直接個人クライエントに会う心理臨床には、「カウンセリング」と「心理療法」があります。
「カウンセリング」が現実的なレベルの問題の解決を目指すのに対し、「心理療法」は人格変容を含む深い病理の解決を目指します。私は両方やります。
私がこれらをやる上で、大学院やその後のエンドレスな研修やスーパービジョンはもちろんですが、最も基礎となっていると思われる私自身の原体験について書いてみたいと思います。
「カウンセリング」についての私の原体験は、大学院で同僚の心理臨床専攻の大学院生の友人と、話をしてはそれが「ピア(同僚)・カウンセリング」、あるいは「自己分析」になっていった思い出です。そこで共感的傾聴によって自分自身の考えがどんどん進むことと、その臨床感覚を学んだような気がします。
「心理療法」に関しての私の原体験もあります。私も二十代のほとんどを使って、大学院で心理臨床を学びながら、また教育分析で自分がクライエントになる体験をしながら、自分が抱えていた課題のワークスルーのプロセスを大きく進めることをやったのだと思います。それにほぼ十年かかったように思います。それで前に進めた体験があるから、いま目の前のクライエントが何の作業をしようとしているのかが実感として分かるし、またそのプロセスについて見通しを持てるのです。
カウンセリングや心理療法の中で起こる出来事がとても興味深く面白いと思うし、その方の変化や成長についてすばらしい!うれしい!!と思う、その気持ちは、臨床を始めた頃も今でもまったく変わりません。
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大学院時代の同級生との心理的おしゃべりの上に、今の私があります!!