先日、シドニー市内Central Park近くの小路、Spice Alleyという場所に行きました。屋台横町という感じで、アジア各国料理のお店が軒を連ねています。マレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム、香港なの料理があり、もちろん日本料理のお店もありました。料金も手頃でバラエティー豊かな料理と雰囲気が楽しいところです。
タイ料理を選んで注文し、料金12ドルを現金で払おうとしたのですが、クレジットカードしか受け付けていないのです。実際は、この場所でのみ利用できるカードを販売機で購入し、そのカードまたはクレジットカードで支払いをするというシステムのようです。
それにしても現金支払いができないということで、ちょっとビックリしました。確かにお店にはレジがなく、カードリーダーのみでした。
そこで今週の数字です。47%というのは、オーストラリア国内で支払われる現金が、全支払い件数の47%ということです。支払いの半数以上が現金以外の方法で行なわれていることを示しています。
2007年に現金による支払いは全体の69%あったのですが、2013年には22%も減少して、47%になってしまいました。その分、クレジットカードやデビットカードでの支払いが増えてきたということです。
さらに、オーストラリアはキャッシュレス経済の国として世界6位だそうです。まさに、「キャッシュレス社会」にオーストラリアが向かっているようです。
これを裏付けるようにオーストラリア造幣局では通貨の生産量を、ここ数年、10〜15%減産しています。今後10年以内に通貨の使用はなくなるだろうという学者までいます。
確かに、ATMの利用も2014年に5%、2015年に2%減少していますし、もちろん小切手の利用も減っていて、この10年間に70%も減少しています。
今日では多くの支払いが、クレジットカードやデビットカードだったり、オンラインバンキングだったりと、電子マネーを利用してキャッシュレスになっているのは確かです。シドニーの交通費の支払い方法もオパールカードになってしまいました。
クレジットカードもサインをすることなく、機械にかざすだけで大丈夫ですし、スマホで支払いもできるようになり、ますます簡単便利になって、10年以内のキャッシュレス化は本当かもしれませんね。
世界では北欧諸国が一番キャッシュレス社会を実現していて、例えば2013年にスウェーデンで起きた銀行強盗の事件は、結局キャッシュレスだったために、強盗は何も盗ることができませんでした。また、2015年にデンマーク政府は、小売店での現金清算義務を廃止して、世界最初のキャッシュレス国となりました。
こうして電子マネー化が進んで、キャッシュレス社会が実現すると、一体どのような社会になってしまうのでしょう?
自動販売機やコインランドリーもカードをかざすだけになるのでしょうね。
そうなると財布がなくなり、カードホルダーのみになるのでしょうか?
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