シドニーとメルボルンに店舗を構える人気カフェ「Black Star Pastry」は、『本格梅酒』や『ウメッシュ』でおなじみの「CHOYA」とのユニークなコラボ商品『Japanese Forest Cake(日本の森ケーキ)』を8月25日(金)より販売開始した。翌日の店頭販売に先駆け、24日(木)にはメディア向けのお披露目レセプションが、ローズベリーにあるBlack Star Pastry Roseberry店にて開催された。日本のポップスが流れる会場では、卵焼きや焼き鳥、茶碗蒸し、椎茸の串焼き、カツサンドといったフィンガーフードと梅酒や梅カクテルが振舞われ、日本にちなんだコラボレーションらしい演出が目を引いた。
大阪に本社を置くCHOYAは、梅酒を日常のあらゆるシチュエーションで楽しめる酒へと進化させてきた、創業103年目にもなる梅酒市場のパイオニア企業。海外では70以上の国で展開しており、国際的な酒類品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」において、梅酒としては世界で初めて金賞を受賞するなど、「UME Liquor ‘CHOYA’」は年々世界での市場を拡大している。
貿易部の稲葉信二係長は、「ケーキはもちろん、カクテルやソフトドリンクなど、さまざまなシーンでCHOYAを楽しんでいただけるような展開をしていければと考えている。もともと梅酒は体調を整えたいときに飲まれ、薬のような役割を果たしていたほど健康にいいとされていた。自社製品を通して、古くから日本人の心とともにある日本の梅の素晴らしさをオーストラリア市場に広めていきたい」と感慨深げに述べた。
Black Star Pastryは2008年の創業以来、同カフェの代名詞となっているStrawberry & Watermelon Cake(イチゴとスイカのケーキ)を目当てにした客足が絶えず、『Time Out』誌のベスト・パティスリーにも選出されるなど高い評価を得てきた。
クリストファー・テイ代表取締役は、自らエプロンを着用し、日本を訪れた際に購入した調理用具や材料を用いてお手製の卵焼きを来場者に振る舞い、その手慣れた様子と笑顔を絶やさないサービスから日本好きな一面がうかがわれた。
「新たな目玉商品として弊店の利用者に親しまれることを期待している。日本進出も視野に入れているので、CHOYAとは今後とも良好な関係を築いていきたい」とエディ・スチュアート開発部長は、新商品について自信に満ちた様子で意気込みを語った。
CHOYAとBlack Star Pastryは数年前から接点があり、昨年末の会合の折に「香料、酸味料、着色料を一切使用しない無添加の自然原料と原料由来の風味で」という両社のポリシーが共通していることから、「梅の実を用いた新しいデザート」をCHOYAが提案、Black Star Pastryも興味を示したことが決め手となった。その後、テイ氏とスチュアート氏が直々に日本のCHOYAを訪れて商品開発に試行錯誤してきた結果、今回の『Japanese Forest Cake』が誕生。
CHOYAの濃厚な梅クリームを森の大地を思わせるほうじ茶スポンジで包み、抹茶スポンジとダークチョコレートの枝葉がたっぷり添えられたケーキには、煮詰められた梅のコンフィが丸ごと乗っかっている。日本の梅の旨みを余すことなく落としこんだデザートは、来場者からも大好評。森を模した美しい造形とともに、甘くてフルーティーなCHOYAこだわりの味を楽しんだ。
『Japanese Forest Cake』($10)は、Black Star Pastry全店にて現在販売中。CHOYAの梅との組合せによりシドニー市民の注目度を高めるとともに、看板商品のStrawberry & Watermelon Cakeと並ぶ満足度を獲得できるのか。また、両社の日豪市場への今後のますますの展開が期待される。
【店舗情報】
Black Star Pastry
Sydney CBD
Newtown
Rosebery
取材・文:武田彩愛(編集部)/撮影:千葉征徳(編集部)
日本から輸入した本格和牛焼肉とお寿司、惣菜が食べ放題のビュッフェレストラン「Gyuniku Buffet」が、シドニーのチャイナ…
JAMS.TV Pty Ltdによる日本の祭典「酒フェスティバル(Australian Sake Festival)2024」ならびにBtoB商談会が、7月のメル…