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シドニーで夏祭り「Matsuri Japan Festival」開催 過去最高となるおよそ3万人を動員

 

今やシドニーの夏の風物詩として定着した「祭り in Sydney」が、日豪友好40周年を迎える今年、名称を「Matsuri Japan Festival」に一新して、12月10日(土)に、新装となったダーリングハーバーのTumbalong Parkにて開催された。

 

 

会場には、日本食屋台やビアガーデン(日本酒や梅酒もあり)、さらにヨーヨー釣りや金魚(のおもちゃ)すくいといったお祭りには欠かせない遊び、お茶や生花、習字、折り紙などの伝統文化のワークショップなど、さまざまなストールが並び、来場者たちは、シドニーにいながらにして日本の夏祭りの雰囲気を存分に楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

ステージでは、盆踊りや日舞、和太鼓や尺八のパフォーマンス、侍や相撲のデモンストレーションなどが催され、伝統文化からサブカルチャーまで、さまざまな日本文化のショーケースの場となっていた。プログラムのひとつである日本酒ソムリエのピーター・ギブソンさん、そして日本からゲストとして2016ミス日本酒の田中沙百合さんが招かれての日本酒トークショーでは、ふたりの見事なかけあいが来場者を沸かせていた。

 

 

この「Matsuri Japan Festival」は、近年熱さを増している訪日観光へのプロモーションの場としても大きく注目されており、今年も日本から自治体や企業が出展して、さま ざまに趣向をこらしたPRが行われた。来場者からは「日本に行きたいと思っているが、どこに行くのがおすすめか教えてほしい」という問い合わせが多く寄せられ、JNTOをはじめ、用意していた資料がなくなってしまう団体が続出。訪日観光への注目度の高さがうかがえた。

 

同イベントは、日豪友好30周年記念として2006年に「日本の祭り」が開催されて以来、シドニーの日系コミュニティが一丸となって催してきた。今年は総勢100名を超えるボランティアにより運営され、来場者数は過去最高のおよそ3万人を動員した。開催毎に盛り上がりを増す同イベントが、来年はどのように私たちを楽しませてくれるのかが楽しみだ。

 

田中沙百合さん(2016ミス日本酒)コメント

海外で、それも20分間もトークショーの時間をとっていただき、国酒である日本酒をPRすることができたことを、とてもうれしく思います。

ステージに立っているときも、みなさん声をかけてくださり、緊張がほぐれて楽しめました。日本酒のブースにも列ができていましたし、芝生に座ってオーストラリア人の男性たちが3人で芝生に座りながら飲んでいる姿がかっこよかったですし、なによりその光景がうれしかったですね。

オーストラリアははじめてなのですが、空港から出た瞬間、空気がカラッとしていて気持ちがよかったですね。日本でずっと生まれ育ってきたので、真夏のクリスマスは とても新鮮です。キャミソールを着た女の子たちがトナカイのカチューシャとかをしていて、やはりその国ならではの文化があるのだと感じました。到着した日 にすこし観光したのですが、マーティンプレイスに飾られているツリーに、「Miss Sake, Sayuri is here in Sydney! 」という文字が流れたときは、本当に感動しました。すごくあたたかく迎えていただき、ミス日本酒の仕事のなかでも、今回のシドニーのことは一生忘れることはないと思います。

 

取材・文・撮影:坂本 泉(編集部)

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