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グルメ

リビングページ – 食生活 –

食の歴史

イギリスの植民地として開拓が始まったオーストラリア。

初期においては「食」もイギリスの流れを受け、肉と野菜だけといったシンプルなものだった。

1972年に白豪主義が撤廃され、多くの移民がオーストラリアへと流れ込み、多国籍文化が形成されていく。それとともに、オーストラリアの食文化も多様性を見せるようになり、今では各州都を中心に、世界各国の料理を提供するレストランがある。なかには世界の有名店に引けを取らない店もあるほどだ。国の歴史も浅く、異文化が集まったオーストラリアには「オーストラリア料理」というものは存在しない。ステーキやローストビーフといった英国料理をベースに、中国やイタリアからの移民が持ち込んださまざまな国の料理が味わえるのがオーストラリアの「食」といっていいだろう。一般的によく食べられるのは牛肉や豚肉、羊肉、鶏肉などの肉料理だが、ロックオイスターやロブスター、マッドクラブなど、オーストラリア近海で捕れる魚介を使ったシーフード料理も豊富だ。

 

オージーの好きな食べ物

オーストラリアの代表的な食べもので真っ先に挙げられるのがミートパイとフィッシュ&チップス。店によって味に差があるので、お気に入りの店を探してみてはどうだろう。

オーストラリアのケーキというと、スポンジにチョコレートをかけココナッツをまぶしたラミンントン(Laming ton)と、メレンゲで作ったパヴロヴァ(Pavlova)、パイ生地の中にドライフルーツやナッツを詰めたミンスパイ(Mince Pie)が有名。

 

食に見る多国籍文化

シドニーにはいたる所にカフェがある。これは初期の移民にイタリア人が多かったため。したがってオーストラリアのコーヒーはイタリア式が主流だ。カプチーノなど、本場の味がどこでも気軽に味わえる。

東ヨーロッパや中近東、東南アジアなどからも移民が多かったことから、スーパーマーケットにはターキッシュ・ブレッドなど外国のパンが普通に並び、フード・コートには日本人には馴染みのないレバノンやトルコ、マレーシア料理が必ずといっていいほどある。日系スーパーやアジア食材店も多く、日本料理に欠かせない調味料や食材も容易に手に入る。

主要都市には、中華料理や日本食をはじめ、イタリアン、ベトナム、タイ、インド、ギリシャなどの本格的なレストランも多く、バラエティ豊富な世界中の料理が気軽に楽しめる。

 

健康ブーム

健康志向ブームで、サラダやフルーツジュースの専門店などもよく見かけるようになった。

オーガニック(有機栽培・無農薬・無添加)の食品も人気があり、専門店では、肉・野菜・果物はもちろん、穀類からパスタ、お茶やワイン、また化粧品にいたるまで何でも取り揃えている。

一般のスーパーマーケットでもオーガニックのコーナーを設けているところも多く、少々高価だが味と健康を重視する人にとっては欠かせない。

自然食品もさることながら、サプリメント専門店もいたるところにあり、ビタミンやプロテインを錠剤で補うことは今や当たり前のことと認知されている。ウォーキングなど適度なエクササイズと、健康的な食品をバランスよく取り入れながら、自分の体質に合った健康管理を普段から心がけたい。

日本食事情

近年の健康ブームに伴い、一般的にヘルシーと言われる日本食はとても人気がある。都市部には、回転寿司や日本食のレストランがいたるところにあるほどだ。日本食の種類もバラエティ豊かで、刺身や定食、丼もの、うどん、焼肉など、何でも揃い不自由しない。醤油やみりん、味噌などの調味料は、一般的なスーパーマーケットで手に入るし、日系やアジア系の食品店では日本米や納豆、海苔、インスタントのカレールーなどたいていのものは手に入る。

モダン・オーストラリアン

食のトレンドとしては、フレンチをベースにアジア料理のテイストやエスニックな味付けを融合させた、モダン・オーストラリアンという料理が人気だ。シェフのセンスを生かした繊細な味付けで、盛りつけや店の内装にも凝り、より独創的で斬新なものを求める傾向にある。雑誌や新聞などメディアでも中高級店がしばしば話題になるほど食への関心も年々高まり続けている。

これらのレストランは値段は少々高めで、料理だけで$100〜$200前後が一般的。なかには完全予約制の人気店もある。誕生日や記念日など特別な日には、スタイリッシュな雰囲気のなかで、洗練されたオーストラリア料理を味わってみるのもお勧めだ。

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