エンタメ/スポーツ

シドニー中心地を本拠地にするサッカークラブ、Sydney FC

 

Sydney FC(シドニーFC)という名前、シドニーに住んでいる人なら一度は聞いたことはあるのでは?

もしくは、オーストラリアに長く住んでおり、スポーツ、特にサッカーに関心がある人も知っているかもしれない。今回は、シドニーを拠点にしているSydney FCにスポットを当てていきたいと思う。

 

Sydney FC、正式にはSydney Football Clubは、Hyundai Australian-League(通称 A-League)の発足と共に2004年に設立されたクラブであり、ホームスタジアムは、Allianz Stadium(アリアンツ スタジアム)。収容席数は、45,000席で、シドニーセントラル駅からバス/徒歩で10分、徒歩のみで20分程のMoore Park内に位置している。

 

Allianz Stadium HP

https://www.allianz.com.au/stadium/

2017/2018年シーズンのホーム開幕戦の開門前のAllianz Stadium (筆者撮影)

開門時間が近づくにつれて高まるサポーターの興奮 (筆者撮影)

 

上記の写真にあるように、開門前だというのに多くのサポーターが待っている。ご存知ない方に説明をしておくと、ここにいるサポーターのほとんどがチケットは既に持っている。チケット購入で列を作っているわけではない。オンラインで事前に購入している人がほとんどだが、年間シートチケットを持っている人も多い。つまり、チケットをすでに持っているにも関わらず、開門前に並ぶ程のクラブの応援に対する熱があるのだ。そして、開門してから試合開始までは、サポーターそれぞれが好きなように時間を過ごす。

 

Sydney FCは最も国内で成功を収めているクラブの1つとも言われており、現在までに、Hyundai A-League(男子トップチーム)、Westfield W-League(女子トップリーグ)、そして、Foxtel National Youth League(男子ユースチーム)の3つのカテゴリーで合計13回の優勝を誇る。また、意外と知られていないのが、2005/2006 (*1)のA-League開幕前に国際大会でチャンピオンになっているのだ。それが、Oceania Football Confederation Club Championship(通称 OFC Club Championship)の2005年トーナメント(*2)。この大会で優勝し、その年に日本で開催されたAsia Champion League(通称 ACL)に出場し、5位となっている(*3)。

 

*1: A-Leagueは開幕が、10月のため年をまたいで表記する

*2: https://en.wikipedia.org/wiki/2005_OFC_Club_Championship

*3: https://www.fifa.com/clubworldcup/archive/japan2005/index.html

 

Sydney FCのクラブバッジとなっているのは、オペラハウスであり、クラブカラーであるスカイブルーはNSW州を代表する色とネイビーブルーで構成されている。

 

今まで、Sydney FCには数多くのスター選手が所属してきた。その一部を紹介すると、外国人選手では、世界的にも有名なイングランドの名門Manchester Unitedのストライカーとして活躍していたDwight Yorke(ドワイ・ヨーク)、日本人なら誰もが知っている世界最年長のプロサッカー現役選手の三浦知良選手、そして、世界的な大スターであり、親日家でも知られるイタリア人ストライカーAlessandro Del Piero(アレサンドロ・デル・ピエロ)が所属していた。また、オーストラリア人では、現在トップチームのアシスタントコーチを務める、レジェンドのSteve Corica(スティーブ・コリカ)、今シーズン途中までシドニーのライバルクラブであるWestern Sydney Wonderersの監督を務めていたTony Popovic、2006年のドイツW杯を観戦していた日本人の方なら記憶に残っている”カイザースラウテンの悲劇”(オーストラリア側からしたら、悲劇ではないが…)の立役者のJohn Aloisi(現Brisbane Roar監督)と、J-Leagueの清水エスパルスでも活躍し(2011年、2012年)、2014/2015シーズンから古巣Sydney FCに戻ってきたAlex Brosque等がいる。

 

このような豪華な選手たちを抱えながら、現在までに、国内タイトルは2005/2006、2009/2010、そして、昨シーズンの2016/2017シーズンの3回である。これは、A-League内でトップタイとなっている(他にはMelbourne VictoryとBrisbane Roar)。それでも、Sydney FCにとって2016/2017シーズンは大きな成功を収めたシーズンになった(*4)。その理由は、A-Leagueの記録を多く塗り替えたからだ(2016/2017シーズンは、27試合)。シーズン中に最も多い勝ち点(66ポイント)最小敗戦(1試合)最小失点(12失点)最高クリーンシート数(16試合)(*5)最高得失点差(+43点)最高勝利数(20試合)、そして、A-League歴代初となる1度も1位の座を譲らずのシーズン優勝。

 

*4: http://theworldgame.sbs.com.au/article/2017/04/15/records-broken-sydney-fc-season

*5: 1試合の中で、失点のない試合のことをクリーンシートという

2017/2018シーズン優勝の表彰式 (筆者撮影)

サポーターと歓喜を分かち合う選手とスタッフ (筆者撮影)

 

ここまで、述べてきたように今のSydney FCは長い年月の中でも非常に好調だ。惜しくも、先日の試合で敗戦を喫したため、現在リーグでは2位のポジションだが、シーズンは、まだ6試合(全27試合)を終えたばかりで、これからシーズンは楽しみになってくる。今回は、Sydney FCのこれまでの紹介が大部分になったので、次回は、今シーズンの見所に着目していきたいと思う。

 

最後に、今回の記事を読んで頂いた方たちに、お知らせがあります。それは、来週末(11月18日土曜日)に、現在リーグ1位のNewcastle Jetsとのホームゲームがあり、その試合の前にはW-League(女子トップチーム)の試合もAllianz Stadiumで開催される。1日に男子と女子のホームの試合が見られることは、ほとんどない機会なので、お時間のある方は、是非、一度足を運んでみてはいかがですか?

 

チケット情報

http://premier.ticketek.com.au/shows/show.aspx?sh=SYDFC0718

 

また、今後、Sydney FCのホームゲームに招待する企画も計画中です。そこでは、試合前にAllianz Stadiumにあるグッズストアを含めたスタジアム見学、サッカーの試合の見所等を筆者が紹介する様な内容となっています(*6)。もし、このような企画に関心があるという方は、「こんな企画を行って欲しい」という要望も含めて、下記のアドレスに連絡を頂ければと思います。シドニー在住(もちろん、シドニー以外も)の日本人の方々に少しでも、スポーツの、サッカーの魅力を伝えられるようにしますので、ご連絡お待ちしています。

 

*6: https://www.jams.tv/entertainment/70145

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。サッカーに限らず、スポーツに関連する話題で取り上げて欲しいものがありましたら、こちらも合わせてご連絡下さい。

 

Mizuki

 

参考資料

https://www.sydneyfc.com

 

連絡先

e-mail: mzk.work@icloud.com

伊藤瑞希/Mizuki ITO

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