直帰取材が早く終わり、18時を少し回ったセントラル駅周辺。ここぞとばかりに最近ご無沙汰だった映画を観ようと、ジョージストリート沿いにあるEVENT CINEMAに向かいました。18時20分からの上映会チケットを握りしめて会場まで猛ダッシュ！ すると、通常よりもゆったりとした空間が広がっていました。

急ぐあまりチケットを購入した時点では気が付かなかったのですが、よくよくチケットを見てみるとそこには「Vmax」の文字が。Vmaxはフルバックの背もたれ、柔らかい肘掛け、さらに足を十分に伸ばせる広々としたレッグルームのスタジアムスタイルのシートに腰掛けながら、20mの巨大スクリーンと迫力のある音響で楽しむ、ちょっと贅沢な鑑賞体験ができるというもの。身長170cmと、日本人女性としてはしてはやや大きめの私ですが、かなり余裕を持ってくつろいで鑑賞することができました。チケットは25ドルと、一般料金の13ドルと比べるとちょっとお高めな感じですが、たまのプチ贅沢にいいのではないでしょうか。Vmaxの他、上映前後にはラウンジ、また上映中には座席（リクライニングシート）でフード＆ドリンクのウェイターサービスが受けられるGold Class（27ドル）もあるので、本編以外の時間も楽しみたい方はこちらがおすすめです。

今回観たのはアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の『The Revenant（蘇りし者）』。昨日（ロサンゼルス時間2016年2月28日）発表された第88回アカデミー賞にてレオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を受賞したことでも話題となっていますね。本編が2時間36分、予告映像も含めるとおよそ3時間の上映時間でしたが、一度も集中力を切らすことなく鑑賞できたのは、作品の力はもちろんのこと、会場設備のおかげも大きく関係していたように思います。

極寒の地での壮絶なサバイバルの果てに、大自然の摂理を見出す主人公の軌跡を描いた今作は、緊張感あるシーンや見ていて痛いほどのリアルな戦闘シーンといった迫力のシーン、そして全編にわたって自然光で撮影したやわらかい絵面、坂本龍一氏が手掛けた音楽など見どころ満載！ ぜひとも映画館で堪能してほしいものです。みなさんもこの機会にプチ贅沢してみませんか？

EVENT CINEMA Vmax：https://www.eventcinemas.com.au/vmax#EVT-EXP

Vmax映画チケット　25ドル