そう言えば“White Coffee”ってすっかり言わなくなりましたね。
ひと昔前(ふた昔前?)は、いわゆるフラットホワイトのことをホワイトコーヒーと呼んでいたことがありました。20数年前の話です。その頃コーヒーと言えば、ロングブラックとカプチーノとホワイトコーヒーくらいしかなかったような気がします。“カフェソサエティ”なんて言葉もなかったそんな時代のお話です。
そんなことを考えながら逆にここ最近よく耳にする言葉に思い当たりました。“ポアオーヴァー”という言葉です。英語で書くと“Pour Over”、いわゆるハンドドリップ式のコーヒーのことなのですが、ここ数年でシドニーの街にも浸透し、今では結構な店のメニューで見かけます。たいていは何種類かの豆が日替わりでメニューに並び、今日は酸味の強いケニアにしてみる、とかフルーティなエチオピアはどう? などという会話がシドニーのあちこちのカフェで飛び交っているというわけです。いつからシドニーでもそんなしゃれたコーヒーがいただけるようになったのでしょうかねえ。
よくよく注意してみてみるといわゆるコーヒー専門店の出店がブームに拍車をかけ、豆の精選から焙煎、そして淹れ方までトータルにこだわったバリスタやロースターたちが表舞台にどんどん踊り出てきてトレンドを牽引しているという構図みたいです。これって飲食業界が飛躍的に成長を遂げた2000年頃の現象に似ているかもしれませんね。
これだけ業界が賑わい、マーケットが広がりを見せ、どこでもおいしいコーヒーが飲めることは大変喜ばしいことには違いないですが、その一方で二極化が進んでいるという噂もあり、おいしいところはほんの一部との評判も業界内ではささやかれているのも事実。コーヒー好きに言わせるとシドニーでは、Axxxxxy、Gxxxxxn、Mxxxa、Cxxxx Exxxxy以外でコーヒーは飲めないなんていう極端な意見もあります。あくまでも個人的な感想ですが、最近飲んだなかでは、サリーヒルズのArtificer Specialty Coffee Bar & RoasteryやバランガルーのShortstop Coffee & Donutsのコーヒーがおいしかったです。
じつはコーヒー好きの息子が、最近フィルターやグラインダーやらを買い揃えゴソゴソやっていたので、 Gumptionで豆を買い、ノズルの細い“グースネック”と呼ばれるやかんをプレゼントしました。まさか自分の息子が家で豆を挽いてコーヒーを淹れるようになるなんて夢にも思っていませんでしたが、これも時代の趨勢の一端かなどと思いながら、息子に腕を磨いてもらい、挽きたての豆でおいしいコーヒーを淹れてもらう日々を夢見る今日この頃であります。珈琲最高!
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