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オーストラリアにある大手スーパーマーケットのひとつ、Woolworths。このスーパーの入口でよく見かけるのが、「Free Fruit for Kids」と書かれたフルーツ満載のカゴ。
実はコレ、保護者が買い物をしているあいだ、同行している子どもたちが自由に食べていいフルーツなんです。
2015年11月からWoolworthsの店舗内で始まった同サービスは、オーストラリア政府も推奨する「2&5(1日に2つの果物と5つの野菜を食べよう)」という取り組みをサポートするもの。スナックやジャンクフードの代わりにフルーツと野菜を食べさせて子どもたちの健康な食生活を推進し、ひいてはオーストラリア全体をより健康的な国にしていくことを目標としているそう。加えて、買い物中の子どもたちを大人しくさせておける利点もあります。
カゴの中身はバナナやリンゴ、オレンジ、洋ナシが大半で、たまにニンジンやキュウリといった野菜がちゃっかり入っていることも。買い物カートに乗せられた子どもたちが機嫌よくフルーツをかじっている姿を、わたしも店内で何度か見かけました。この国のフルーツは種類が多く、スイカが1キロ1ドルで叩き売りされていることもあるくらい安い。そして、もちろんおいしい。
「洗っていない皮のついた果物だから不衛生」、「保護者の目の届かないところで食べられると困る」など反対意見もあるようですが、果物をとるかどうかは選択できることですし、個人的には面白い取り組みだと思います。日本だと、こうした反対意見の他にも「行儀が悪い」と言われたり、そもそも果物が高いという問題点があったりして、規模が大きいスーパーで展開するとなるとむずかしいかもしれませんね。
皆さんはどのように考えますか?
文:武田彩愛(編集部)
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