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オーストラリアの野外音楽フェスに行ってきました

先日、ウーロンゴンで毎年開催されている音楽イベント「Illawarra Folk Festival」に行ってきました。

オーストラリアにもいろいろな野外音楽フェスティバルがありますが、フォークだとサンシャイン・コーストの年越しイベント「Woodford Folk Festival」が有名で、ウッドフォードに出演してからイラワラに流れてくるアーティストも少なくないよう。私は、日本のサマーソニックやフジロック、イギリスのグラストンベリーやリーズ、スペインのソナー辺りには行ったことはありますが、フォークのフェスティバルは初めてのことでした。

ウーロンゴンへは車で1時間半ほどですが、私たちは開催4日のうち週末の2日を日帰りで参加しました。芝生の会場はフジロックほど大きくありませんが、子ども向けや屋内を含めて11の会場があり、駐車場やキャンプサイトは広々。海が近いせいか風があり、屋根と扇風機も多いので、猛暑でもなんとか元気に移動できました。

日本やヨーロッパと違うなと思ったのが、
●多国籍のフード屋台とバーが充実している
●家族連れがとても多い
●お年寄りもとても多い
●裸足の人がちらほらいる
●明らかにビーチから来た水着の人もいる
●子どもたちがそこら中でダンスや楽器の演奏をしている
●中にはギターと歌の路上パフォーマンスでお小遣いを稼いでいる子どももいる
●各ステージに席があるのに芝生に寝転がる方が人気っぽい
などなど。

4日間のフェスティバルなので、キャンプをしている人たち同士で仲良くなることはもちろん、出演アーティストとも仲良くなっていたりと、非常にのんびりした雰囲気。じつは私たちも和太鼓のパフォーマンスで出演しましたが、子どもやお年寄りが安全に楽しんでくれる環境はいいなと思いました。

音楽シーンに限らず、サーフィンでもアートでも何でも、それぞれのコミュニティの規模はさほど大きくなくても、そこへ入ってしまうと驚くほど世界が広がるところは、オーストラリアの良さのひとつかなと思います。年齢や性別や言葉に関係なく、自分が下手だろうが外国人だろうがお一人様だろうが気負わずに入れちゃうし、入っちゃうと楽しいんですよね。フェスティバルの会場でも、パフォーマンスを見に来てくれた人たちから「君たち、フェス楽しもうね! それが一番大事なことだよ〜」と言葉をかけてもらいました。人生を楽しむのが上手な人たちにたくさん出会った2日間でした。

フェスティバルで見つけたお気に入りアーティスト

イギリスのフォークデュオEdgelarks。繊細でドリーミーな歌声に、ヒューマンビートボックス。彼らの出身のデヴォン州の情景が浮かぶようでロマンチック。

アイルランドのBreaking Trad。アコーディオン、バイオリン、ギター、アイルランドの楽器バウロンの4人組。パブでギネスを飲みながら聴きたい音楽。

イギリスのDan Walsh。バンジョーで米英かけ合わせのフォークをかき鳴らす。早弾きがすごい。

オーストラリアのDevil on the Rooftop。裸足でブッシュダンスを踊り出しそうな3人組。実際に裸足。超絶チェロデュオの2Cellosっぽい。

 

文:武田彩愛(編集部)

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