福島県観光・物産イベント「FUKUSHIMA FOOD PRODUCTS AND TOURISM PROMOTION EVENT」が10月21日、福島県観光交流局主催、福島県庁、東邦銀行、JETRO協賛のもと開催された。会場となったシドニー市内のJETROカンファレンスルームには、テレビ局などのメディアをはじめ、多くの人が来場。
イベントは福島県観光交流局局長の橋本明良氏とシドニー総領事代理の宮川勝利首席領事のあいさつからスタート。続いて同県観光物産交流協会のZoe Vincentさんが福島県の各地域の魅力を、同県観光交流局観光交流課・主事の藤井智生氏が冬の楽しみ方について動画を交えながら紹介した。
同県農林水産部食産業振興監の橋本典男氏は「Fukushima Food Products」をテーマに、福島産の日本酒や喜多方ラーメンに代表される食文化について語り、なかでも2011年の東日本大震災以降、放射能汚染が不安視される同県の農作物の安全性を具体的な数値を交えながら強く訴えた。
セミナーのラストには東邦銀行国際営業部部長の佐々木和浩氏が登壇し、同イベント参加企業の製品を紹介した。
続く交流会ではイベント参加企業の製品の試食コーナーが設けられ、それぞれ大盛況。大和川酒造は純米大吟醸「四方四里」、純米吟醸「弥右衞門」、純米「山廃仕込み」の3種の日本酒の試飲を用意。「日本食がブームだが、和食に合うのはやはり日本酒。シドニーでも広めていきたい」と意気込みを語った。
シジミ味のスープと縮れ麺が特徴の喜多方ラーメン「一番星麺」ではインスタント麺をその場で調理し、できたてのラーメンを提供。醤油の香りにひかれて集まった参加者はコシのある麺に「インスタントとは思えない」と舌鼓を打った。
こまや合同会社では母から子へ受け継がれた伝統的なレシピで作られているという3種の旨味ダレを鶏肉と共に用意。福島県に訪れる外国人観光客からは牛肉を使用した「牛が旨いジャン」が特に人気なのだとか。
他にも桃で作られたラガービールや、桃とりんごのジュースなど、さまざまな福島産製品が並んだ。大和川酒造の日本酒は、シドニーでは「TOKYO MART」で、メルボルン、ゴールドコースト、ブリスベン、パースでは「FUJI MART」にて購入可能。その他の製品についてもこれからオーストラリアへ進出予定とのこと。
魅力的な食材の数々にスキーリゾートをはじめとした観光コンテンツ。ポテンシャルを秘める同県がこれからオーストラリアで存在感を強めていくのは間違いないだろう。
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