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オージーアーティストによる展覧会「Thirty-Seven Views of Fuji」が開催中

 

The Japan Foundation, Sydney(国際交流基金)にて1月20日~1月18日の期間中、オーストラリア人アーティストのMichael Garbutt 氏が手掛けた「Thirty-Seven Views of Fuji」展が開催されている。

 

上記写真の葛飾北斎による「Boy Viewing Mount Fuji(富士と笛吹童図)」を「少年の穏やかな“being-at-home-in-the-world(自分の居場所にいる)”という感覚を切り取った作品」と評すMichael氏は、「21世紀のフリーウェイやショッピングモール、工業地帯などの近代の場所からも、少年と同じ経験ができるのだろうか」という仮説から、今回の作品の制作をスタート。シドニーの各所を実際に探し回った記録と、グーグルマップのストリートビューを使って現代の富士山を捉えたスクリーンショットが、“sitting-as-art(アートのように座る)”として展示されている。

 

 

オープニングレセプションに登場したMichael Garbutt 氏は、「シドニーにいながら、バーチャルの世界で静岡と神奈川をドライブして回った。スクリーンショットのグーグルのロゴやプライバシー保護のためのモザイクが、風景に個性を与えている」と話した。

 

 

主催のThe Japan Foundation, Sydneyのディレクター・和田好宏氏は、同展の開催を決めた理由をこう語る。

 

「我々の役割は日本の文化をオーストラリアに紹介することですが、発信者は必ずしも日本人でなくてもいい。今回のようなオーストラリアのアーティストによる日本文化の紹介も織り交ぜて今後はやっていきたいですね。私たちにとって当たり前なことが、オーストラリア人にとっては驚きだったりする。そういう視点を楽しんでいただければと思います」

 

 

同展は2月18日まで。2月2日にはトークショーが、4日にはワークショップが実施される予定となっている。Michael Garbutt 氏の作品を通じて、“オーストラリア人アーティストの視点で見た日本”を味わってみてはいかがだろうか。

 

【Thirty-Seven Views of Fuji】

会場:The Japan Foundation, Sydney / Level 4, Central Park 28 Broadway, Chippendale

期間:1月20日~2月18日

時間:月~木 10:00-20:00 金 10:00-18:00(1月28日、2月18日は10:00-15:00/1月23~24日は10:00-18:00) 日祝休

入場:無料

http://www.jpf.org.au/jpfevents/17-thirtysevenviews/index.html

 

取材・文:天野夏海(編集部) 撮影:武田彩愛(編集部)

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