによると、人の幸せは遺伝と行動と環境で決まるというのです。
確かに、「頭が良いのは遺伝だ」とよく言われますね。また、「周りの環境が悪いからダメになった」とも言います。
そこで今週の数字です。
10%とは、人の幸せを決定づける要素としての環境が与える影響の割合です。
そうなんです。逆に言うと、環境はたった10%しか環境を与えていないんですね。
幸福の計算式では、遺伝が50%、行動が40%、そして環境が10%の割合だそうです。
幸福=遺伝50%+行動40%+環境10%
つまり幸福度の5割は遺伝に左右されていることになります。
これは、カルフォルニア大学の心理学教授、Sonja Lyubomirsky氏が、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児を調査した結果だそうです。(参照:The How of Happiness(日本語版『幸せがずっと続く12の行動習慣』)
遺伝が半分を占めるんだったら、「生まれた時にほぼ人生が決まっているんじゃないか!」と言うなかれ。
あとの半分は自分でなんとかできるわけだから、そう悲観することはありません。
10%の環境には、仕事や財産、社会的な地位、健康などの生活環境が含まれます。
そして人は置かれた環境に慣れてしまいます。そのため際限なく欲望はふくれあがり、満足感はいつまでも得られないことに。
でも、行動(意欲)は自分の意志をもって進むことで、状況を変えていくわけですから、その結果として仕事や財産、社会的な地位などの環境が変わり、それが幸福の計算式の結果に反映されます。
つまり「遺伝50%」が確定していたとしても、「行動」の40%が10%の環境に影響を与えることから、結果としての「幸福」の度合が大きく変化することになります。
なんだ、要は自ら積極的に動いて、意志を持って行動することが幸せにつながることなんですね。
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